「新しい歯が生えてきた!」 何か歯が生えてきたよ、奥の方から! 何で今頃・・・ ヤバイの、これって? でもね、急に生えてきた理由が見当たらないでもないんだよなぁ・・・ 僕は大学生になるまで自分の顎がずれてるのに気付かなかった。 いや、気付いてたけど、どうしたら顎の輪郭が両サイド均等になるかが分からなくてあきらめていた。 でも、ある時気がついた。 歯のかみ合わせが悪かったのだ! 下の歯の前体が右の方にずれていたのである。 だから僕の顔の下の方の輪郭は右に偏っていたのである。 最近では元に戻るように気をつかっている。 で、歯を故意的に左にずらすようになってから、右の奥の方に隙間が出来てきたのである。 そこに、今までは見覚えの無い新しい歯が生えつつあるのである。 しかし、完全にこの歯が生えてこようとすると、丁度その左に故意的に寄せているおかげで出来た隙間が埋まって助かるのである。 そうすれば、僕の顔は顎の輪郭が左右均等になるのである。 だから、よく考えてみると、これでいいのである。
「感触が消えていく・・・」 最近、携帯を親に取られたので、久しくそれを手に持っていない。 そして、次第に持っていた時の感覚を忘れていっているのである。 メールを打ったり、時間を確認したり・・・ そんな事をしていた頃が懐かしい。 それを持っていた時の感触を思い出してみると、既にそれは懐かしい感覚として僕の脳は認識してしまう。 あの細長い、少し僕の手が覆い被さり過ぎる感覚が、すっかり過去のものとなっているのである。 人はすぐ忘れてしまうことがある。 人は慣れてしまえばそれを自分のもののように感じる。 人が感じる感覚もまた、一期一会であるのだろう。 人と人が出合って、別れるのとおなじ様に。
―円の外には手強いやつがいっぱいいる―
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