白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2009年12月30日(水) 悪筆

政治家がテレビに出て所信や政策をフリップに自筆で書いて見せる場面をよく

目にするが総じて悪筆が多い。信じられないくらいの稚拙な書体が多くてよく

まあこんなへたくそな字しか書けないものだとあきれてしまう。きょう(28日)

ミヤネ屋に出演した自民党の石波政調会長も野党におちいった自民党のあるべ

き姿勢を問われて「臥薪嘗胆」「捲土重来」と書いて再建の志を示したが本人

がフリップを掲げるにあたって「へたな字で恐縮ですが」とことわったように

御世辞にもうまいとは言えない字であった。わたしの部屋の壁に東京マラソン

に出場した息子の完走証がはってあるが主催者の石原慎太郎東京都知事の署名

は良く見ないと字が読めないくらいである。三党連立合意書に署名した社民党

の福島瑞穂さんの署名が小学生のようだと笑われたが鳩山首相だって亀井静香

だって同じくらいだった。それに比べると昔の政治家はみな達筆で筆跡が床の

間に懸額されることが多かった。伊藤博文しかり。吉田茂しかり。政治家の業

績は筆跡にあらわれるものだ。一国の宰相として国運を託される人となるには

書にも練達してほしいものだ。お前はどうだといわれるかもしれないがわたし

は偉くないからへたくそでも悪くない。


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