記憶の栞
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私は物を書くのが好きで 昔から色々書いてきてるわけだけど 未だに言葉の無力さというのを痛感しています。
感謝の気持ちを伝えたい人に 言葉として気持ちを伝えるのは難しい。
たとえば、小説とかであれば表現することは それほど困難ではない。 台詞だけじゃなく、地の文も心情を伝えるのに役立つし 第一書き手にはそれぞれの人間の内情がすべて把握できるんだから しかるべき言葉を選べばいいだけなのだ。
実際、私は本当に相手の気持ちをくみ取ることが苦手なだけに、 どうしても気の利いた言葉が出てこない。 本当は違うのにともどかしくなる。
気持ちを箱詰めして、「はい、どうぞ」と渡すことができれば楽だろうな。 ああ、そっか、だから時として物で気持ちを表そうとするのか。 何も言葉だけで上手に伝えられないのは 私だけでは無いってことなんだろうか。 目に見える形で、気持ちを交換すれば、人は安心できるんだろうな。
今日も言葉にできない感謝の気持ちを伝えようとしてみたけれど 言葉を重ねれば重ねるほど嘘っぽくなる気がして 結局、言えた言葉は「ありがとう」だけだった。
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