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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
HP作り直しているんですが、やっとこさ公開っ! って、公開ささんないですけど。なんか、どっか悪いんですね。いつものことです。そのどっかが分かりません。 『リースリーズ・序章』(没案) とある街に二人はやってきた。 「のう、バルク。リースリーズを知っておるか?」 フードを目深にかぶった少年が隣の男に声をかけた。 「いや、知らねえな」 中肉中背のがっしりとした体の中年の男が答える。バルクと呼ばれた男は少年の方を見た。 「そうだろうな。未だウォンテッドされてないからのう」 「そいつがなんだってんだ? アニム」 少年はにやりと笑う。(フードに隠れているが少なくともバルクにはそう見えた)少年......アニムはポケットからメモを取り出す。バルクは受け取ってそれを読んだ。知っている限りだけだが、資産家、商人、富豪の名前が並んでいる。小国の王族の名前もあった。 「なんじゃこりゃ?」 「リースリーズを個人的にウォンテッドしている者たちの名前だ」 「どおりで」 知らない名もあるが、金を持っている者に変わりないだろう。 「リースリーズって何者なんだ?」 「噂でしか聞いた事がないが、盗族の娘だ」 「盗賊......あ、盗族か。奴らの盗みは生活のためだろ」 「それが、リースリーズという娘は奇妙なものばかり盗むらしい。輝く真珠よりも輝きを失った古い真珠を盗み、良く映る鏡よりも錆びて曇った鏡を盗む。個人には宝と言えど、他人にとってはガラクタに近い物を盗むそうだ。そのため今では一族を抜けて一人で行動しているそうだ」 「ふーん。で、なんでウォンテッドされないんだ」 「盗む物が、価値のない物だからのう。ウォンテッドにするには罪が軽すぎるのだ。しかし、こうやってお偉いさん方がウォンテッドしてくれておる」 「それで、そのリースリーズって奴がこの近くにいるというわけか」 「ま、情報だがのう」 アニムが言うにはこの街の金持ちの家にリースリーズの予告状が来た、という。 「もちろん、その家もリースリーズに賞金を掛けたのだ」 「しかしよう、個人手当をあてにすんのか?」 「その家が、ウェズマーカーだったら、魅力的だろう?」 「なっ! あの、ウェズマーカーなのか!」 ウェズマーカーの名前はバルクも知っている。王族よりも貴族よりも金回りがいいとされる商人の長と言っても過言ではない、とされる世界的にも有名な富豪だった。そのウェズマーカーが賞金を出すとなれば、公的よりも期待できる。 「しかし、こんなところに......」 ウェズマーカーの家は世界の中心とされるビアソーイダ島にある。 「ここには別荘があるのだ。別荘というよりは支店と言うべきかのう」 「ほー......。で、リースリーズはいつ来るんだ?」 「明日の夜だ」 「そりゃまた、いい時期にこの街に入ったな」 「そうだろ?」 「だがよ、俺、なんだか嫌な予感がすんだよ」 バルクは声を潜めて言う。彼の勘はよくあたる。 「小生も占ってみたが、あまり良い卦が出てない」 しかし、賞金はいいはずだ。あのウェズマーカーが出すとなればこんなおいしい話はない。しばらく二人は考えていた。考えているうちに安宿に着き、食堂に入って適当に注文して、更に考える。 アニムは鳥足のフライを手に取りかぶりついた。バルクは小魚のフライを手に取り頭からかぶりついた。 「いっちょやるか、アニム。良い卦じゃないけど悪い卦でもねーんだろ?」 「そうだのう。虎穴に入らずばなんとやらだ」
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