帰る日。
ホテルをぎりぎりでチェックアウトし、下のファミレスで帰りの飛行機の時間までどう時間を潰すか計画。
何年か前に買って、最近は東京に来る度に持ち歩いていたせいでぼろぼろになったガイドブックとにらめっこ。
そして、あくせすだいちゃんのふるさとだから、というわけではないが、浅草方面へ行くことに決める。
かっぱ橋商店街の食品サンプルの店がどうしても見てみたかったので。
サンプルは見事な出来で、知らずに出されると食べそうな感じだった。
見ていたら外人さんも入ってきて、いくつか買っていった様子。しかし、カタコトの日本語でいろいろ要求してくるから、店のおばさんもちょっと疲れた感じだった。
そのせいなのかもしれないが、気に入ったたこやきキーホルダーを買う際、おばさんの対応が怖かった。なんとなく。ま、いいんだけど。
その後、ひと休みして写真日記のメールを送りたかったので、裏通りをちょっと抜け、見つけた小さな公園へ。
子供連れの若いお母さん方が話をしていたり、お年寄りがのんびり散歩していたり、和む風景。

木陰の石に座ってメールを打っていると、子供が寄ってきた。
子供に慣れていない私が戸惑っていると、お母さんらしき人が寄ってきて謝られた。
愛想笑いをしながら、心の中で(いえ、別に嫌じゃないんですよ。ただ、どうしていいかわからなかっただけで)と呟いた。
その後も、その子は何回か寄ってきたが、「あぶないよ」と言ってみたら、きょとんとした目をして、向こうにいってしまい、こちらを振り向きもしなくなった。
このままだと道路に出そうだったから言っただけだったんだけど、「あぶないよ」って言葉は言っちゃいけないことだったのだろうか。それを言ったとたん寄ってこなくなったので。
不思議だ。そして、ちょっとさみしい。
昼食の頃になり、そろそろお金も尽きてきたので、上野に出て380円のカレーを食べる。
私が学校に通っていた頃からこの店はあったのだけど、その頃から6年くらい経って初めて入ってみた。
どんな店だろう、と前から思っていたけれど、なんてことはない、限りなく立ち食いに近いカレー屋だった。
外見は結構しっかりした店に見えるのだけれど。ガラスが黒いせいで中が分からなかったよ。
でも、味は良かったと思う。少し辛口だけれども。
今になって簡単に店の謎が解けたことに拍子抜けしたが、なんか時がクロスした感じで面白かった。
いつのまにか綺麗になった上野駅前の広場で、メールを打つ。
東京にいる間にお世話になった人達に帰る報告。
駅の構内で、会社の人にたのまれたお菓子「ひよこ」を買って、空港に向かう。
最後の今日は天気がよくて、こういう方がさみしくなくていいや、と思った。

やっぱり、死ぬまで1度は東京に住みたい。