矛盾スルニモ程ガアル
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2006年05月15日(月) コーヒーカップ。

実家に帰った時、部屋の片隅にコーヒーカップを見つけた。


焼き物で、手作りで、味わいのあるカップ&ソーサーのそれは、元彼からの誕生日プレゼント、だった。



正確には、私が「奪い取った」のだけれども。




別れてから、彼に一度会った時に、泣きながら彼が「ぼむのために買った」と持ってきていたもので、同じく私も泣きながら「頂戴。私のために買ってくれたんだったら、頂戴」と言って貰ったものだ。



別れることは決めていたけれど、彼が私のためを思って買ってきてくれたものを、手元に置いておきたかった。




泣きながら貰って、…そして今。



それを見ると、あの時の別れの時を思い出してしまう。



そして、頭が痒くなった。





この、コーヒーカップがいけないのだと思った私は、家の庭でそれを
割った




すっきりするはずで、確かにすっきりしたのだけど、細かな欠片を残さず綺麗に5つに割れたそれは、逆にあっさりしていて悲しかった。




そうして頭が痒いまま帰ってきて、彼(旦那)と一緒に過ごして、やっと最近、落ち着いてきた。




特に腕を組んだ時に安心する。



この腕だ、と思う。






「ぼむと離れたらダメだ」と旦那は言うけれど。





離れたらダメなのは、きっと私の方なんだと思う。






忘れていた筈なのに、乗り越えた筈なのに。






君がいなくても大丈夫、なんて高をくくっていたらこのざまだ。





愛することに慣れてきて、毎日いる事に慣れてきて、それが普通になってしまいそうな今だから。





改めて思う、君の存在の大きさ。






そして、思いたくないけれど、元彼の存在の大きさ。






あの人では決して幸せになれないことは分かっているのに、どうして。







それでも、旦那と腕を組む度に落ち着く気持ちが。








私に、大事なものを忘れずにいさせてくれる。


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ぼむ [MAIL]