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2002年12月24日(火) クリスマス。

冬晴れ。
気持ちがいい。
職場の玄関のガラス戸を開けると
久しぶりに太陽が光っていた。

帰り道の途中、
昔のたゆたっていた日々を思い出す。
この昼下がりの明るさのなか、ぼんやりしていたんだ。

バスに乗る。
老人で満員。
皆無口。
昼間ってつまらない。

バスを降りる。
今年はホワイトクリスマスにはならない。
道路にほんの少し残った雪のかけらを踏みながら歩く。
街には子供や若者。
そうか、冬休みが始まったんだ。
ん、今日がクリスマスだっけか。
違う…イブ、か。
まあ、どうでもいい。

頼まれていたのでケーキ屋に寄る。
そこは過去の同級生の実家。
レジにいたのは
昔、僕をいじめていた人間。
何も覚えていないような顔で生きている。

家に帰る。
くつろぎを邪魔するように
宅急便が来る。
師走。

今年も終わる。
今も過去になり、
心を痛める昔の記憶はますます消えていく。

過ぎる。終わる。そして今。

繋がっているはずなのに、
過去の自分はとても親しい他人のよう。
それさえ許容したい。

なんでもありでいたいと思っていた。
でも許せないものもある。
それを許容なんてできない。
「それがあって今がある」
そんなことはわかっているさ。
でも感謝なんてできるはずがない。
ケーキ屋なんて行きたくなかった。
それは負けなのか。

僕は忘れない。
かわいそうな
過去の自分を連れて、
どこまでも行ってやる。
重くて大変でも、
ずっと連れて行くんだ。

強くなれれば。
痛みを忘れないまま、強くなれれば。



でも今日はクリスマス…だ。
とりあえずケーキを食べた。
それなりに旨かった。
その感覚に、
時間は過ぎているんだと、思った。


でも僕は、このまま行こうと思った。
自分の足を引っ張る記憶と一緒に。
上手く、付き合っていくんだ。
まるで持病のように。


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