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『リアル・シンデレラ』姫野カオルコ 2010年09月21日(火) 童話のシンデレラについて調べていたライターは、「おれ、幸せっていうのは…泉ちゃんみたいな人生だと思うんだよな…」…そんな上司の言葉で、とある女性の人生を取材することになる。長野の小さな旅館の長女として生まれた倉島泉(せん)は、母親に疎まれて育ったが……。 --------------------------------- なんかもう、読んでる時から川原泉の絵が浮かんできてしょうがなかったですよ。 『中国の壷』とか…。なんか、悲しいできごとがあっても静かに微笑んで、もぎゅもぎゅとおいしそうになにかを食べてる姿。うん、どう考えても川原泉の漫画を小説化したようにしか思えない。 と言っても、読後感はまったく違うんですよね。 それは、この小説のラストに私がイマイチ納得がいっていないせいなのでしょうが…。 どうなんですかねー。これは私の世界観…と言ったらいいのか、信条と言っていいのか…よくわからないですが、なんだか違うんですよ。納得いかないんですよ。 私はこんな人生嫌だ(笑) でも、きっとどれが正解とかそういうことを書きたいわけではなく、幸せとかってなんだろう?って考えさせること、なのかなとも思うので、そうだとしたらこの小説は成功なのか?とか、そもそも小説はなんのために読んでるんだろう?とかなんとかいろいろ考えてしまいましたよ。 そもそもこの人の「美人論」にはものすごく納得いってないしなー(笑) ★★★ |