武ニュースDiary


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2007年01月17日(水) South China Morning Post紙の記事(香港)

South China Morning Postという香港の英字紙に、
クリスマスの頃、金城武の記事があったと、
レインボーママさんに教えていただき、
サイトで記事をいくつか読むことができました。
レインボーママさんが教えてくださった長めの記事が、
香港映画と武という視点が入っていて面白かったので、
訳してみました。
写真も素敵です(レインボーママさんから拝借)。


   

King of pain

酒に溺れる探偵という悲劇の役が、
金城武から力強い演技を引き出した


多くの人は、これは悪くない問題だと思うだろうが、
最新作の撮影現場で酒を飲んでいいと言われたとき、
金城武はちょっと心配になったという。

「セットに行ったらすぐ、飲み始める――メイクもしないうちに」
と、「傷城」でのことを、彼はこう話す。
禁酒主義者では全然ない(と、この俳優は認める)けれど、
それでも限度を超えていたようだ。
監督のアンドリュー・ラウとアラン・マックから、
ほめられたり、もっと飲むように促されたりしながら、
いくつかのシーンを酔っ払って演技したことを彼は思い出す。

「あの人たちはいつもぼくに飲めるかどうかと聞いていました」
33歳の男は言う。
「そしてこう言うんです、『大丈夫なら、もっと飲んで』。
ぼくが飲めないことをすごく心配していました」

これは金城の仕事中の話である。
彼は、恋人の死を受け入れようともがき、酒に溺れる私立探偵を演じている。
この悲しい出来事のせいで、この男は
将来を約束された警官の仕事を棒に振るのである。

「酒を飲むことは、この役の最大のチャレンジでした」
と、台北生まれの日中ハーフの俳優は語る。
「酔っぱらいを説得力を持って演じるのは大変です
――それがいつも酒びたりの人間となると、もっと難しい。
他の映画だったら、もっと嘘っぽくなったでしょうが、この映画は違いました。
深い悲しみと喪失を描くものだったからです。
理解してもらえるような演技ができるかどうか、不安でしたね」

金城が気に病む必要はなかった――
一風変わった人間役は、明らかに彼の得手だからだ。
ひょっとして、彼のピンナップボーイとしてのルックス、
あるいはなまりの強い広東語のためなのだろうか、
監督達は金城を、衝動的で純真で混沌とした人間として描きたがる。
ウォン・カーウァイなら、そのわけを十分答えてくれるだろう。
金城を「恋する惑星」でも「天使の涙」でも、期限切れのパイナップル缶を食べたり、
アイスクリーム販売車を乗っ取るシーンが印象的な、
変わり者役に使っているのだから。

かつて、金城は、(少なくとも香港では)ぼうっとした変人を当たり役とし、
一風変わった、どうしようもなくロマンティックな役を生き生きと演じて
ヒットを飛ばすスターだった。
その情熱をセンティメンタルな空想小説に紡ぎ出す、
「アンナ・マデリーナ」のシャイな、眼鏡をかけたピアノ調律師。
あるいはまた、靴をコレクションしながら地上で暮らす、「ラベンダー」の堕天使。

酔っ払うことはさておいて、「傷城」での金城の役は、
彼がここ数年、香港以外で演じてきた役に近い。
香港以外の監督と仕事をするときは、夢見がちな青年役に縛られない。
日本では、エイズになった恋人の面倒をみる気難しいミュージシャン役
(連続テレビドラマ「神様、もう少しだけ」)や、
銃を使いこなす超クールな殺し屋(2000年の「リターナー」)役の方が有名だ。
そして、もちろん、「LOVERS」の剣の達人がある。

香港では、この地で仕事するようになった当初から、
あるジャンルに固定されてしまっていることを、金城はよく承知している。
「役選びのはっきりした基準はないんです」
と彼は言う。
「やってみたいジャンルはいろいろあります――例えばコメディーとか。
アクション映画は……それもいいと思うけれど、そのジャンルのことをよく知らない。
恋愛ドラマもそう。
もし、役選びでぼくが気をつけるところがあるとすれば、
その役がきちんと作られているかどうか、
あるいは物語の背景にメッセージがあるかどうかです」

おそらくそれが、なぜここ数年、
香港映画への出演が減っていたかの説明になるだろう。
東京に長期滞在し、家族のいる台北にちょくちょく帰りながら、
金城は2000年以降、香港の監督とは4作品しか仕事をしていない。
1990年代には16本もの映画に出ていたのにだ。

「そう変えたのはぼくじゃなくて」と彼は言う。
「環境が変えたんだと思います。
香港の映画産業がどん底になり、製作本数が激減したのが1997年頃。
その結果、良質の作品の製作本数も減りました。
オファーはあったけど、いい脚本は少なかった」

だが、金城の香港における運勢は、今、再び上向きになりつつある
――そしてもっと多様な仕事をしたいという彼の願いは、
少しずつ実を結び始めている。

「傷城」のプレミアのため香港に現れた金城の姿は印象的だった。
黒ずくめの服に、もじゃもじゃのヒゲが目立っていた。
張徹のマーシャルアーツの名作「ブラッド・ブラザーズ」を
ピーター・チャンがリメイクする「刺馬」の、粗野な山賊役のためである。

オリジナル版と同様、「刺馬」も、
金城と劇中の兄弟役ジェット・リー、アンディ・ラウの間の、
目を引くアクションシーンを中心に展開する。
この3人が仇敵同士になるからだ。

金城は「LOVERS」よりさらに上手にアクションをこなすことを期待されており、
それは彼にとっても楽しみな挑戦である。
「いつも言われてましたよ、
こういうアクション映画はうまくやれないだろうってことを、
こんなふうに……『ああ、君は恋愛物がすごくあっている』ってね」
と彼は言った。
「だから、これができたらすごく気持ちがいいでしょうね。
うまくやれるかどうか心配もあったけれど
――でも、それは期待が交じった不安です。
できると証明できればそれも素晴らしいし、
またぼくのキャリアを新しい方向へ進めてくれると思う」

スクリーンから離れた彼は、「刺馬」の役とは全然違う。
ショウビジネスの世界に入る前、ファッション誌の清純なポスターモデルの彼は、
テレビコマーシャルの常連だったとき、
エージェントが十代のアイドルにするため、学校をやめることになった。

近年、彼が移動するときは、相当数の側近達
――マネジャー&アシスタント軍団と我々はよく言う――
に付き添われているが、東京での生活はもっとシンプルだ。

東京では制限が少なくてすむと、彼は言う。
今年、香港に「傷城」撮影のため滞在していた金城は、
出演者からもスタッフからも、町をうろつかないよう忠告を受けていた。

「東京はもっと暮らしやすい。
多分、パパラッチが大勢うろうろしていないからだと思います。
東京で売られてるタブロイド紙はせいぜい1、2紙だけど、
台湾や香港では町中にあふれています」

しかし、彼は香港のゴシップ雑誌からも、何とかうまく身をかわしてきた。
そして彼が公にしてもいいと言った個人情報は、
家族の背景のことがちょっぴり――父親はアメリカに、
母親は台北に住んでいるということだけだった。
プライバシーを守り通すことには、2つの影響がある。
恋愛や日常生活のゴシップが少ないため、
オフではなく、スクリーンで何をしたかによって判断してもらえることが1つ。
反面、このような露出度の低さは、
移り気な観客から忘れられる危険を冒すことでもある。

金城はあまり心配していない。
どっちみち、と彼は言う、賞を獲るような俳優になろうと始めたのではないのだ。
「本当に最初の頃は、職業だとも思っていませんでした」
テレビCMに出ていた、そしてポップスターだった時代を思い起こしながら、
彼は話す。
「勤めに行くという気持ちでしたね。
自分のすることについて深く考えたりしなかった。
CDを出すたびに、どうしてあんなに大勢の人が
自分に熱中するのかなんてことは、特に」

自分がやれることについて、彼の見方を変えたのはウォンだった。
「彼は映画を作る面白さと、映画が芸術作品でもあることを教えてくれた」
と金城は振り返る。

「彼が与えてくれる空間はとてつもなく大きいんです。
現場に行ったら脚本がなかったりとか、
ある日やったことが、次の日には全然違ってしまっている、というように」

「恋する惑星」と「天使の涙」で金城は開眼し、
それが後の、ケリー・チャンとコンビのシティロマンス・コメディーから、
「LOVERS」や「傷城」のような大ヒット作品まで、
映画のどんな厳しい要求に直面しても、彼を支え続けた。

人生と、そこから得るものについて質問されたとき、
幅を持たせた表現をするのは、きっとウォンがお手本に違いない。

はっきりした目標があるかどうか、達成できたのは何かという質問に、
彼は言葉をぼかす。
「この道を歩んできて、失ったものは何ひとつありません。
歩んできたことがそのまま経験に、
運命が決めた何かになっていると思います」

トライリンガルであることが、中国人俳優にとって夢でしかない国際進出を
人に先駆けて実現させたのだろうかと尋ねられても
――金城は英語を話し、アメリカのインディペンデント映画で
ミラ・ソルヴィーノ、ジェフリー・ライトと共演している――
答えはやはりひどくあいまいだ。
「少しだけ有利だった、多分」
と、彼は広東語で答える。

「言葉はどれも完璧じゃない」
と、北京語で彼は言う。

映画の仕事が終わるたび、彼がさっと姿を消すところを見ると、
さすらい者であることには、いいことがあるのかも知れないと思う。
(Clarence Tusai文/South China Morning Post 2006.12.24)


活動の地域によって、俳優としてのイメージが違うということは、
「リターナー」の頃、「キネマ旬報」に松岡環が書いていたのですが、
それと共通するものが香港の記事で読めたのがとても
面白かったです。

あ、ところで、今日、「傷城」の大陸版DVDが届きました。
怖いところを手で隠しながら、全部見てしまい、
トニーのところでも、武のところでも、それぞれ涙がにじみました。
そして、香港映画は広東語の方がいいのはもちろんだけど、
北京語を話してくれると字幕も読みやすく、
はるかにわかりいい、逆に言うと、台北の広東語版は
しんどかったなあと今更ながら……(^^;



BBS  ネタバレDiary ★   Go!   23:10


2007年01月16日(火) 台湾の人々

今日の聯合報によれば、

邱復生

邱復生が昨日、両岸三地(台湾香港大陸)の映画監督を食事に招いて
映画振興とお互いの協力を力説。
その場には朱延平監督もいて、邱復生が新作のジェイ・チョウ主演映画について
何度も質問したところ、監督の返事は、
「ジェイ・チョウ映画のタイトルは『口にされない秘密』というので、
私は何にも知らないのですよ」
今度は朱監督が、邱復生の準備中の金城武主演「孫中山」に大いに関心を示すと、
邱復生はちらりと白い眼でにらみ、
「まだ輪郭さえできておりませんな」
と、互いにとぼけあっていたそうです。

陳昇

昨年新アルバムを出し、恒例の年越しコンサートを行った陳昇(ボビー・チェン)。
コンサートには劉若英(ルネ・リュウ)の母親も来ていたと、
今年になって行なったアルバム発表の記者会見で語った陳昇、
もう1人の好き友、金城武も新年の挨拶の電話があったと話しました。
彼の眼には、万人のアイドル金城武も、「田舎者のあんちゃん」に過ぎません。

この部分、自由時報によれば、

「彼の弟子のルネ・リュウと金城武は最近、映画出演が多いが、
彼はこんなびっくりするようなことを言った。
『金城武というこの�狆�土台客�瓩�、この間新年の挨拶に電話をかけてきたよ。
だから、ぼくも創作のかたわら時間があれば、
映画館に行って、奴を応援してやることにするよ』」

なお、同紙は、「ムービースター」の2006年の人気投票で、
金城武とジェリー・イェンがハリウッドスターにまじって、
それぞれ13位と20位に入ったことを誇らしげに伝えています。



BBS  ネタバレDiary ★   Go!  8:45


2007年01月14日(日) 「刺馬」クランクアップは3月●「MING」12月号より(下)

すごく大変そうな「刺馬」の撮影ですが、順調だと言っています。

ピーター・チャンの新作「刺馬」のプロデューサーで、
中国映画監督協会会長の黄建新が最近明らかにしたところによれば、
世間の予測とは異なり、
「刺馬」でのジェット・リーのアクション演技は決して多くなく、
アクションシーンはアンディ・ラウが一番多いという。

黄建新は、「刺馬」の撮影は順調で、
3月にはクランクアップできるだろうと語った。
黄は3人の主演男優ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武を
非常に高く評価した。
この資金が3億人民元を超える大作は、
今年のクリスマスの前後に公開とのことだ。
(新聞晨報 2007.1.14)



昨日の続きです。
  23:30

「MING」12月号より(下)
金城武
子どものような殺し屋(続き)


ビールはスー・チーに頼む

「傷城」の記者会見の席でスー・チーは、金城武を�爛▲献�一ハンサム�瓩叛篁燭靴燭�、
映画の中の恋人について語る金城武の言葉は、
外国で出会った同郷人同士のような、温かいみにあふれたものだった。

「ぼくはほとんど毎回金馬奨に出席しているのですが、
彼女がちょうどぼくの真後ろの席だったことがあって、とても嬉しかったですね。
今、台湾の俳優と共演する機会は少ないんです。
彼女は自分の風格と言うものを持った女性で、
そのセクシーさと持ち味は、誰でも持てるようなものではない
……独特な美しさがあって、劇中ではビールを売る女の人の役ですが、
とても雰囲気をもった演技でした。
もし、ぼくが客なら、やっぱり彼女にビールを持ってきてもらいますよ」
と彼はいたずらっぽく笑う。

このいたずらっ子のような様子がとても好きだ。
こういうときの金城武が本当の彼じゃないかと、いつも感じる。
やんちゃで、キュートで、だがワルではない。
彼が演じた「LOVERS」の女好きの金捕頭を思い出す。
牡丹坊のような遊郭で、両手に花でいながら、
芸は売っても体は売らないことが明らかな、
目の見えないチャン・ツーイーの着物を切り裂く。
その得意げな顔は、他の子のおもちゃを取り上げた子どものようで、
手を伸ばしてほっぺたをつねってやりたくなる。

童心にあふれている以外にも、彼はアイデアの人でもある。
映画では監督に何度も新鮮な考えを提供したという。
例えば、「恋する惑星」でブリジット・リンと別れるとき、
ネクタイで彼女の靴を拭いてやるとか、
「天使の涙」でブタにマッサージをしたり、アイスクリームに火をつけるなどだ。

今回、私がハチャメチャな質問をすると、彼はとてもうれしそうだった。
「自分のために何か発明できるとしたら、何にしますか?」
私が聞くと、彼は大きな眼をくるくるさせて言った。
「小叮当(シャオディンダン=ドラえもん)!」

この有名な日本のアニメは、主人公の名こそ、小叮当から
多啦A夢(ドゥオラーエイモン)と改められたが、
どの時代の子どもにも愛され続けている。
その一番の理由は、同じくこのアニメの忠実なファンである筆者の分析では、
猫型ロボットのおなかのポケットに関係がある。
生活の中でどんな困難にぶつかろうと、
ポケットにはいつもちょうど役に立つものが入っているからだ。

真の国際スターとなる力を秘めたと形容され、
ファッションブランド、シャネルとフェンディのチーフデザイナーで
国際ファッション界をリードするカール・ラガーフェルドに
足が特別だと褒められ、�爐箸討皀魯螢Ε奪畢瓩世噺世錣譴振眈詆陲蓮�
半年ほど前、CNNのインタユーを受けた際、
ハリウッド進出の意思について聞かれたが、
「ハリウッド映画の観客でいるだけでいい」と答えている。

しかし、数年前、彼はこのようなストーリーを話していた。
「ある俳優が、あるところにとても行きたいと思っていて、
でもそのときは残念ながら人気があり過ぎて行く時間がなかった。
10年後、その俳優は人気が落ち、やっと出かけていった。
着いたとき、彼は以前の気持ちがもうなくなっているのに気がついた」

人気者は、人生には人気よりももっと大切なもの、
もっと大事にする値打ちのあるもののあることをよく知っている。
だから、何かしたいと思えば、直ちに実行しようとする。
あまりにさっさとやりすぎて、家を出てからスーツケースを忘れたことに
気づいたという笑い話もある。

今だけを考える人には、名声も何ほどのものではなく、外見などもっと心にとめない。
彼に、いつもハンサムで魅力的な男性と呼ばれるのは、
才能を軽視されているように感じないかと尋ねてみた。
彼は激しく頭を振って言った。
「とてもとても……これはね……
ぼくは、自分がみんなが言うような人間だとはとても思えないんですよ。
人はハンサムであるにせよないにせよ、あるいは才能があるにせよないにせよ、
もっと努力しなくちゃいけないよね!」

生活の本質がメインディッシュであるからには、
アニメの登場人物の金属の殻の中の人情の味は、
おそらく彼が一番懐かしがる大量生産された宝物なのだろう。
おや! 彼は人気が出たらいかにもクールになったと言う者もあるが、
外が冷たくても中は熱い……中日ハーフの痩せたドラえもんなのだ!


共演の感想

トニーが見た武


「ぼくらは以前『恋する惑星』に出たが、
一緒のシーンはなかったから、共演とはいえないし、
彼のことは全然知らなかったと言える。
これまでの彼の印象は、とてもハンサムでかっこよさがあって、
演技力があって、個性的というものだった。
今回接触して、とてもユーモアがあり、率直な人だと知った。

ときどき、彼が他の人と話しているのを聞いていて、すごくおかしくなることがあった。
誰かが彼に『飯食ったかい?』と聞いたら、彼は答えた。
『食ったと思うよ!』
食ったんなら食った、食わなかったんなら食わなかった、どちらかだろ?
『食ったと思う』って、何なんだよ?

ぼくら2人は性格が少し似ていて、つまり、どちらもとても内向的なんだ。
だけど対処の仕方は全然似ていない。
彼は熱血で正義感のあるほうで、ぼくはあきらめのよいほうだ」

武が見たトニー

「彼とは同じ映画で仕事をしたことがある。
10年前の『恋する惑星』だ。
ただ、一緒の演技はなかったから、同じ映画に出ていても、
彼が仕事が終わるときにぼくのが始まり、スタジオで挨拶するだけだった。
偶然だけど、10年前、ぼくらは『恋する惑星』で同じ警官を演じ、
今回、本当の共演になったけど、やっぱり警官役なんだ(笑)!」
と、彼ははしゃぐ。
「今回、みんな昇進したんだよ。
あのときのカメラマン(「傷城」の監督アンドリュー・ラウ)まで昇進した。
初めてのトニーとのシーンでは、始まると本当に興奮して、緊張した。

彼はあんなにたくさん映画に出ているけど、
ぼくはCDのプロモーションに出席したとき、顔を合わせただけだ。
その後、トニーが初めて主演男優賞をとったころ、
ぼくらは同時に香港で撮影中だった。
現場が隣同士だったので、彼のところに行って声をかけ、握手をした。
そんな程度の縁だった。

彼の演技を見て、『はあっ』と声が出たね。
とても安定した演技で、本当に揺るぎないという感じがした。
見ているうちに、ひそかにこう思ったものだ。
『もし、自分に、彼のほんの一部分でも揺るぎなさがあればいいだろうなあ』

トニーの演技はとても好きだ。
ときどき彼と脚本について話したり、芝居をしたりするとき、
その眼を見られないことがあった。
すごく魅力があると思う。
見ると『うわあ』と、こうなってしまう、どうしてかわからないけど」
(文・張心正/明日風尚 2006年12月号)


2人が自分の役の設定を解説する部分は省略します。



BBS  ネタバレDiary ★   Go!   17:30


2007年01月13日(土) 「MING」12月号より(上)

大陸の大判の雑誌「明日風尚 MING」12月号には、
武、トニーの表紙と取材記事が掲載されていました。
武の部分のみです。2回(多分)に分けて。





Cover Story 天下無双

多くのことが1つの線で繋がっている。
2006年の「傷城」が、1995年の「恋する惑星」を思い起こさせずにはいないように。
ネットで�犧任眇瓦鰺陲甲棒��瓩療衂爾�あれば、
ベストテントニー・レオンと金城武の2人が必ず入るように。

2人の心騒がす男優は、年齢から言ってもキャリアから言っても、
別の世代に属しているようだ。
ただ、同じように沈んだ深い目を持ち、同じように端正で、あかぬけて、
変わらぬ人気を持っていることが、2人をペアにする。

映画会社から、表紙の取材の承諾をとりつけるとき、
先方は、2人の希望だからと、やるなら2人一緒にしてくれと言ってきた。

1人は33歳、1人は44歳、�狒仍勠瓩箸いΔ里鰐詰�がある。
だが、2人別々に取材するようにさえ気をつければ、
両者とも必ず相手への高い評価を語る。
それに、映画の撮影が始まった頃、彼らは記者会見で肩を並べて絶えず談笑し、
映画のタイトルと全く隔たった、悲哀のかけらもない様子を見せていた。
芸能界の友人がどちらも同じように多くないトニー・レオンと金城武は、
�狒亅瓩了�に非常に近い。

2人の大勢のファンにとって、「傷城」は、2人の男の闘いこそメインであり、
彼らがいくつかの共通点以外でどのように違うか、
共通点と異なる点の中で、2人がどのように再び女性の心を乱してくれるのかを
見るものであるに違いない。
こう言っても、シュー・ジンレイとスー・チーの2人のヒロインは、どうか抗議しないでほしい。

金城武
子どものような殺し屋


3年前、「タイム」誌に�狹賤里離献腑法�・デップ�瓩半淹燭気譟�
3年後、「ニューズウィーク」誌に次世代の国際スターと予言される。

33歳になったばかりの男が、世界中から争って褒められ続ける。

ジョニー・トーは「タイム」の取材にこたえ、
「ターンレフト、ターンライト」の主演男優を�狷罎里△詛侏キ瓩鳩鼠討靴燭海箸�ある。
監督のこの評は、演技の才能という面からのものだったのかもしれないが、
観客とファンから見ると、金城武の謎は、その人としての存在感により強烈に表れている。

現在、彼が出席する活動は多くないし、
彼のホームページはずっと前、突然クローズしてしまい、
熱心に彼を追っていたファンはあわてふためいた。
巨星は遙か彼方に去り、星を見たければ、望遠鏡を使って見上げるしかないのだ。
話を聞きたければ、まずマネジャーを通じて取材の要点のチェックを受けたあと、
結局は慌しいコミュニケーションとなり、その声は微かなものになる。

流暢だがどこかおかしい広東語をあやつって香港に進出してきたころの、
10代の少年が懐かしい。
あのころの彼は、記者に何でも話した。
あるときなど、「アラブに行って、大勢の奥さんを連れて帰りたい」と
あけっぴろげに言ったこともあるし、
また、インタビューのとき、小さなミツバチを救い出す芸(?)を見せたこともある。

幸いにも、今回会う機会を得ることができ、
幸いにも当時の、無口で、二言三言話してくれただけで聞き手は大喜びだった金城武は、
少しも変わっていなかった。

いい俳優ではありません

もっと幸いなことには、この微弱な周波数でも、金城武の言葉のかけらから、
赤子の心をキャッチできたことだ。
8年前、日本の「キネマ旬報」が、「背が高く、胸の肉厚が太く、
大きくて切れ長な目が一目見るだけで、人はやられてしまう」
と形容した中日ハーフの美男子の、
頭と口の子どもっぽい可愛らしさの威力もまた軽視できない。

「夏に冬の芝居をするって、どんな感じ?」
「傷城」撮影中に、金城武は映画会社のメイキング特集のスタッフにインタビューを受け、
そう聞かれると、毎日アルマーニの、かっこいいが季節に合わない
革ジャケットを着て演技をしていた彼は、このときとばかり、
「暑いってことです! 
どういったらいいのかな、自分の体が正常に働くか心配になってしまう。
実際、ぼくだけでなく、みんな全身汗びっしょりで、
たいてい1回ではOKにならないから、後でこう考える
――夏に冬の話を撮るのと、冬に夏の話を撮るのと、どっちがましだろうって」
と言って、ストレスを発散させたのだった。

初期に、香港セントラルのソーホーでロケが行われ、
彼は革服を着て冷房のない場所であちこち走り回ったものだが、
辛さにもかかわらず、笑みを絶やさなかった。
「……(撮影中は)太らないですか?」
という質問に、金城武は即、こう答えた。
「そうなんですよ! 
チョコレートをかじったから、すぐやせるはずですよ……
(チョコレートをかじると痩せられるのだろうか?)
幸い、ぼくは太りにくいたちでもあるし」

少年はやっぱり少年だ。
言いたいことは口に出す。
言ってることがわかるだろうか?
聞けば聞くほどわけがわからなくならないだろうか?
ひょっとしたら、初めっからそういうことは頭にないのかもしれない。
これは独りよがりではないし、ものぐさなのでもない。
本気で自分をわかってもらおうと努力しているのである。
集中して辛抱強く耳を傾けさえすれば、必ずや
�犇眈詆陲�何をたくらんでいるのか�瓩修里錣韻�わかるはずである。

その内面の熱さ、飢え、喜び、辛さ、すべてそのままはっきりと話すのが好きなのだ。
こんなことを覚えている。
彼が洗顔用品のCMキャラクターになったとき、
なんと当人に洗顔が嫌いという悪しき習慣のあることを、自ら暴露してしまったのだ。
「後になって、非衛生だからと言われ、毎日洗うようになったんです」
ああ! こんなことを話したらイメージに影響して、お客をなくすと思うだろう。
ところが、ファンがますます増える結果になった。
またあるとき、あるところに到着し、大勢のファンがいるのを眼にした。
彼は珍しそうに、今まさにサインをもらおうとしていた女性に尋ねた。
「仕事に行かなくていいの?」

まさか忠実なファンをからかう者はあるまい。
彼が自分の仕事のことを、それもこんなにもズバリと語るのを聞きさえすれば、
この男が、自己を赤裸々に表現し続けるのを選び取ったことがわかる。
「『傷城』の探偵の役をどう解釈して演じましたか?」というようなありきたりの質問に、
金城武は誠実に答える。
「本当のところ、ぼくはまだいい俳優じゃないんです」
こんな、質問した人間を驚かせるような答えが、一度ならず彼の口から発される。
去年の「如果・愛」のプロモーションの折、
�猴�名な俳優となったのには、幸運と努力とどちらが大きいか�瓩箸いο辰砲覆辰燭箸�、
彼はこう言った。
「自分は幸運だとずっと思っています。努力してません……」

名を成して言行が謙虚な有名人は少なくないが、
自分の成果を、毎度毎度自ら完膚なきまでに容赦なくひっくり返していく、
こんなこだわりのない大スターは、彼1人と言っていい。
今回、「傷城」の物語について一緒に話をしていると、彼はよくこう言うのだった。
「これについて質問されると、いつも監督に聞いたほうがいいのになと思うんですよ」
それなら、演技については?
彼は�爐垢戮撞嗚椶匹�り�瓠△泙伸犂篤弔旅佑┐猟未蠅豊瓩箸靴辰�り強調する。
以前出演した「LOVERS」は、彼をハリウッド映画宇宙の輝く新星にした。
ところが、彼本人は淡々とこう語るだけだ。
「どのシーンも、監督がまずお手本を見せて、
ぼくは、できるだけその台詞の感じや表情を真似しました」

彼にかかると、出会った監督は全員素晴らしいことになる。
チャン・イーモウは彼の先生であるが、
人の話をよく聞く賢い生徒は、他の人間のことはまた別なようにとらえ、
その人物の優れたところを自信をもって1つ1つ挙げていく。
実にきびきびして痛快だ。 (続く)
(文・張心正/明日風尚 2006年12月号)



BBS  ネタバレDiary ★   Go!   23:50


2007年01月12日(金) 孫文映画&ジェット・リーと小吃

金城武が孫文に!?
この話題は、邱復生の名が出てこなかったらスルーする話ですが、
真偽はわからないながらも、頭からの否定はまだ誰もしていません。
政治色や民族色の強いものは、何となく心配ですが、
そんなことは事務所や本人のほうがよくわかっているでしょうから、
あまり考えないことにします。

遅まきながら、一応、唯一の情報の出所である、
自由時報の記事を記録のために。



「映画基金会」の理事長に就任した邱復生が、
最近、映画「孫中山と宋慶齢」の準備を積極的に進めている。
中国の北京に2度にわたって赴き、宋慶齢基金会と会合を持っているが、
聞くところでは、現在脚本の大要は既にできあがり、
国父、孫中山役には、邱復生は金城武を起用したい考えだという。
鴻鳴グループの会長郭台銘が出資者の1人とのことだ。

積極的に動く邱復生、中国を2度訪問し相談

邱復生は昨年12月15日、宋慶齢基金会との相談と資料探し、
さらには中国公開時の支持を獲得するため、
製作スタッフを伴って自ら北京に赴いたことが明らかになっている。
また郭台銘が出資者に加わるとのことだ。

金城武は眉濃く目が大きく、映画「刺馬」のためにひげを蓄えた様は、
国父の端正な面立ちとひげを生やした風貌にぴったり合う。
その上中日のハーフで、幼い頃から天母に住み、
日本人学校とアメリカンスクールに通って英語日本語ができるところも、
国父の言語背景と符合する。
宋慶齢役には、中国市場を考慮して、中国の女優を起用するつもりだ。

邱復生はかつて「非情城市」に出資し、台湾を国際映画祭に登場させた。
昨年6月、映画界に復帰し映画基金会を掌管、映画復興の夢達成を願っている。
これが、郭台銘の映画事業進出の大望とはからずも一致した。
特に近年、大キャスト、大型企画が流行しており、
全世界の中国人の目を満足させる国父・孫中山の物語は、
邱・郭が共同事業のに踏み出すのを促進することになった。

準備に1年近く 三者とも裏づけを与えず

本紙は昨日、邱復生本人に確認をしようとしたが、彼は電話に出なかった。
映画基金会の秘書長である李祐寧は、
「孫中山と宋慶齢」という映画に監視、確かに準備に1年近くかける予定で、
物語の大要は既に完成している」
と明かした。
郭台銘が中心的な出資者であるかどうかについては、
李祐寧は、それについて発言するのはさしさわりがあると語った。

鴻銘グループのスポークスマン丁祈安は昨日、
郭会長がこの映画に出資するという情報は聞いていないと語っている。
また金城武のマネジャー、ヤオ・イージュンは、
今のところは邱理事長の初期段階の構想に過ぎないはずで、
理事長から金城武を孫中山にという1歩進んだ相談はまだ受けていないと話す。
また、金城武は目下、映画の出演契約がいっぱいだと語っている。
(自由時報 2006.1.5)


初めに書いたように、情報元はこれだけです。
今日、出た別の記事は、これを元に、
「宋家の三姉妹」を監督したメイベル・チャンに話を振ったもの。



先ごろ、邱復生が映画「孫中山」(仮題)の準備中で、
金城武を主演に迎えるとのニュースがあったが、
「宋家の三姉妹」を監督したことのあるメイベル・チャンは、
「私も香港で聞きました。
金城武の目は孫中山とよく似ています」と語った。

「孫中山」の監督候補には、アン・リーと
「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラも名が挙がっているというが、
メイベル・チャンは、
「どちらでも大丈夫。
監督には国際感覚がなければなりません。
孫中山も国際的視野を備えた人でしたから」
そして「ラスト・エンペラー」の監督ベルトルッチを例に挙げ、
外国の監督だからといって文化的に違うからだめとは思わないと述べた。

かつて「宋家の三姉妹」では、張文瑄とマギー・チャンを
孫中山、宋慶齢役に起用したが、
今なら誰が金城武の共演者にいいだろうか。
メイベル・チャンは、
「孫中山は中年になって宋慶齢と出会ったのです。
役柄から見れば、ルネ・リウのほかにぴったりの女優は思いつきません」
と語った。
(聯合報 2006.1.12)


話は変わり、「刺馬」のロケの様子が少しずつ洩れてきていますが、
その1つに、ジェット・リーが金城武からもらった台湾の土産に喜んだ話がありました。
そのニュースの出所は、ジェット・リーのブログだったのですが、
読んでみると、ジェット・リーがとても可愛いので、既に古い話ですが、
その部分だけ紹介させてもらいます。



「刺馬」の俳優の中で共演したことのあるのは1人しかいない。
金城武だ。
ぼくらの共演はもう10年も前のことになる。
10年間会っていなかったら、彼はどんどん体も大きく、勇猛になっていた。
12月31日、彼は台湾から戻ってきたが、台湾の小吃を持ってきた。
それがぼくの一番好きなルーウェイだったのだ。なんてラッキー!
撮影は31日の昼12時になってやっと終わり、宿泊所に戻った。
凍えるわ空腹だわで、ルーウェイで飢えをしのいだが、ああ、実にうまい!
1月1日の早朝になっても、ぼくらはまだ彼のルーウェイを食べていた。
おいしい小吃をもって来てくれたことに感謝だ。
ぼくらのチャリティー基金に寄付してくれたことにも感謝する。
(リー・リンチェイのブログ 2007.1.5)


小吃(シャオチ−)は軽食類、ルーウェイは肉とか野菜とかの煮込み料理。
好きなものを選んで煮てもらいますが、持帰り用も売ってるらしいです。

「ラッキー!」なんて言い方を本当にするか、わかりませんが、
おいしいものをもらって手放しで喜んでいるリーさん、思わず笑ってしまいます。
他の日のものでも、どことなく謙虚でよさげな人柄がうかがえますね。
(よく知らないけれど)
このときのロケ地の気温はマイナス10〜15度だそうで、
いつも極寒か極暑の中での撮影の武、
今度は春でも秋でも、気候のいいときにもどんどん映画を撮ってね。



BBS  ネタバレDiary ★   Go!   23:50


2007年01月10日(水) シュー・ジンレイのコメント

「刺馬」の撮影中のシュー・ジンレイの写真が隠し撮りされてますが、
別の記事の中で、彼女のマネジャーが他の話のついでに、
わざわざ、シュー・ジンレイと金城武は「傷城」でかなり一緒のシーンがあったので、
今回「刺馬」の現場では、もっと息があっていると語っていました。

そのシュー・ジンレイが最近共演した男優のことを話している記事がありましたが、
トニー・レオンの部分はネタバレに関係してくるので、割愛して、
他の3人についてのところを抜き書きしました。



金城武

どんな俳優でも、知らなければ、ミステリアスに見えるものだ。
金城武もそうである。
彼は露出が少なく、日本にいるしで、プライバシーが保ちやすい。

トニー・レオンのことを�爛魯鵐汽爐性瓩噺世Δ箸�は、
「ハンサムの基準はいろいろあるから」と付け加える人がいるかもしれない。
金城武を�爛魯鵐汽爐性瓩噺世Δ箸�、
「いや、不細工だ」と言う人は多分いないだろう。
実際、彼は非常にきれいな人だ。
撮影で一緒だったカメラマンはこう言っていた。
「どう撮っても金城武はきれいだな」

彼はあるタイプの俳優の典型だ。
トニー・レオンに似たところがあり、デリケートで、
人の多いところでは緊張して、自分を出さない。
「傷城」の香港での最初の記者会見のときのことを覚えているが、
私たちが舞台裏で待機しているとき、トニー・レオンが私に言った。
「すごく緊張しているんだよ」
俳優として、私はすごくよくわかる。
彼らは公の人間だが、人に煩わされるのが心配なのだ。

「傷城」で、私は金城武の�犒参猫瓩魃蕕犬燭�、
「刺馬」でもまた彼の兄嫁役なので、私は彼に冗談を言った。
「あなたより若いのに、どうしていつも義姉さん役なのかしら」。

素の金城武は寒い冗談がうまく、
いつも、うっかりすると、すぐそういう冗談が口を突いて出る。
彼はユーモアのとてもある人で、コメディーができると思う。

ジェット・リー

「刺馬」の撮影に加わる前、ジェット・リーとは全然会ったことがなかった。
撮影班に入ったとき、彼との初めてのおしゃべりの内容は、
チャリティー、つまり彼の「壱基金計画」、
1人1人毎月、最低1元を寄付して、
助けを本当に必要としている人を援助すると言うプログラムの話だった。

彼は私のブログで彼の基金を広めてほしがっており、
私はもちろん喜んですぐにするつもりだ。
彼も自分のブログをもう開いている。

アンディ・ラウ

ジェット・リーにしても、トニー・レオンにしても、金城武にしても、
みな単純な「まじめ」という言葉では形容しきれないように思える。
アンディ・ラウは�犁蘢広甅狢臑眥広瓩箸い辰心兇犬�すごくする。
品行学力にすぐれ、積極的で、肯定的なイメージだ。
(申江服務導演より 2007.1.9)


「寒い冗談がうまい」というのも変な話ですが、
原語「冷笑話」は文字通り、「寒い冗談」。
日本語と同じ使い方です。
が、調べてみると、日本のように、ただただつまらない冗談と言うだけでなく、
これはこれで冗談の1つのあり方のように、
ウィキペディア他では書いてあるので、変な訳をしました。
詳しい方がいらしたら、ぜひ、そのニュアンスを教えてください。



BBS  ネタバレDiary ★   Go!  2:20


2007年01月09日(火) 「Man's Style」1月号より

新聞雑誌ブログと、あまりに「傷城」関係の記事が多く、
どこから手をつけてよいかわからない状態ですが、
とりあえず、今回台湾での唯一の収穫「Man's style」1月号が、
12月号の特集に続く第2弾として、香港で武をキャッチ、
�猖椹鐺叛雖瓩般誕任辰董▲ぅ鵐織咼紂宍�事を載せているので、」それを。
掲載されている写真は、先日にゃおさんが紹介してくれた
山水国際娯楽(台湾の配給元)提供の、あの写真です。
インタビュー場所は香港の東方文化ホテル。



12月19日の「傷城」プレミアの折、
めったにメディアの単独インタビューを受けない金城武が、
台湾マスコミの取材に応じてくれた。
このように間近での取材は初めてであったし、同時にこれは、
金馬奨以後、最初の台湾マスコミによるインタビューでもある。
彼は台湾の同胞たちを前にして、ことのほか親しみを覚えた様子で、
「傷城」はどうだったかと、まず聞いてきた。

この映画での金城武の姿は、以前と明らかに異なっている。
「傷城」での自分の役柄と演技方法は、これまでとは大きく違うものだったと彼は言う。
金城武の美しさは天性のものと思っている人が多いが、
彼自身はきれいだと言われるのを好まない。

映画での彼は絶えず酒を飲んでいるが、
撮影中、彼があまりおしゃべりなので、うるさがられ、
スー・チーまでが、彼は酒が入ると話が止まらなくなると冗談を言った。
最後の、最も重要な病院でのトニー・レオンとの対話シーンの撮影のときでさえ、
先に出番が終わった彼は、傍らでアンドリュー・ラウ監督をつかまえ
しゃべり続けたものだから、
監督は、彼のせいで笑ってしまい緊張した気分が消えるのを心配し、
誰かこいつをどかしてくれと、冗談を言うくらいだった。

トニー・レオンとの12年の歳月を隔てての再会に触れると、
彼は、「恋する惑星」のときは、2人はすれ違っているだけだったと言って笑った。
また、台北市立第一女子高校が開いた学園コンサートで
一緒だったことがあると話してくれた。
そのときのトニー・レオンの衣装はスカートで、
それが当時一番ススンでる格好だったのだ。
今は2人とも映画でしか出会うことはない。

シュー・ジンレイの話になり、
彼は、かつては自分も監督になる夢を持っていたが、
今のシュー・ジンレイが文章も監督も演技も能くするのを見て、
非常に感服していると語った。
シュー・ジンレイはまた、彼が香港に進出し始めたとき、
全然広東語が出来なかった頃のことも思い出させた。
今のシュー・ジンレイは、かつて彼が歩んだと同じ道を進んでいるように見える。
現場では彼女と北京語でいろいろ話をしたという。

スー・チーとの共演については、台湾出身の同郷人どうしなので、
非常に楽しかった。
キスシーンは、すべて一発OK。
「キスする場所は決まってるから、間違えようがないでしょう」
一番難しかった演技は、やはり、
酔った状態でいなければならないこと、とてもきつかったそうだ。
飲んでも、台詞が言えなくなるわけにはいかないからである。

アンドリュー・ラウは、あなたと冗談を言うのがすごく好きだったみたいですねと
いう質問には、彼はこう答えた。
実はラウ監督は北京語を話すと、それだけでおかしいんですよ。
全然何言ってるかわかりませんから。
なのに、ぼくと北京語でしゃべりたがるんです。
おそらく雰囲気を盛り上げようとしているのでしょうね。
監督は本当にいい人だと思います――。

また、最近、マスコミが流したゴシップについてたずねると、
彼は、それらは全部本当ではないと即答した。
が、また、こうも付け加えた。
今はマスコミの数が多すぎて、新しいニュースを見つけなくてはいけないのだろう。
けれども自分は自分で変わらない。
そういうマスコミが何を言おうと、自分は止めることはできない。
自分は自分だと言うしかないし、
ファンは真実のニュースだけを信じてくれるに違いない――と。

金馬奨で、今回、彼はついに初めての賞を手にした。
が、なんと歌の部門だったのだ。
彼はまだトロフィーは受け取っていないといい、笑いながらこうたずねた。
「賞金ってあるの?
もしあるなら、お母さんがきっと喜ぶな!」
本当は賞金は彼にとってはどうでもいい。
やはり、将来は別の部門で認められるチャンスのあることを望んでいる。


BBS  ネタバレDiary ★   Go!   2:30


2007年01月08日(月) 台北で見た「傷城」

見てきました、「傷城」。
いつもは1回だけでは細部までつかみきれないので、2回見るところ、
今回1回しか見ず、しかも広東語なので、字幕だけが頼りのため、
良かったとかどうとか、実は、あまり言えないのです。
でも、製作チームが、得意な分野で、たくみに語っているなという感じがして、
面白い表現法もあり、職人芸といってもいい、安心感があります。
ハラハラドキドキ、それに笑いもちゃんとまじえ、
冒頭からスムーズに映画に入っていけます。
単純なサスペンス物というより、
あちらの言葉で言う「文芸映画」としても観られるなと感じました。
独特の雰囲気を持つ映画です。

お目当ての金城さんは、先に見た人が
「演技が自然だった」と言っていた意味がわかりました。
酔っ払いの演技ひとつとっても、演技している感じでなく、
本当にアルコールが入っていそう。
いや、実際に飲んでいたということですが、酔っ払っているはずはないので、
何の違和感もない立派な演技でした。

で、どのシーンもかっこいいんです!
そのかっこよさというのは「リターナー」のかっこよさとはまた違う。
飲んだくれになる前の警官時代はビジュアル的に素敵なんですが
(写真よりずっと良かったです)、
アル中になってからは、その人物の様々な面を感じさせて、すごく魅力があるんですよ。
ちょっと一口で言いにくい。
ほんとによれよれの飲んだくれなのに。

「如果・愛」で演技が絶賛されたけれど、「傷城」を見て、
金城武は本当にステップアップしたんだな、と、
安心して見られるいい俳優になったなと感じました。
すごく嬉しかったですね。
今回も、やはり、その「目」が強く心を打ったシーンがいくつかありました。
でも、何を言ってもネタバレになりそうなので、ネタバレDiaryの方に譲ります。

トニー・レオンとの演技対決みたいにマスコミでは煽られていたし、
実際、2人の男優の組み合わせ、ぶつかり合いが
この映画の魅力の1つでもあるのですが、とにかく、役のタイプが全然違い、
それぞれに良くて、映画の要求に十二分に応えていたと思います。

迷った末に1度だけでやめたのは、1つにはやはり怖いシーンも多く
(といっても、私が近年、そういう映画は全然見ていないからで、
一緒に見た娘は、あんなの、全然平気と言ってましたが)、
少々疲れ、続けてまた見るエネルギーがあるかしらと自信がなかったのが1つ。

もう1つの理由は、前回「如果・愛」のときもそうだったのですが、
しっかり作られ、印象深く、そして余韻を残す作品なので、
続けて翌日また見るのはもったいない感じもしたからです。
わからないなりに、心の中でかみしめてもう少し味わいたい、そんな気がしました。

そのかわり、夜は娘と、あれはどういうことだったのかとか、あれこれ話し合い、
翌日は一緒に見た現地暮らしの友人と話をし、十分楽しめた気がします。
DVDが出たら、もう1度味わいたいと思います。



クリスマスツリーのイルミネーションや飾りは、
クリスマスを過ぎても、かなり長いことどこでも残っています。(信義影城にて)




バスは少ないと聞いていましたが、ホテルの窓からかろうじてキャッチ!(台北駅前)
あと2回ほど、後ろがM'sの広告になっているのを発見。
これはきれいに撮れませんでした。



次の日、二二八紀念館を見学。
台北駅から歩いてそんなにかかりません。
228というのは、戦後、日本に代わって入ってきた国民党の
あまりの所業に耐えかねた台湾人が、
闇タバコtの取締り中に起きた出来事をきっかけに、全土で暴動を起こした日で、
その後すさまじい弾圧を引き起こしました。
李登輝によって戒厳令が解除され、民主化が進んだことで、
タブーだった228の犠牲者を悼み、事実を歴史に残すために作られた施設です。

ちょうど行ったとき、ボランティアのガイドの人がいて、
終戦時、師範学校卒業間際だったというおじいさんが、日本語でずうっと解説してくれました。
2時間近く、体験者による解説で様々な資料を見ることが出来て、
本では読んでいたけれど、私たちが全然知らない間、
台湾がたどった苦しい道を少しかもしれませんが感じ取ることができました。

映画は1回だったけど、3日間の行程としては実りありました。
おいしいものも食べられたし、おみやげも買えたし。

ネットからも離れられ、よく歩いた健康的な生活でした。(^^)
帰宅してからは、「傷城」関係の記事をひたすら読んでいます。
夏、何月かわからないけれど、公開されたら、日本語字幕のを観に行って、
みんなと語れるのが本当に待ち遠しい気持ちです。


BBS  ネタバレDiary ★   Go!  1:20


2007年01月01日(月) あけましておめでとうございます

BBSにたくさん、年末年始のごあいさつを頂き、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いします。

武は寒い北京で、「刺馬」のスタッフ達と新年を迎えたそうで、
ちょっと「淋しい」とのこと(とフーロン発表)。

映画はとても楽しみですが、健康にはぜひ気をつけてほしいです。

3日(あさってですね)から、3日間だけですが、台北に行ってきます。


BBS  ネタバレDiary ★   Go!   23:10


2006年12月29日(金) 金城武インタビュー(香港)

昨日のがまだ途中ですが、香港のテレビ番組娯楽新知のインタビューです。
インタビュアーは衛志豪という男性。
「傷城」関係ですが、ネタバレはなく、武自身のことについて聞いています。
このときの武は穏やかで、笑顔も静かで、ヒゲだけど、美しい域に達していますね。


――今日は大変緊張しています。
なぜならそばにタケシがいるからです。
金城武さんです。ハロー。


武 ハロー。

――サンキュー、ハロー。
今回この映画の役を観ましたが、とてもいい演技だと思いました
。

武 ありがとうございます。

あなたの役は複雑で、非常に執着心が強いですが、
あなた自身もそうなんですか?
役と性格が似ていますか?


武 そうですよ、自分が好きなものは好きだと思うし、
欲しいものは本当にほしい。嫌いなものは嫌い。(笑)

――それは極端に? どのくらいなんですか。


武 いや、でも今はそうでもなくて、そういうことについては
どんどんこだわらなくなっています。
以前、20歳の時と今では違います。

――今は違う?

武 今は割に楽に(easy)物事を受け止めるようになりました。

――それから、トニー・レオンが言っていましたが、
あなたは見かけはとてもクールだけど、本当は撮影のときなど、
とてもユーモアがあると。
前からそうだったんですか? それとも急に変わった?
今はリラックスしてものごとを見るようになり始めたんでしょうか。


武 自分がユーモアのあるタイプかどうかはわかりませんけど、
前から話すときはこういう感じですよ。
多分、ぼくとトニーは少し似たところがあると思います。
ぼくたちはわざわざ話題を探そううとしないんです。
だから、ぼくたちの、いわゆる話題はいつも割に……
今はたいてい意味のある内容を話します。

――話をするときはムダ話はしないってことですか?

武 はい。だからとても面白い。
初め、彼との撮影が始まったばかりで、あまりよく知らなかったときは、
彼にどう対してよいのか、あるいは何を話せばよいのかわかりませんでした。
でも、彼は全然スターだとか、影帝ぶったところがなくて、
全然そうじゃなくて、反対にとても人によくしてくれて、
僕たちをよく気にかけてくれました。
現場ではとても居心地良かったし、楽しかった。

――とても関心を持っていることがあるんです。
監督が、あなたの膝が問題を抱えていると言ったそうですが?


武 以前、撮影のときに事故があって、ちょっと問題があります。

――そうなんですか? でも治療はしてないんですか?

武 していません。

――どうしてですか? すごく知りたいです。

武 なぜしていないか……

――手術を恐れているんでしょうか?

武 心配でもある……怖いと言うのが一方にありますが、
手術は実は……どう言ったらいいのかな……今の手術は……
現在の手術はとても進んでいて、それは科学技術が進歩しているからですが、
以前の手術とは違っています。
手術はパーフェクトじゃないんです。
するとしたら多分……80パーセントかな。
医者達は手術はやらないと言うので、だからしないんです。

――手術を受けないというのであれば、今までにどんな問題が起こりました?
何も問題はないのかな、撮影のとき、ちゃんと走っていますよね。
階段を駆け上ったり、あちこち走り回ったりしなくちゃいけないシーンがありましたね。


武 今問題になるのは、そういう走るシーンのとき、
何かつけないと走れないってことかな。

――それはあの、足にきゅっと巻くやつですか。

武 そう、そういうので足をぎゅっと巻くと、走れる。

――今でもやっぱり手術は受けないと決めているんですか?

武 しません、大丈夫だし、勝手に良くなっているし。(笑)

――それでは、撮影のときは大変でした? 走るシーンが多かったですよね。


武 大変でしたし、暑かったし。
一番きつかったのは、走ることじゃなく、暑さですね。
おまけに酔っていたし。(笑)
暑さの上に酔っていて走らなくちゃいけないのが、結構きつかったです。

――現実では、恋愛方面については、めったに話をしませんね。
話したくないからですか、それとも……?


武 恋愛については、自分のことは話したくないですね。
話したくないと言うのが1つ。
どうして話さなくちゃいけないのかわからないんです。
だって、必要なのはいい俳優であることだけですから。
それから、恋愛は、まだ固まっていない時期には、
口にするのは良くないと思っているからです。
みんなにいい結果をもたらさない。
自分はこの業界の人間だから、どうでもいいけれど、
相手は芸能人でないかもしれない、
あるいは2人ともそうだったとしても、
何らかの影響はこうむるでしょう。

―−衝突があるかもしれませんね。
もし出会ったとしたら……今すでに出会っているかどうかは
知りませんが、もし好きな相手に出会ったら、結婚を考えますか?


武 もし、出会って、いいなと思ったら、結婚すると思います。

――家庭を持って、子どもを生んで育てるようなことをしたいですか?

武 そう、もちろんです。(笑)
でも、こういうことは強いて求めることはできないし、
まず縁があるかどうかをわからなくちゃいけません。
縁があって本当に出会ったら……相手と考え方やその他で、
気持ちよくて、無理をしないですむなら、もっといいと思いますね。

――もう1つとても知りたいことがあるんですが、
阿武、貴方の今の目標、あるいは生活スタイルとしては何をめざしますか?


武 仕事面では、自分の仕事をしっかりやっていくことです。
いまは「刺馬」の撮影中ですから、「刺馬」の役をちゃんとやる。
機会があれば、監督に何かをプラスしてあげられること。
見方でもいいし、意見でもいいし、この映画を良くするために、
参加するなら参加する、つまり自分ができることなら、やる。
仕事面ではそういうことですね。
この映画が終わり、チャンスがあって、
どこかの監督、どこかの会社が興味を持ってくれて、
また、その映画を自分自身が面白いと感じたら出ます。

――では、生活面では?

武 生活面。
家族ともっと一緒にいたい、お母さんとお父さん達と。
2人が年ととったからかもしれません。
ぼくもどんどん年を重ねて、もっと彼らのそばにいてあげたいと、いつも思ってます。

――長くお話をお聞きして、みなさん、金城武のことをもっと理解したことでしょう。
今日は、いっぱいおしゃべりできて、とても嬉しかったです。
本当にありがとうございました。
また、おしゃべりしましょう。


武 そうですね。

――オーケー、サンキュー。


BBS  ネタバレDiary ★   Go!   3:00


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