ネタ帳

コノハナ【MAILHOME

つらい歴史があるんだぜ 20
2006年04月25日(火)

グレートマジンガーおもしろい。かなりおもしろい。
新たな鉱脈を見つけたとばかり、ダイナミック東映アニメを毎日ゴリゴリと見続けているのですが、やはり、私の記憶に間違いはなかった。グレートマジンガーは、やはりおもしろかった!

鉄也が弱い心を持った人間で、人間臭くていい。

永井氏のコメントに、『鉄也も冷たいキャラクターになってしまった』とあるけど、私は鉄也のほうが人間臭くて成長していく要素があるキャラクターだと思いますよ。

『しかし、これは、結果的に成功とはいえなかったようです。グレートというロボットがあまりに完全なものになり過ぎ、鉄也も冷たいキャラクターになってしまったからです。
やはり、キャラクターというものは、どこかに欠点を持ち、それを克服して成長していく要素を残していなければいけないようです。
そういう意味ではよい教訓となった作品でした。』
 〜Zの欠点を補うグレートへ/永井豪〜

上は、『Zの欠点を補うグレートへ 永井豪』からの一部抜粋ですが、なんのなんの、私には、鉄也のほうが欠点を持った人物に見えますね。
甲児くんは、操縦技術こそ、当初は未熟ですが、人間的には1話ででたときにすでにかなり理想的な青少年像として登場しているので、むしろ、甲児くんのほうが成長が余地がないんじゃないかと思いますよ。目に見えて成長しているのは戦闘技術で、内面は、1話のころからあまり変わっていないように思う。
途中、ボロットが出た辺りからアフロダイA最期までは、ちょっとイタイ子になりますが、ダイアナンAが登場したあたりからはまた落ち着きを取り戻して、ラスト近くになると、良い子にもどってきて、基本的にあまり変化していないのではないかと。違いますかね?

マジンガーというのは、Zと甲児の(戦闘技術)の成長物語でもあるので、Zの進化とともに、主人公がすごく成長したように見えるけれど、実際のところは、成長したのは操縦面だけで、内面はさほど成長したわけでも、変化したわけでもないんじゃないでしょうか。
もともとクラッチでいうところの遊びの部分が多いキャラなので、成長というより、回によって、キャラクターの幅が広がったという感じで、全体を通して大人になったなあ、成長したなぁ、円熟味を増したなあとと感じたことは、ほとんどありません。
なにしろ毎週毎週敵も味方もあきもせずおんなじことを繰り返し、こいつら、ホント、変わらないナァ、といつも思っていたぐらいですから。
なので、彼が成長したのは、戦闘能力、技術的なことぐらいで、精神力は常にこれ以上ないくらい強靭で、成長する余地のさほどない子だったように感じます。
常に現実的で、どうすれば勝てるかということをいつも考えている人でしたし。弱い心に負けることのない人でしたので。
ただあの最終回だけは除いては。

それに対して鉄也は、なるほど、たしかに永井版の鉄也は、味もそっけもない人物なので、永井氏のコメント通りなのかもしれません。冷たい印象のキャラ、それであっているでしょう。悩みもなければ陰もない面白みにかける人物。プロの戦闘員。子供たちが感情移入しにくい主人公だったのも事実だったでしょう。
ハレンチ学園の山岸くんがモデルという前作主人公甲児に比べたら、鉄也というのは、永井氏にとっては魅力に欠け、扱いにくいキャラだったことは想像に難くありません。
ただしそれは永井鉄也においてのみ。

アニメのほうに限っていえば、鉄也は情けない、未熟な人物だと私は思いますよ。
桜多版の剛毅で潔い鉄也と違い、アニメの鉄也はグズグズがお得意です。
ぐずぐずするのは苦手なんだ!といっていたくせに、回が進むにしたがって、グズグズが得意になっていく鉄也。
あのZ最終回のビラニアス戦はただのビギナーズラックだったのだろうか?というなさけなさで、戦闘技術も、精神面もグズグズになっていきます。
トラウマ持ちで、ひがみ根性をもった貧しい孤児鉄也。
妬みや、あせり、恐怖という負の感情に簡単に支配されてしまう鉄也。
克服しなければならない課題をかかえ、それらを、努力と訓練によって乗り越えていこうとするビンボー鉄也。鉄也のほうが、よっぽど成長しなきゃなならない要素を持ち、実際、成長していった人物じゃないでしょうかね。
いつも黄昏ていた大介さんですら、自分の才能に対しては自信を失うことはなかったのに、(大介さんは基本的に地球人を自分より劣った種族として、見下しているところがあるよね、この人は王子だけあって、高いところからの物言いが目立つ)鉄也はしばしば、自信喪失で不安にかられているところがある人物ですね。

私にはね、甲児くんはできすぎに見えるんですよ。
甲児くんが他人をうらやんだり、自分の境遇を嘆いたり、自分を卑下する話なんて、一回でもありましたっけ?さやかや弓先生にカツ入れられる話なんてありましたっけ?
甲児も欠陥家庭の子ですが、メソメソ泣いているなんてことはしません。どんなときでも現実的です。どんなときでも現実逃避せず問題を解決しようとしています。
どんな苦戦を強いられていても余裕ぶっこいているように見え、どんなに劣勢を強いられても、彼がいれば勝てるような安心感を人に与え、どんな辛いことがあっても次の瞬間にはケロっとしている。それが、甲児の芸風であり、甲児のクオリティ。
甲児が一流のアマチュアだとしたら、鉄也は二流のプロなんですよ。

もしかしたら、私がちっちゃいころ、甲児が好きじゃなかったのは、こういったコンプレックスをかかえているところがないので、親近感をもてず、感情移入できなかったからかなぁ、と今そんなことを思ってしまいました。もしかしたら、Zの影のないところが、考えなしの人間に見えて、幼児には幼稚に見えたのかもしれません。あるいは、鉄也サイドで見ていたので、甲児の存在が邪魔だったとか?
いや、そんなことわかる年齢ではないから、そんなことはないとは思うのですが、けれど、鉄也は感情移入しやすかったです。どんな本をみても、甲児とさやかに比べ、鉄也とジュンはちびっ子には理解しづらいと書いてあるけど、でも、私は後の二人のほうが、親しみを覚えましたね。もっとも、一番親しみを覚えたのは、私も例外にもれずボスでしたが。
なんというか、子供の目からすると、悩みをもった人間ってのは、格好よくみえたりするものなんですよ。苦悩している姿が理知的で、格好がよく見えたりする錯覚をおこすのです。本当は全然格好よくなんかないのに。

今となっては、なぜ甲児が好きでなかったのか、あやふやでわかりませんけど、今の目でみると、甲児くんは精神的に大人っぽくて、たいへん格好いいですね。

そして、鉄也がいかに情けなく、いかに可哀相な人物かは、また次回に。




宇宙の海はおれの海
2006年04月22日(土)

あった!あった!「ゲッターロボ」の無料サンプル見れるところあったよ。
みんなもここでOP見て爆笑してこいッ。
TOEI特撮アニメ⇒http://www.so-net.ne.jp/toei/arc/getter/index.html

あとさ、グレンダイザーとジーグのOP見比べて、グレートマジンガーの続編は「UFOロボ グレンダイザー」ではなく、「鋼鉄ジーク」だとしみじみ思った。マジンガー・グレート・ダイザーの3連コンボで見るんじゃなくて、マジンガー・グレート・ジーグのカップリングでみるほうがしっくりくるんじゃなかろうか。グレンダイザーもマジンガースタッフで作ってもらいたかったよ・・・

ついでにハーロックのサンプルもなんの気はなしに見たら、OPの最後にヤッタラン副長がいて、容姿がそのまんま新谷かおるだったので、噴出しました。



宇宙大帝ゴッドシグマ
2006年04月16日(日)

アマゾンに行ったら、おすすめに「エリア88」の完全予約限定生産のDVD-BOXが紹介されていた。ケチをつけるわけではないけど、これ注文する人いるんだろうか?

そんなものより先に「宇宙大帝ゴッドシグマ」をDVD化してください。

私このアニメ観たことない。
今調べたら主役がおい富山敬だよ。しかもナレーションが屋良有作。うわっ、すごい観たい。しかも博士が富田耕生でヒロインが吉田理保子。さらに安原義人もいる。うわあ、これ観たい。
松本師匠のスタージンガー(これも富山主演ですな。主演が石丸&富山コンビ)とダンガードは観てたんだけど、ゴッドシグマは1回も観た事ないんだよね。
ゴットシグマは、キャラ原案が新谷ということですが、どんなに恐ろしいできなのか、怖いものみたさで、1ッぺん観てみたいです。さぞ、怖いだろうな。



男度胸だ 19
2006年04月02日(日)

貞本さんのエヴァンゲリオン最新刊読みました。
私、庵野さんのアニメより、貞本漫画のほうが好きだな。
貞本さんの漫画のほうが、アニメよりキャラが普通っぽくてとっつきやすいのがいい。
シンジもアニメほどは暗くないし、アスカもアニメほどは人格が破壊してなくて可愛げがあるし、レイもアニメほどは人間らしさが欠落しておらず親しみがもてるし、カヲルくんもアニメほど人外境ではない普通の少年だし。ミサトさんもアニメほどは馬鹿みたいに明るくないし。みんな漫画のほうが好印象でよい感じ。もっとも男にキスするカヲルくんが普通の少年かどうかは判断に迷うところですが。

しっかし、大介さんを見た今となっては、カヲルくんも、まだまだヌルいといわざるをえませんな。やっぱり本家は凄いカッタ・・・大介さんのケッタイな行動に比べたら、カヲルくんなんまだまだだよ。興味をもった人は「UFOロボグレンダイザー」をご覧ください。男同士の事後シーンがありますから。同人女の戯言じゃなくて本当にあるぞ。嘘じゃないからな。あたし、子供向きのアニメでああいうところがあるの初めて見たよ。元祖巨大ロボット乗りの兜甲児は、やっぱりこの分野でもパイオニアですか?まあ素でこういうことをやっちゃうところがダイナミックらしいっつやらしいですが。まさか良い子の東映でここまでやるとはなぁ。

さすがは性のタブーに挑戦するダイナミックプロですね!

そして、マジンガーってのは、つくづくエヴァのパクリですね。(逆)
例えば、鉄也一つをとってみても、剣鉄也というのは、剣造さんが実子の甲児くんを10年以上もほったらかしにて、可愛がって育てた戦闘員で、甲児くんと鉄也の関係は、そのまんまシンジと綾波の関係と同じなわけです。ここで、お互い相手に剣造さんの姿を見ていれば、もろシンジと綾波になるんですが、きっと、そうなるんだろうな。
つまり、
甲児→碇シンジ
さやか→惣流アスカ・ラングレー
みさと→葛城ミサト
デューク・フリード(大介)→渚カヲル
剣造→碇ゲンドウ
なわけで、こうくれば当然

剣鉄也は綾波レイ

鉄也はダイナミック一、包帯が似合う男!
ラスト包帯を綾波巻きにして、「俺が死んでも代わりはいる!」とコバルト爆弾片手に特攻した最期は忘れられませんね!
え?グレートのラストってそういう話じゃなかったっけ。
でもこう考えると、キミも鉄也に萌えてくるだろ?


シュシュッシュッ バンバン 18
2006年03月31日(金)

グレートを見る前に、豪ちゃんやダイナミックプロの団氏や脚本の藤川氏のインタビューを読んだのですが、グレートマジンガーって、世間の評価は低かったのですね。
みんながみんな口をそろえて

グレートはやりにくくてしょうがなかった。
鉄也は失敗作。
グレートは暗黒大将軍とZと最終回で終わった。後は出がらし、みんなそう思っているでしょ?
マジンガーの主役は兜甲児、鉄也、ハァ?誰それ?
ま鉄也もゴットマジンガーがあったら、カッコよく死なせてやったんだけどね。

と、散々ないいっぷりで、これをおもしろかったと思っていた私は、やぱり子供のころはモノを見る目がなかったのかなぁとか、また思い出を美化しているだけで、大しておもしろくもないものを、面白いと思い込みで思い込んでいるだけなのかなぁと、ちと凹んで、「思い出は年寄りのオモチャだっていうぜ」 by甲児 と石丸声が聞こえてきたのですが、いやいや、実際見てみればこれ、おもしろいではないですか。
私は、グレート好きですよ。ええ。たとえ、島本和彦が嫌おうとも。

グレートは偉大すぎる前作に押され、評価は低いみたいですが、私の記憶だと、おもしろかったように覚えているし、子供達の間でも評判がよくって、人気番組だったような気がするんですけどね。私の年齢だと、年齢的にZを見ている人はほとんどいないってのありますが、(なんせ赤ちゃん)評判が悪いって記憶はなかったなぁ。こんなに批判票が多いなんて知りませんでした。
これがもう少し年が上の人になると、Z贔屓の人が増えて違ってくるのでしょうが、少なくとも、私のまわりでは、グレートもボスも人気もので、鉄也も嫌われている風はなかったように記憶しています。むしろマジンガーZ野暮ったいなぁ、のっそりしているなぁと、Zの牧歌的なところを時代遅れ的に見ていたような気がする。
たぶんもう少し早く生まれていたら、今の私がカイザーに親しめないように、グレートにも、親しめなかったかと思いますが、グレート直撃世代としては、世間的評価がどうであれ、この番組は今みても格好いいなぁと思います。
このへんは時代のなせる思い入れの差でしょうが。もうちょっと後に生まれていたら、ダイザー贔屓になっていたでしょうから。

世間的評価という点においては、グレンダイザーもZファン、とりわけ甲児ファンからは疎まれていますが、それでも、ダイザーは、世界観ストーリーのつながりがないので、単体評価が可能だからいいよな。おまけにダイザーは、マリアと大介という萌えとやおいのバケモノをかかえていて、その筋からの評価は絶大だし。グレートはZと二つで一つの話なので、切り分けて評価できないところが、辛いところですね。

視聴率的にも商業的にも、戦闘能力的にも、メカニックデザイン的にも負けてないのにもかかわらず、けして、Zを追い越すことができなかったグレート。常にZという大きすぎる先駆者の陰で、日陰者を余技なくされるグレート。
疎まれているとわかると、鬼っ子贔屓で、私としては、よけいにグレート可愛さが募りますね!

そんなわけでお楽しみの剣鉄也ですが、Zの最終回で、「マジンガーZとはチョイと出来が違うぜ!」という余分な一言に、お前そんなこと言う前に、マジンガーブレード甲児に貸してやれよ、俺はこんなヤツが好きだったのか、昔の自分の男を見る目のなさに失笑しましたが、始まってみると、やっぱり鉄也いいわ。

剣鉄也がどう見えるか、楽しみにしていたのだけれど、今見ると、鉄也は未熟で不器用で、未完成な人間で可愛いですね。
甲児くんは、大人になった今みるとよく出来た人間で、器が大きく、非常に格好がいいのですが、鉄也は逆に、未熟で人間が小物で可愛い。
鉄也を可愛いと思えるようになったら、大人の女性、というのはダイナミッカーのお姉様方の弁ですが、わたしも大人の女性の仲間入りですか?
ついでに、甲児父も可愛エエな。めっさ受け臭くて。敵の目的がジャパニウムや研究所ではなく、剣造さん本人というのがうふふ。兜親子は父も子も甲乙つけがたく、どっちもいい男なぁ。一人うちにほしい。

そして鉄也についてだが、一般的には、
甲児→暴れん坊なやんちゃっ子。抜けているところがあって、親しみやすいお兄さん。
鉄也→冷徹な戦闘のプロ。クールで子供には、少々とっつきにくい孤高のファイター。
とされているようですが、えええ?本当にそうか?
グレートがマシンとして完璧すぎて、鉄也が戦士として完璧を目指しすぎて、それが親しみにくい印象をあたえ、番組的に失敗だったといわれているようですが、本当にそうなのか?私には、甲児くんのほうが完璧な人物で、鉄也のほうが欠けた人物に見えるのですが。俺は目が悪いんだろうか?

私には、鉄也のほうが、妬みや甘えや迷いという人間らしい負の感情を抱え、クールぶっていても、どっか一本ずれていて、完璧な戦士には遠い人物に見えるんですけどねぇ。
戦闘のプロや殺戮マシンというのは、キリコ・キュービィや、ヒイロ・ユイのような、こいつら人間じゃねえだろという人としての感情が欠落した破壊的人格者を指すイメージが強くて、鉄也は、巷でいわれるような、戦闘マシンという感じはあまりしません。
また、超一流のアマチュアの甲児を見たあとなので、実戦経験の浅い鉄也では、プロといっても、プロが板についてなくて、それらしい印象もさほど受けません。
それに孤高のファイターというのは、もっと毅然として、人を寄せ付けない人、たとえば、お蝶夫人・亜弓さんラインの人を指すような気がするんですけど、どうでしょう。鉄也の場合はどうも孤高のファイターというのとは、ちと違うような気がするんですが。

鉄也の場合は孤高というより、人付き合いが下手で、不器用で独りでいるだけじゃないでしょうかね。ようするに友達が少ないだけではないかと。だってさ、あの人、甲児くんしか友達いないんじゃネ?甲児と仲たがいしちゃったら、もしかしたら、友達一人もいないんじゃ・・・。
鉄也は、野田氏の声(新衛門さん)のおかげで、クールぶってはみたものの、どっかへたれてなさけなくて、本人は一所懸命なんだけど、うまくいかなくって、不憫で可哀相な子という感じがするのですが、それはいいすぎというものでしょうか。

甲児くんはいろいろ出来すぎなんですよ。
なんても出来るし、なんでも持っている。友達も多いし、誰とでもすぐ仲良しになれるし、才能もあって、運も強く、身体も健康で、精神も健康で、ちょっといろいろ出来すぎ。Zの甲児くんってのは、妬みや嫉妬という醜い負の感情が無くて、いい子すぎるところがあるように思うのですよ。多少口が悪いところがあっても、どうみたってあれは素直な良い子。裕福な家庭で育った優等生。
それに比べると、鉄也は、ぐっと不完全でなさけない人間だよな。

甲児はZ以外にもたくさん持っているんだけど、鉄也にあるのは、グレートだけ。
鉄也にあるのは、プロの戦闘員としての誇りと、グレートのパイロットとして自分だけ。
彼は、孤児としての孤独や、自分の居場所がなくなるという焦燥感や寂寞間を内側に溜め込んいるのだけど、そういった弱い自分を厳しい訓練によって克服しようとしている。その弱さを律しようとする強さが、剣鉄也の魅力だと私は思うのですけどね。

甲児が戦う理由というのは、純粋に、マジンガーZのため、おじいさんのため、光子力のため、平和のためで、それに加えて単純に戦いが好きだからだと思うんですが、鉄也が戦うのは、自分の存在意義を示すためってところがあると思うのですよ。

甲児は素直な子なので、見返りもなにもなしで、平和のために危険に身をやつして迷いなしで戦っているのだけれど、鉄也は自分の存在する理由をかけて戦っているので、自分を認めてもらいたい、自分の居場所を作りたいというところがあるじゃないかと。
だから、戦いが終わってしまうと、自分が存在する理由が無くなってしまうから、どこかいつまでも、戦っていたいと思っているふしがあって、迷いを抱いて戦っているところが
あるようにみえるんだよね。

そうした弱い心、惰弱した自分、甘えた己を厳しい訓練によって、律しようとしてする。
それが鉄也の強さなんだよ。そして、律しようとしても、律しきれず、どこかグダグダしているところがある、それこそが、剣鉄也最大の魅力なんだと思いますよ。
なんか褒めてるんだか馬鹿にしているだかわからない評ですが、ようするに鉄也がすきってことでよろしくお願いします。

そして、これが大介さんになると、内に内に溜め込む鉄也と対照的に、外へ外へ放電しまくって、王子光線放ちまくりで、笑わせてくれますね!甲児や鉄也は巷の評と違う印象を受けるのだけど、大介さんは、世間でいわれている通りそのまんまの人でした。
何も溜め込まない素直な甲児くんと、内に溜め込む強い鉄也と、外へ外へ放電しまくりの酔狂な大介さんと、マジンガーのパイロットというのは、三者三様で、ゲッターに負けず劣らず、面白いメンツですね!

そして実力は鉄也のほうがはるかに甲児より勝っているのに、鉄也がどんなに努力を積んでも、永遠に甲児を抜けない
兜甲児‖永遠に越えられない壁‖剣鉄也
このへんが激ツボなんだよなね。




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