白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2002年10月21日(月) 粗食

 1850年21歳になった吉田松陰は藩許を得て江戸に遊学する。しかし藩からの生活費はかつかつで1日米4合1勺が支給されるだけ。このころの暮らしぶりを故郷への手紙でこう書いた。「料理は金山寺(みそ)と梅干し類にかぎり、式日だけは鰹魚と制度をきめ、また外出して食事時になっても外食したことはありません。お国の金銭をお国で浪費するならまだしも、江戸で使うことは藩経済の上からものぞましからぬことであります」。以上の典拠は司馬遼太郎さんの「世に棲む日々」。若者の食事としてはきわめて粗食。長生きはできないが精神は強靱に育つ。


 < 前頁  INDEX  次頁 >


白月 [MAIL] [HOMEPAGE]