酸性
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仕事で用があって、ガスカンパニーのビルへ行った。 ダウンタウンのビルの1つで、私の働くオフィスから 歩いて10分ほど。映画スピードで冒頭、エレベーターに 爆弾を仕掛けられたビル。 ここのロビーがなんともゴージャス。 2階までの高さがあって壁は全面ガラス張り。 庭にはちょろちょろと水がでる感じの噴水が 何列もあって、その噴水は内側ではガラス張りの 床から見えるしくみになっている。庭の壁には 絵が描いてある。 こっちのオフィスビルはゴージャス感が日本と比べて 高いように思う。 私の働くオフィスの入るビルは、クリスマス時期、 ロビーでハープを演奏したり、ベルを鳴らしながら コーラスをする人などが毎日いた。 たまたまその時期に他のビルに行ってみたら、 ジャズを演奏していた。 このビル達、バブル期は日本が買い漁っていたのだよね。
今日はkazumiちゃんと3人でハーモサビーチにある ケイジャン料理屋に行った。 以前夫と朝食を食べに来たことがあって、その時帰り際 店長が駆け寄ってきて、今度は是非夜おいで、楽しいからね、と 言ってくれた店。 6時前なのにほぼ満席。 ケイジャン料理は南部の料理で日本ではジャンバラヤとかクレイオールが お馴染みかな(どちらもデニーズに昔あったよね) 魚料理が中心で、付け合せに豆とお米が付いてくるといった感じ。 変わりどころのザリガニと蛙の足のフライを頼んだ。 ザリガニは結構いけた。蛙も悪くないけど、ちょっとクセがあるような。
アパートに戻ってから、kazumiちゃんに買って来てと頼んでおいた 人生ゲームで盛り上がってしまった。 う〜ん、こんなに楽しいものだとは…。小さい時って訳も分からず 遊んでたのね。 私の人生ゲームの中の人生はというと… 専門職コースを選んだ私は医者になり、高収入を安定的に得、 一番高い家も買い、子宝にも恵まれ順風満帆。 その後タレントになるチャンスがあり勝負に出たのが当たり、 医者時代以上の高ギャラを手に入れる事となる。 私はタレントを続けたかったのだが意に反し、 世界を放浪する旅に出るため、フリーターに。 ゴッホの絵を買うなど散財のピンチもあったが医者とタレント時代の 蓄えは全く減らず、見事1位でゴールイン、所有財産も1位という、 実生活からは想像もつかない、華々しいものであった。
特筆すべきはkazumiちゃんの人生。 会社員コースを選んだkazumiちゃんはサラリーマンとして 安定的に収入を得るものの、それ以上の出費が重なり、 借金の山。自分の職業が向いてないと気づき、フリーターに。 その後先生になるチャンスを得、しかもボランティア活動が 効を奏し、校長先生に一気にランクアップ。しかし浪費癖は 治らず、ギャンブルをする為に借金を重ねる始末。 あわやというところまでいきかけたが、そのギャンブルで大当たり。 ゴールこそビリではあったが、所有財産は2位であった。 見事なまでの、スキャンダル教師ぶりである。
今日、日本からkazumiちゃんが来た。 kazumiちゃんはこっちで知り合ったお友達。 今日はうちに泊まってくれることになって、アパートに着いた後、 サンタモニカへ遊びに行った。 土曜日なので、サンタモニカはすごい人。特に繁華街の サードストリートプロムナードは、ショッピングセンターが中心の アメリカでは珍しく商店街なので、今日のような晴れた日 (といってもほとんど晴れてるけど)、特に休日はものすごく賑わう。 GAPを始めとした大型店が店を構え始め、以前のようなのんびりと した雰囲気はなくなってきてしまった。そのうちシャネルとかグッチも 進出するかもね、でもここだけはビーチサンダルオッケーに してもらいたいね、言いながら隣のベニスビーチに向かった。
ベニスビーチ…ベネツィアにちなんで名づけられたこのビーチは その昔、スパが立ち並ぶ優雅なリゾート地であったらしい。 今はというと、タトゥー屋、Los Angeles等の ロゴが入ったTシャツ等を売る店がビーチの正面に建ち並び、 ビーチを背にして、占い、マッサージ、タトゥー、 お香、、自分で書いた絵等を売る露天が店を構える。 特にタトゥー屋は本当に多く、商売になるのかなと思うほど。 腕に漢字を入れるのがこっちでは人気があるので、 サンプルには絵の他に「幸、根性」といった文字の他に 干支や星座の文字等もある。 その他、首に自慢の白大蛇を巻きつけたり、砂で上手に作った人魚の写真を 観光客に撮らせる代わりにお金をもらうといった 人達で埋め尽くされている。ダンス、バンド、曲芸などの パフォーマー達も溢れている。そこを通る人たちといえば ビーチ沿いなので水着姿の人はもちろん、ローラブレードや スケボーをする人が多いのだが、たまにエレキギターを 弾きながらローラーブレードで走りさる人、意味もなく着ぐるみを 着ている人なども通る。 この人たちのほとんどが、いわゆるヒッピーといった感じの いでたちをしている。 バスケットコートや、屋外スポーツジムもあって マッチョを誇示したい人がムキムキとマシーンを操っている。 こんなにも妖しいビーチが他にあるかな。 脳天を直撃する炎天下でベニスビーチを歩いてると、思考回路が ショートしてくる。立ち込めるお香の匂い、ベリーダンスを一心腐乱に 踊る人、占いという看板を掲げて世間話の相手を探す人、とりあえず 絵を書いてみたから広げてみました的な芸術家たち。 ベニスビーチに着いたとたん、店に入って ビールをあおってしまった私たちは、ギラギラ太陽の下、 トリップしながら重い足をひきずるようにして、妖しいベニスビーチを ふらふらを徘徊した。
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