解放区

2024年10月05日(土) バングラディシュ人の中にぽつんと一人

とある日、バイクで何気なく八幡市内の国道1号線を走っていると、突如として「インド・バングラディッシュ料理」を看板に掲げるレストランに出会い驚愕した。八幡市民には申し訳ないが、こんな田舎にバングラディッシュ料理?

こういう店は、「インド・ネパール料理」いわゆるインネパ料理屋を例に上げるまでもなく、商売のために「インド」を掲げているだけであり、その本質はバングラディッシュ料理にあるのは間違いない。そんなわけで、その日はただ驚愕して通り過ぎただけであったが、あらためてこの日に再度伺うこととした。

さて店に入る。中をぐるりを見渡すと、どうやらムスリム向けに祈りを捧げる部屋もあるようだ。これはヒンドゥー教が主であるインドではありえなく、イスラム教を主とするバングラディッシュ色が濃いようだ。とにかく期待が高まる。

適当な席に案内されて座ったが、どうやら自分以外の客は日本人には見えない。店の方も日本人には見えない。というかどう考えてもバングラディッシュ人だろう。当然のようにイスラム教では禁忌であるアルコールは置いていない。2日連続でぽつんと一人。いやいいんだけど。

さてこの店に来る前に、注文する料理はすでに2択に決めていた。「マトンニハリ」と「ハリーム」である。どちらも食べたことはない。散々悩んだ末に「マトンニハリ」を注文した。この店は京都市内に本店があり、そちらにはセットとして色々組み合わせたメニューがあるらしいが、こちらの八幡店は単品のみである。店員に聞くと「マトンニハリにはナンが合う」とのことで、プレーンなナンを注文した。ナンしか注文できない店以外でナンを注文したのは初めてじゃないだろうか。ちなみに後ほど調べてみたら、マトンニハリは結構なご馳走らしく、普通はナンと一緒に食べるらしい。どちらも普通は家では作らないとのこと。

さてそのマトンニハリだが、ホンマにマトンのマンガ肉が出てきた。これをこの店は常備しているということが単純にすごいと思う。で、美味しくいただきました。次はハリームかな。



2024年10月04日(金) ネパール人の中にポツンと一人

この日は和歌山方面で仕事。まあいろいろあったがそれはどうでもよい。

帰りに大阪の某所で夕食を摂った。またいずれ書こうと思っているが、とあるきっかけでネパール料理にドはまりしてしまい、可能であればネパール料理屋で食事をする機会が増えた。

というわけで、この日も前から狙っていた店へ。店に着くと同時に、中からネパール人と思しき団体客がどっと吐き出されてきた。以前なら気が引けたかもしれないが最近は全く気にならなくなってきた。入れ替わるように店に入る。

中ではネパール人の団体がどんちゃん騒ぎしていた。別のテーブルで食事している親子も日本人には見えない。ていうかどこからも日本語が聞こえてこない。ネパール人の中にポツンと一人。

ネパール人と思われる、褐色の肌をして両腕に刺青の入ったお兄ちゃんがにっこりと微笑みかけてきた。きっと店員なのだろうが、今闖入してきた客が日本人なのかネパール人なのか迷っているのだろうか。どこから見ても日本人にしか見えないと自分では思っているのだが、ベトナムではベトナム人にベトナム語で道を尋ねられ、中国へ向かう飛行機の中ではほぼ日本人しかいないのにCAに中国語で話しかけられた経験がある。てめえの顔面はどうも無国籍らしい。

そんなことはどうでもよい。普通に日本語で注文させていただいた。この店は、ネパール料理屋にしては珍しく(実はあまり珍しくないのかもしれないが、少なくとも自分の中では珍しいと思っている)豚肉のカレーがあった。ので、躊躇わず豚肉をチョイスした。

「ネパール料理における豚肉」については、きちんと書くと一冊の本が書けるくらい深いテーマと思われる。一般的に、「カレー」とされる料理を日常的に食べている国々は、牛を決して食べないヒンドゥー教や豚肉は絶対に食べないイスラム教の国が多いため、日本や欧風ではないいわゆる「現地系カレー」(という言い方もどうかと思うが、便宜上)の店では、牛や豚肉のカレーを見かけることはほとんどないのだ。

ちなみにインドでは、イギリスではなくポルトガル領だったゴア州で豚肉を食べる事がよく知られている。最近日本でも、ゴア州名物の「ポークビンダルー」を出す店が多くなった。どうでも良いが、レトルトなら西友のポークビンダルーが結構旨いと個人的に思っている。

さて話は戻るが、以前に豚肉を提供しているネパール料理屋で「ネパールでは豚肉を食べるのか?」という素朴な疑問を店主に尋ねたことがある。彼は非常に言いにくそうに「食べる人もいるし、決して食べない人もいる」という答えになっていない回答をくれた。非常に気になったのでその後個人的に調べてみたが、どうやら「豚肉を食べるカーストが存在する」というのが真相のようで、カーストが絡む事情のためにはっきりと回答できないようだ。

その話はこの辺までにする。で、その店で食べた豚肉カレーは非常に旨かった。そう、豚肉は旨いのだ。これは間違いない。ので、日本風でもない欧風でもないカレー屋に行って豚肉メニューがあれば、躊躇わずに注文することにしている。

そしてこの店の豚肉カレーも旨かった。ダルも旨かったし、自分の大好きなグンドゥルックのアチャールも非常に旨かった。そもそもネパール人しかいない店に外れなどないのだ。



2024年08月24日(土) バイクで走るということについて

前回の話、続ける気が無くなったので、また機会があればということで。

今日は久しぶりに何の予定も入っていない日。朝からバイクで出かけることとした。

道中なかなか楽しかったが、予想以上の暑さに参ってしまった。走っていると気にならないのだが、着いた先で楽しみにしていた食事などが食べる気が起きず、結局バイクで走っただけで名物など食べずに帰ってきた。

しかも台風の影響ではないと思うが急な雨にも降られ散々だった。まあ楽しかったから良しとするか。また機会があれば走りに出たいと思う。



2024年08月13日(火) くらたまと誤嚥性肺炎について

「現役世代が食い殺されている」 高齢者医療費めぐり倉田真由美さん私見 「たった1割負担…国、潰れるよ」


てめえはこの人のことをご主人が亡くなるまでの漫画で知った。それ以上のことは正直知らないが、この発言に関しては全くその通り。

ただし本質的な問題は外来がサロン化していることではなく、入院治療だと思っている。医療費を食いつぶしているのは明らかに後者だからだ。

てめえがまだ現役自体のこと(いやまだ現役なんすけど)。100歳の男性が発熱で救急外来を受診された。いろいろ検査した結果、画像的には肺炎があり、発熱の原因と考えられた。その画像の特徴から、おそらく誤嚥性肺炎だろうと考えられた。

酸素投与が必要なレベルの肺炎だったので、原因はともかく入院加療が必要と考えられた。検査結果が揃って診断がほぼ確定し、てめえは70歳くらいと思われる息子さんに病状説明を行った。

「入院が必要? そらそやろ、家で診れへんわ。で、きれいに治してや」とその息子は言った。続く



2024年08月04日(日) 生きている、ということについて。

生きている、って、それだけで奇跡だと思う。

なんかいろんなことがあり、最近本当にそう思うようになった。若いころは生きるのはつらいとかいろいろ考えていたが、生き続けること自体に意味がある。意味があるんだよ、と大きな声で言いたい。が、若い人たちには届かないだろう。なぜなら、生き続けないとわからないことがたくさんあるから。

連日鉄道が運転見合わせというニュースが飛び込む。わからんでもないよ、本当に生きづらい世の中になっていると思う。でも、生きていると良いこともあるんだよ、と言いたい。


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