日々是修行也
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登場する人物・団体・店名等はすべて架空のもので、仮に存在していたとしても単なる偶然です。 また、暴力・犯罪・性的描写も個人の思い込みによる勝手な想像です。

2008年11月20日(木) メタボと体重計

WHO(世界保健機関)が『メタボリック症候群』という名称でその診断基準を発表したのは1998年の事で、以来「メタボ」として世間一般にも知られるようになった。

<メタボリックシンドローム>

男性・腹囲のボーダーはアメリカが102cmEUが94cmで中国が90cmだが、日本は85cmと決められた。
(国によっていくつかの基準あり)

世界一長寿の国である日本が何で85cmなのか大いに疑問だし、腹囲だけが一人歩きしているけど実際には血圧や中性脂肪や血糖値が重要とされている。

腹囲男性85cm、女性90cm以上が必須。

かつ

● 血圧130/85mmHg以上。
● 中性脂肪150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満。
● 血糖110mg/dL以上。

の3項目中2項目以上。

この腹囲中心の検診が極めて曖昧だという声は、とっくの昔に対応システムを導入して追跡実態調査を行っている米国や欧州連合諸国からあがっている。


個々人の身長を考慮に入れた”BMI”や、昨今の技術進歩で簡単に測定できるようになった”体脂肪率”を基準に判断するのが妥当だろう。

日本でこの(腹囲)検診制度を議論され始めたのは、社会保険庁で年金記録漏れが発覚した時期と重なり、WHOが提言してから10年近く経過した後だ。

つまり、厚生労働省役人の天下り先として『全国健康保険協会(協会けんぽ)』を設立する為に、大昔のWHO提言を探し出して、↓こんな義務化を推進し始めた。

「2008年4月から始まった特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)では、メタボリックシンドロームの概念を応用して糖尿病対策を行う事を目指し、40歳から74歳までの中高年保険加入者を対象に健康保険者に特定健診の実施を義務化すると共に、メタボリックシンドローム該当者、または予備軍と判定されたものに対して特定保健指導を行うことを義務づける。5年後に成果を判定し、結果が不良な健康保険者には財政的なペナルティを課す事によって実行を促す。厚生労働省は、中年男性では二分の一の発生率を見込むなど、約2000万人がメタボリックシンドロームと予備軍に該当すると考えており、これを平成24年度末までに10%減、平成27年度末までに25%減とする数値目標を立てている。」


そして、『全国健康保険協会(協会けんぽ)』は今年の10月、無事設立され初代理事長に就任したのは厚生労働省出身の小林剛だ。


国民の健康に対する意識の高まりに着目し、自らの天下り先をキッチリ確保する姑息なやり方って、さすが頭のいい役人連中が揃った官庁の仕事だなぁ〜、と感心させられる。


しかし、国民の健康を増進させて皆が長生きするようになると・・・それだけ年金負担も増えてしまう。。。 つまり、働かない(働けない)けど長生きする人間がどんどん増えていくと、働く(働いている)人への負担が益々大きくなる。


そんな社会って労働者にとってはいい迷惑だよな、、、自分が給料から控除された年金が歳を取ってから戻ってくる可能性は極めて低い訳だし。。



こんな話題になったのは、体重計を買い換えたから。(^_^;)


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