白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2008年01月21日(月) 告白

 映画「電車男」(06 東宝)は傑作である。若者の圧倒的な支持もあってヒットした。19日テレビで見た。パソコンが唯一の友達のわかものがある日電車内で起きた暴力事件に心にもなくかかわり美女をたすけたのをきっかけにむすばれるというはなし。もちろん途中で美女とわかれなければならないという悲劇にも遭遇するが結局はめでたしめでたしのメルヘンチックなラブストーリー。シェークスピアなら「なぜあなたはロミオなの?」とかんたんにすませるが、ひきこもりの青年にはそう簡単にはいかない。その辺のセリフ回しはこうだ。
 男「ボクは…」 長い沈黙。
 女「がんばって」
 男「これからは、下をむいて、人と目を合わさないように、ひとりでいいや。でも一人じゃやれないというか。ずっと一緒にいたい。好きです。大好きです」
 女「好きです。私も好きです。ずっといっしょにいましょう」
 思い出し考えだしのセリフだが(たぶん大違いだと思う)、秀逸なラブシーンだった。もちろんキスもありだけど。


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