日々是修行也
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登場する人物・団体・店名等はすべて架空のもので、仮に存在していたとしても単なる偶然です。 また、暴力・犯罪・性的描写も個人の思い込みによる勝手な想像です。

2004年04月18日(日) 避妊いろいろ

以下は世界的に見て普及率の高い避妊方法の順で記述した。


<ピル>

経口避妊薬とも呼ばれている避妊に有効なホルモン合成剤で、1960年に米国食品医薬局(FDA)が認可。
1日一回一粒、定時に服用することで避妊できる優れた避妊薬だが日本で購入するには医師による処方箋が必要。

原理は女性が妊娠すると排卵しなくなるというメカニズムを利用し、その排卵停止命令を出している女性ホルモン分泌量を調節することで避妊する。

副作用として、吐き気・頭痛・体重増などの報告があるが、2・3ヶ月服用を継続する内に症状はなくなるとされる。
男性任せにすることなく、避妊する事ができる。また、子宮内膜癌や卵巣癌の発生率を低下させる効果や月経不順・月経困難症、ニキビの改善なども報告されている。

モーニング・アフター・ピルという事後の避妊薬も販売されている。
緊急避妊薬とも呼ばれ、避妊に失敗した性交渉の後、緊急の手段として使われる。性交後72時間以内に摂取し、さらに12時間後に摂取することで避妊する。原理はピルの4-8倍のホルモン投与により受精卵の着床を阻害、妊娠を阻止するもの。


<IUD>

避妊リングとも呼ばれ、女性の子宮内に装着し受精卵が子宮内に着床しないようにするもの。

現在はプラスチックやポリエチレン製でできており、形状もリング状とは限らない。世界的にはピルに次ぐ避妊方法として普及している。(日本で欧米程普及していないのは、厚生省認可が1974年と遅れたの事と、日本人が体内に異物を挿入する事への抵抗感が強い人種である為と言われている。)
自分で装着することは出来ず、産婦人科医の検査を受けたのち装着してもらう。

その後、定期的な検査を受ける必要があるが、 1度装着すれば5年間は連続使用可能で、経済的な避妊方法である。
正しく使用すれば非常に高い避妊効果があるが、子宮以外のところに着床する子宮外妊娠は起こりうるので、必ずしも絶対とは言えない。また、一般的に出産経験のない女性は子宮口が狭くIUDが入れられない場合が多い。
副作用として月経の量が多くなったり、月経期間が長くなったりする場合があるが、個人差がある。


<コンドーム>

ラテックス(ゴムの原液)でつくられた避妊具で、男性の陰茎に被せて使用。射精しても膣内に精液が流れ出さない。日本ではもっとも普及している避妊方法だが、装着する側の男性の理解と強力が不可欠である。
性感(特に男性側)に対する影響が強く、より薄い製品が求められている。

よりナマに近い感覚が得られるのは、ラテックスより熱伝導率が高いポリウレタン製コンドームだが、伸縮性が低く装着が難しいのが難点。(完全に勃起した状態でないと装着しづらい)

コンドームは避妊だけでなくSTD(性感染症)予防としても有効。


<オギノ式と基礎体温法>

臨床医である荻野博士の学説で、本来は受胎可能日を知ることが目的であったが、逆転の発想で避妊の方法として確立された。月経予定日から逆算して、12〜16日の予想排卵日5日間に、精子の生存日数3日プラス予備日の1日を足した、9日間は受胎しやすい期間という理論。月経予定日前の11日〜19日の間が妊娠しやすいことから、それ以外の日は避妊できるというもの。

女性の体温が低温期と高温期が周期的に繰り返される事を利用する方法。低温期の最終日から排卵が始まる為、そこから高温期に入る約8日間が妊娠しやすい期間となる。
オギノ式と併用することで避妊率が高まるが、規則正しい生活と、毎日一定の時間に起床し体温を計り、正確なデータを収集する必要がある。 また、月経周期が比較的安定している必要がある。


<殺精子剤>

一般の薬局で、ゼリー、フィルム(マイルーラ等)、錠剤として市販されている。(処方箋不要)形状や名称は違うが、メンフェゴールやノノキシノールといった殺精子剤成分。

使用方法は性交前の膣内挿入であり簡単だが、薬の効果持続時間や体位などによって、効果に差が出る。 他の避妊法の補助的利用がいい。


<膣外射精>

コンドームと同様、男性側が行う避妊法。
男性が射精する直前に膣から陰茎を抜き、膣外射精する方法で器具やクスリを使わない。
しかし、そのタイミングは男性側に一任されているため、失敗する可能性も高い。(ギリギリまで入れていたいと思う男性が殆どだし・・・。
また、射精前であってもカウパー腺液(通称がまん汁)に少量の精子が含まれるため、リスクが高い。このカウパー腺液に含まれる精子はごく微量であり、そもそも女性を妊娠させるに至る能力がない精子であるとも言われる。 また、中高年男性の中には、だらだらと漏れるように射精する人もいるが、それは論外。オーガスム直前で抜く為、度重なると女性側にフラストレーションが溜まるとも言われている。

他にも、ペッサリー やスポンジといった避妊方法があるが、前述の方法と比較して著しく使い勝手が悪く余り普及もしていないのでいので詳細は割愛する。
今後新たな避妊方法が出てきた場合には報告します。


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