朝、胸騒ぎがしてメインバンクの通帳をチェック。
残高17円に。
私「はあああああああ!?」
E「H、うるさい。」
私「いや、お金が…。」
E「金?」
私「いきなりの残高17円よ…。」
E「はあああああああ!?」
私「あんただって大きい声出すじゃないの。」
S「どうしたの?」
私「預金残高17円。」
S「只事じゃないわね。」
I「預金残高はタダ同然だけどな。」
私「誰が上手いこと言えと。」
O「わしじゃないっす。」
T「私でもない。」
N「俺でもない。」
G「俺も気がつかなかった。」
C「あたしでもないよ。」
A「俺も寝てた。」
私「E+は?」
E+「私も犯人じゃないよう。」
私「おかしいわね…。」
S「これで全員でしょ?」
私「全員調べても記憶に抜けがあるの。」
I「H姐さん、新人格発生っすか?w」
私「そうみたいね。」
I「冗談のつもりが…。」
私「あなたでしょ。」
全員「違うし!」
私「みんなの意識に隠れてるあなたよ。」
無名「私ですか?」
私「そう、あなた。」
無名「お買い物ならしました。」
私「いくら分?」
無名「20万円分くらいです。」
全員「生活費ー!!!」
E「こいつの名前、Kな。」
私「(絶対『腐れ外道』の略だ。)Kね。」
K「そんなにいけない事しました?」
私「今日は6月18日。8月15日まで何を食べるの?」
K「えっ?そんなにお金が無いんですか?」
私「電気・水道・ガス、全部止まるけど?」
K「はい?」
私「あと、あなたもインターネットが好きそうだけど、
スマホもWi-Fiも止まるわよ。」
K「嘘…。」
私「本当に。」
K「どうしよう…。」
ピンポーン(玄関チャイムの音。)
「はい。」
「クロネ◯ヤマ◯です。」
「今開けます。」
「いっぱいありますよー。」
「嘘ん!こんなに!?」
「毎度!サインお願いします!」
「お疲れ様でございます…。」
………。
K「あの…ごめんなさい。」
私「…。」
K「でも買ってしまったものは…。」
私「売りに行きましょう。」
K「せっかく買ったのに!?」
私「あなた反省心が無いの?」
K「え?」
私「2ヶ月分の食料代と固定費全部浪費して。」
K「でも…。」
私「あのね、私たちはあなた含めて12人で折り合って生きてるの。」
K「は、はい。」
私「欲しいものがあれば絶対駄目とは言わないわ。」
K「はい。」
私「でも、洋服やアクセサリーって他の人に迷惑かけてでも買うもの?」
K「ええと…。」
私「希望を出してくれれば家計に折り合いをつけて少しずつ買うの。」
K「つまり…。」
私「あなたは今回自分の欲望に負けてお金を使い過ぎました。」
K「ああ…はい…。」
私「残金17円になるのがわかってて20万円も引き出したわね?」
K「それはその…。」
私『他の存在に迷惑がかかってもいいや!好きな物買おうっと!』
K「なんで私の気持ちを…。」
私「あなたの心も読めるのよ、私は。」
K「バレバレなんだ…。」
私「でも私は慈悲深いから、服を一着とアクセサリー1組は免除したげる。」
K「選べないです!」
私「じゃあ、全部売ります。」
K「選びます!」
E「おいおい、H…優しすぎるだろ。」
私「いいわよ、大事に使わなかったら即捨てるから。」
K「ヒイッ!」
E「おい、K。Hは怖いぜ?」
K「みたいですね…。」
E「なんせ全員の意識が読めるからな。」
K「嘘も通用しないって事…?」
E「あたぼうよ。」
私「Kー、選ばないなら全部売りに行きますよー。」
K「選びます選びます!」
I「本当だったら公開処刑だからな。」
K「……。」
I「慈悲深い姐さんに感謝しろよ、ヒヒヒヒヒ。」
私「Iも余分な事言わないのよ。」
I「だってよう、こいつのおかげで肉食えないんだぜ!?」
私「まあ、そうね。」
K「でもこんなにありますからお肉代くらいは!」
私「そこが世間知らずなのよ。」
E「ぶっちゃけ、いくらぐらいに縮むと思う?」
私「1万円になれば御の字だと思うわ…K、手を止めないで。」
愛車に過積載になるほど詰んだKの購入物は…。
4530円になった。
携帯代にもならないし。
只今、泣きじゃくるKにこの世の常識と、
この体で生きていく上でのルールを教え込んでいる。
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