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2002年10月07日(月) 君も歩く。

今日、違う市に住む友達に会った。
来月、外国に単身旅立つと言う。しばらく暮らすらしい。
「思いきったね」
と言うと、友人は
「今しかやれないからね」
と笑った。
晴れやかなその言葉は、耳に痛くて。

…僕も、かつては何かを求めていたはずなのに。
それはどこに行ったんだろう?
失くしたわけではないはずだ。
だって、友人の言葉に平静でいられない。

…隠れているなら、出てきてくれよ。
僕の背中を押してくれ。
体が動かなくなる前に、
足よ、どこかへ向かってくれ。
毎日暮らしてるうちに、眠ってしまっているのなら
起こさなければいけないはずだ。
それはいつ。
なるべく早く。




帰り。
駅の改札口に立つ友人の
「もう会えないかもね」
という言葉に
「見送りに行けたら行くから」
と返したけど、初めて実感した。
そうか、別れか。
いつでも上手くさよならできない。
振り返って振り返って、
心は宙に浮いたまま、
見るべき前をなかなか見れないんだ。

エスカレーターに乗る友人の姿が見えなくなった。
駅を出て、ぼんやりと一人、夜の町で考えていた。

君は、何かを見つけて変わるだろう。
僕も、変われたらいいのに。
ここにいるまま、何かを見つけたいなあと、思っているんだ。
どうなるのか、わからないけれど。

ぐるぐる心はまわる。あるべき場所を求めて。
そしてどこへ行くんだろう。

風は秋で、また1つ年を取る。


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