拘置されるとすぐに待っていたのは健康診断。全裸にされ、何か隠していないかと、肛門までチェックを受け、その後、名前の代わりに番号を与えられる。この過程で奪われたのは、“尊厳”であった。 独房は、2畳の広さで布団を敷けばそれでいっぱい。隅に小さな洗面台と水洗トイレ。朝のチャイムで目を覚ますと、点呼までに布団をたたみ、朝食を待つ。フタをしたトイレが食卓である。小学校5年生まで白いご飯など食べたことがなかったという極貧生活を送った宗男に、拘置所の麦飯は耐えられなくはないものの、侘しさはつのる。 加えて夏の暑さである。独房の鉄格子のついた50センチ四方の窓から見えるのは、いまは梅雨の曇天だが、やがて夏の太陽が容赦なく降り注ぎ、風が通らず冷房のない独房は灼熱地獄と化す。北国育ちの宗男にとって、これが一番の敵となろう。 検察関係者は、こう自信をみせる。 「再逮捕を繰り返し、8月いっぱいは捜査を続ける。(宗男は)早くもイラついているようだから、オチるのは早いだろう」(週刊ポスト7/12号)
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