留学先での独り言

2010年12月19日(日) 「聖女の救済」を読んで

昨晩は夜遅く、というか早朝まで仕事した後、空港に
お世話になった先生の見送りに行き、その後ようやく
床に就いた。したがって起きて行動したのは昼過ぎ。
昼ごはんを食べた後ラボに行き、追加の動物実験を
した。とは言っても2匹のねずみに薬を注射しただけ。
ほんの1時間程度で終了し、後は少しデータの整理
をした。

アパートに戻って普段よりは早い夕飯を食べた後、
また新しい日本語の本が目に入ったので、気晴らし
にそれを読んだ。昨日感想を書いた本と同じ著者で、
「聖女の救済」というものだった。

感想は昨日読み終えたものより、現実味があって
入り込めたかな。殺人のトリックそのものは特別なもの
ではないけれど、使い方はちょっと強引とも思えるほど
のもので、逆に犯人の執念を醸し出しているようで
よかった。むしろこの単純なトリックでこれだけひっぱれ
るんだから、作者が描いた話の構図と展開が秀逸なん
だと思う。売れっ子なところが今日はわかった。

しかし日本語は楽。3時間ぐらいで読めたし。



2010年12月18日(土) プラチナデータを読んで

今日は午後からラボに行き、サンプルを調整した後、
それを質量分析にかけようとしたが、機械の調子が
悪く、何度キャリブレーションをしてもいい値が出な
かった。仕方ないので分析を中止にし、来週担当の
人に見てもらうことにした。クリスマス前の休日出勤
したのに、データが出ず残念。

昨日話をした「プラチナデータ」、読み終えた。正直
あれっ?という内容。2重人格、というか多重人格
が事件に関係する本ならかなり昔(渡米前だから
10年以上前)に英語で書かれた小説で読んだことが
あるけど、そちらのがその病気に関してかなり深いと
ころまで描写してあったので、今回の話だと何のため
の設定なのかあまりよくわからなかった。スズランは
実は3人目の人格かな、と思ったがそうではなかった。

DNAに関して言うと、それだけで本に載っているよう
なデータはまだ出てこないんじゃないかなぁと。もち
ろん犯罪科学の話は全くわからないけど、自分が
知る限り遺伝子の発現は色々なレベルで抑制されて、
特に最近Epigeneticsと呼ばれる、年齢や環境の
変化による遺伝子の修飾なども発現型に大いに
影響を与えるのがわかっているので、DNAの塩基配列
だけで人を断定するのは無理かなぁと。

上の話がわからない人は以下の質問にYesかNoで
答えて下さい。一卵性の双子がいたとします。彼ら
の細胞の中のDNAの塩基配列はまったく一緒です。
さて問題、それでは彼らの指紋も全く一緒でしょうか?

答え、No。これが遺伝子レベルでは同じでも発現型
の違いです。


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