空気中において赤と青ではその色の到達距離が違い、赤色は青色よりも遠くまで届くという特性がある。


青色は空気中の不純物によって反射しやすい性質があるため、到達距離が短い。


地球に降り注ぐ太陽光は途中の大気を通過する距離が短いが、水平線が近付くに従って太陽光が大気を通過する距離が長くなる。


つまり、大気中にある水蒸気によって青色は乱反射するが赤色は青色と比較して光の直進性が強いため到達し易い。


本来白い太陽光だが地球上を覆う分厚い大気層に邪魔される事で青色は途中で消失してしまい、赤色だけが届く。


太陽からの距離が朝日と夕日で同じであっても、大気中の水蒸気の量は夕日の時間帯の方が多いことから・・・


Ａ．夕日の方が赤い　　　ということになる。


ちなみに、暖色系の灯りの下では味覚が鈍感になる傾向があり、白色の明るい灯りの元では味覚が敏感になる。


食卓の明かりに白熱灯（赤系）を使うのは、料理を美味しく見せると同時に味覚をも和らげる効果がある。


キッチンの蛍光灯が白で食卓テーブルの上がオレンジ系なのは、この特性を考えての配慮。