白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2008年01月23日(水) 福田さんに贈る

 株価の暴落がとどまるところを知らない。いままでは風船がゆるやかに落ちていくという印象だったがここ二三日の動きは鉄の塊が奈落の底へ落下していくようだ。なけなしの資金を株に投資している身にとっては悪夢でしかない。株安や円高といった場面では必ず政府が乗り出して経済の動きを規制するということが行われているが福田内閣ではなんの手もうたれないままだ。世界的規模での流れだから一国だけではどうにもならないのかもしれないが日本がリーダーシップをとれることはできるはずだ。このまま無為無策に終わってしまったら日本経済は救い難い状況になることは必至だ。折しもいま国会では代表質問などの論戦がたたかわれているがいずれも党利党略にもとずく自党の主張であって国家的な危機に向かうという全党的な視野がなかなか生まれない。福田さんは施政方針演説で「国民のための政治」を40回もつかったというが、言葉だけが踊っていて一旦緩急の政治的状況で空理空論ではことは進まない。「政治は行動であり、結果だ」と鳩山氏への答弁 (23日)をそのまま福田さんに贈り返したい。


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