読書日記

2002年02月06日(水) 「編集者の学校」(講談社2001.10.29)をやっと読み終わる。

「編集者の学校」(講談社2001.10.29)をやっと読み終わる。現在活躍中の編集者、作家、ジャーナリストたちが大集合した稀有な本である。インターネット上の「Web現代」連載したものを紙の本にまとめるとこんなにボリュームがあるのかと驚く。
登場順で、見城徹、田中健五、安原顯、大島一洋、花田紀凱、嵐山光三郎、岡成憲道、荒木経惟、ねじめ正一、伊佐千尋、佐野眞一、小林道雄、白井佳夫、吉村昭、吉田ルイ子、鎌田慧、朝倉喬司、加藤仁、大谷昭宏、塩田満、後藤正治、吉岡忍、溝口敦、野村進、立石泰則、高山文彦、江川紹子、足立倫行、須田慎一郎、海老沢泰久、吉田司、本田靖春、田原総一郎、櫻井よしこ、佐高信、野口悠紀雄、津野海太郎、下山和男、伊藤真の面々。安原顯、佐野眞一、高山文彦、吉田司、佐高信の五人は最近気になっていることもあり、印象が強かった。安原顯氏は、日本の「今」を警告とともに鋭く厳しく要約・紹介しており、この中でも一番声が大きく感じられた。
編集や作家を志すものではなくても、日本の一端を知るために読むべき本の一冊である。



2002年02月05日(火) 鳥羽亮「浮舟の剣」(講談社文庫2001.11.15)を一気に読了。

鳥羽亮「浮舟の剣」(講談社文庫2001.11.15)を一気に読了。巻末の郷原宏による解説がすばらしく力のこもったもので圧倒される。
文庫で270ページ。2,3時間あれば十分読み終えることが出来る長さに好感がもてる。
昨日言ったモジュール形式は大げさにしても分かりやすく読みやすい構成で、読み出したら止まらなかった。
主人公が自分よりも腕が上の敵方の侍に勝つために工夫を重ねて挑戦する過程も説得力がある。
欠点は面白すぎること。
青井夏海「スタジアム虹の事件簿」(創元推理文庫)を読み始める。7年前に自費出版された本らしい。まだ20ページしか進んでいないが、なぜか女優の八千草薫さんを連想した。



2002年02月04日(月) 鳥羽亮「浮舟の剣」(講談社文庫)を読み始める。

鳥羽亮「浮舟の剣」(講談社文庫)を読み始める。いわば志に反してまたしても時代小説にみいられたというところ。しかし、面白いものは面白い。
鳥羽亮もこれだけはずれがないと認めるしかない。
今回は特に好調な滑り出しで気がついたら100ページ近く読んでいた。
掏摸の懐返しの事件。連続して大店を狙う押し込み強盗の事件。大店の警備をする始末屋の腕利き達が襲われる事件。凄腕の辻斬りの事件。
ミステリーで言うところの「モジュール」形式にのっとりさまざまな事件が結びついていく面白さと剣士たちが繰り広げる決闘場面の見事さが最後まで興味をそらさない。
「穏猿の剣」同様全編堪能できるに違いない。



2002年02月03日(日) 五條瑛「30$WEEKEND」(別冊文藝春秋2001夏号)を読んでみた。

五條瑛「30$WEEKEND」(別冊文藝春秋2001夏号)を読んでみた。最近この作家の評判を雑誌で読み、さらにラジオで新作「スノウグッピー」が良好である批評を聞いたので、気になって去年の雑誌で探してみた。
話自体はたいしたことがない。事件の真相は平凡で「火曜サスペンス」並。しかし、場所が米軍横須賀基地の中であることと主人公の二人に特色があることが読み手に言葉の端々まで注意深く読むことを要求している。日本人が知らない国際的事件が日本国内で結構起きていることを暗示しているようだ。
丸谷才一の「コロンブスの卵」(ちくま文庫)の「徴兵忌避者としての夏目漱石」を途中まで読んだ。「こころ」の先生の自殺に対する不可解な思いを綴ったものである。
最近、1冊の本を最後まで読み通すことができなくなってきた。


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