白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2008年02月06日(水) 悪筆

 平成13年の中央省庁の再編であたらしい呼び名の省庁がたくさん出来たが玄関をかざる看板には時の大臣が揮豪させられた。ところが多くの大臣たちはそろって悪筆で字格や筆脈というものに素養が見られず出来栄えはさんざんだった。「国土交通省」と書いた扇千景の字は書家某から「破滅的な字」とけなされた。のち省に昇格した「防衛省」も久間章生が書いたがネコのシッポに墨をつけて踊らせたような字でこれも悪評たらたら。防衛省汚職で九間大臣がパクられるのを機会に看板を作りなおそうという機運が起こっていると週刊文春が報じている。大臣のみならず議員たちも字はあまり感心しない。テレビでよく意見や主張をフリップに書いてみせるが「うまいなあ」と思う字を見たことがない。


 < 前頁  INDEX  次頁 >


白月 [MAIL] [HOMEPAGE]