気まぐれ日記
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今日は自転車で遠乗りだ! ちょっと離れたモスバーガーのご試食券もらったので行こう。で、近所のかつ屋の前で、何か落ちている! わざわざ止まって見てみると、ニンテンドーDSだった。シールとか貼っててすぐ子供のものだと思いました。しかし、警察に届けるにも……かと言ってこのまま道においておくのも引ける。なので、かつ屋の植え込みにおいておきました。そして、自転車で出発。そしたら、前方から子供が(大きくても小学一年くらいかな)4,5人走ってきて、案の定、DSを落とした子たちだった。よかった。置いたところを教えてあげると、お礼を言われた。ああ、ちゃんとした子だなぁと思ったよ。もう落とすんじゃないよ。
樹理はさくさくと進んでいた。夜の島は静かだった。夜に船が入ってこない日は村の明かりもポツリとあるだけで暗い。しかし、そんなことは樹理にはどうでもよかった。明るくても暗くても彼女には問題ない。 出てこないな……。 彼女は久しぶりに一人を感じた。魔族は一般的に一人を好む種族だとされている。彼女自身もそうだった。少し開放感を覚える。 ブロードはうるさいヤツだからな。 ブロードは彼なりに樹理を気遣っている。食事をするときは必ず声を掛けているし、暇になれば話しかけたりする。黙っているときは機嫌が悪いか寝ているときだった。それが、彼女には少々うるさいように感じられている。 あんなヤツでも戦力になる。私も早く魔力を取り入れて……。 元の姿に戻ろう、と思っていたとき、彼女はやっと目当てのものに会った。 「出たな、エノマ」 「あんたたちがこの島に来たのは知ってたわ」 エノマは女性の姿をした魔族。メモの絵の通りだった。そして、ブロードの言うように美人だった。 「なら早く出てくればいいものを……」 樹理が少し機嫌が悪くなる。エノマが美人であることを認めてしまったことが自分で自分が悔しいらしい。 「そうね、そうしたかった。でもね、ブロードを傷つけるわけにはいかない。消すのはあんた一人でいいもの」 「あの男のどこがいいんだ?」 「あの方のいいところが分からないの? それって子供ってことよ」 「なら、私は子供でいい。あんな中途半端なヤツなど分からなくてもいい」 樹理が銃を構える。人間の武器を自分で扱いやすいように改造したものだった。 「そんなもので私が倒せると思っているの?」 「さあ。でもこれでお前を当てれば私に魔力が移る」 言い終わる前に彼女は撃った。連続した銃声が静かな島に響き渡る。その音を聞き、ブロードが駆けつけてきた。
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