武ニュースDiary

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台湾から帰って4日目にして、ようやく一息。 ご報告は時間的にも難しかったのですが、 それより、ほとんど武関係とは出会わぬ4日間で、 前回の「左右」のときほどのものも、何もなし。
たった半月後なのに、既に、プレミアの余韻はどこにもなく、 映画はワーナーで見ましたが、ワーナーの中でも1館しか 上映していませんでした。 ポップコーンのケースも、まもなく公開の猫女のしかなかったし。
日本の試写会で予習していったので、 ストーリーを追うのは問題なく、 中国語字幕を日本語字幕と比べて、ああそうかと思ったりしてました。 日本語の方がどうしても短くなりますからね。 字幕は英語字幕も同時につくので、 一緒に行った娘も何とか追えたようです。
観客の反応は、集中して見ている気がしました。 中国語圏では、あっちこっちで笑い声が上がっていたという 書き込みを見ていたけれど、 日本と同じ、笑うべきところで笑っていたように思います。 (2ヶ所だけ、娘も言っていましたが、どうしてここで? というところも ありましたけど)
十面関係の雑誌も出尽くしたのか、見かけたのは 「マリ・クレール」と「Color」だけ。 書店では、「メイキング写真集」と小説版が並んでいました。 小説版は、私は出発前に大陸版を買っていたのですが、 台湾版は、繁体字の縦書きで、大陸版にはない カラーグラビア付でした。紙質も台湾版の方がいいですね。 他に読むものもないので、夜はそれをずっと読んでいて、 ほとんど読みましたが、いいです。やっぱり。 日本で出る小説は、版元に聞いたところ、 オリジナルの翻訳ではなく、映画のノベライズだということで、 ちょっと残念です。
他はJAAの機内の往復で、CMのメイキングを放映したことぐらいですか。 去年と同じのが流れた後、今年の、あの看板の撮影風景が 少しついていました。 これが、今年度の景品ビデオの内容になるのかしら。 そうだといいな。

あとは、街の売店や食堂で安くておいしい食べ物を食べたり、 スーパーで買い物をしたり、ほとんど、聞いてもしょうがないような 話ですね。 今年は暑さが東京も台北も変わりないくらいで、 帰ってきても、隣町に行ってきたようです。
台湾の友人にお土産をもらったのですが、 なんと縦130センチ、幅40センチぐらいの浅い段ボール箱。 中身は白蘭氏の、あの販売用ピンクのパネル! しかし、それにしては重い。 成田からは宅配便にして、ようやく家で開けたら、 武の各種ポスターや、写真集など、宝箱みたいに入れてくれていて、 重いしかさばったけど、頑張って持参したかいがある嬉しいプレゼントでした。 重複しているものもあるので、この次、キリ番記念のときに みなさんにおわけしたいと思います。
投票所 ←何だか2位が迫ってきているような……
BBS 17:00
| 2004年08月06日(金) |
Lovers新聞広告 |
始まりましたね。 朝日新聞は白黒で全面広告、 読売は2分の1ページ大ですが、その上に カラー写真入りで金城武インタビューで連動させてます。 いずれも首都圏版。
インタビューと、1面左のインデクスです。
投票所 ←「左右」にもどうぞ!
BBS 22:00
| 2004年07月31日(土) |
「ブラックジャック」続報は… |
金城武は人気大スターの名に恥じず、 手塚治虫作「ブラックジャック」の映画化の主役にまでじきじきご指名だ。 が、いくら映画会社がまことしやかに言おうと、 金城武のマネジメント会社の福隆はわけがわからず、 この件は全く知らないという。 先方から何の交渉の打診もなく、全然接触していないからだ。
福隆のスポークスマン漢晶の話では、 金城武の映画関係の予定は、目下「十面埋伏」だけ。 東京でのプロモーションを終えたばかりで、 次は韓国での宣伝活動がある。アジア地区全体の プロモーションは、8月末までかかる予定。
では、現在、いったいどんな映画が決まっているのだろう? 福隆の漢晶は、全くないと言う。 台湾、大陸、香港、日本のいずれからも、 非常に多くのオファーが来てはいるが、 マネジャーのヤウ・イージュンが脚本を検討し、 金城武に合った作品を慎重に選んでいる最中で、 まだ公表できるような段階ではないとのこと。 もし、決まれば、必ず正式にマスコミに知らせると語った。
今回の「ブラックジャック」の映画化は、 香港の新アジア娯楽と日本の東北新社が準備中。 手塚治虫の長男、手塚真を特に監督に迎え、 その結果、彼が金城武をブラックジャック役に指名した。 が、金城武が、名前をあげられて映画の宣伝に一役かわされることは これが初めてではないとはいえ、 福隆としては「先方がどんなつもりでいるのかわからない。 こんなふうなやり方をされてもどうしようもない」というところ。 それでも、もし本当にこの名作マンガの映画化の話が実現すれば、 映画ファン、マンガファンにとっては、きっと非常に楽しみなことになるに違いない。 (大成報 2004.8.1)
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ということです。 新作については何も決まってないと。 でも、発表できる段階になるまでは、「脚本を検討中」というのが 定番の回答ですから、私はもう少し何かが進んでいるのではないかと、 (BJでなくても)楽観的ですが(ただし根拠なし)。
投票所
BBS 12:00
BBSに書いた「ブラックジャック」の元記事です。 ここでは、言葉を選んで、決定とは書いていませんが、 限りなくYesに近いことを随所でほのめかしています
元はこの太陽報だと思うのですが、他に「限りなく可能性が高い」 聯合晩報(台湾)では、「確定」という言葉を使っています。
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すでに故人となった“まんがの神様”手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」は、 ずっと前から、多くの映画会社が実写版を作りたがっている作品で、 アンディ・ラウもかつて映画化権を買ったことがある。 だが、残念ながら契約がすでに切れてしまった。 しかし最近、ある映画会社が撮影に入ることを決め、 主役のブラック・ジャックを金城武でやりたいとしている。
手塚治虫の1973年の作品「ブラック・ジャック」は 独特な主人公のキャラクターと、ストーリーの面白さから、 長いこと、少なからぬ映画会社が映画化権を獲得しての 実写版映画製作をねらってきた。 だが、残念ながら、1度も実現していない。 最近になって香港の新アジア娯楽(AEG)と日本の東北新社が 合作することを決め、金城武が主役の座を射止めた。 年末クランクインし、早ければ来年の旧暦のゴールデンウィークに 上映の可能性もある。
事実として、香港の少なからぬ芸能人が「ブラックジャック」役を やりたがっており、知っての通り、アンディ・ラウの会社天幕は かつて映画化権を買い、実写版の撮影を計画していた。 残念なことに、その後、アンディの会社が訴訟問題を抱えているうちに、 映画化権の契約期限が来ても、撮影に入れなかった。
ブラックジャックの外形は大変独特で、深い印象を残し、 長年多くの芸能人がブラックジャックの扮装を取り入れている。 アーロン・クォックのミュージックビデオ「複製霊魂」や イーキン・チェンのように、男性芸能人はこの役を虎視眈々と狙っているのである。
だが映画会社は人選にあたって、国際性を希望し、 金城武、アンディ・ラウ、反町隆史や竹野内豊まで含め検討を重ねたあげく、 やっぱり金城武が最適任ということになった。 というのは、手塚真が非常に彼を賞賛していること、 日本で順調に成功を収めており、知名度があるからだ。 手塚真はヒットした日本映画「リターナー」での金城武を絶賛しており、 彼こそ父が作り出した不思議な医者に一番ふさわしいと考えている。
金城武の方は、この医者役に大いに興味を持っており、 映画会社とはすぐ話が合った。 現在すでに第一稿の脚本も出来上がって、 スケジュールが立てばすぐ撮影に入る。 監督は手塚治虫の長男、手塚真その人で、 映画会社は彼はまんがの精髄を理解しており、 必ず、手塚治虫のファンを満足させる映画ができると考えている。
本紙が、昨日この件で新アジアの余氏に話を聞くと、 「撮影に入ります。すべては準備中です。 今回は日本の東北新社が中心となって、 わが社とは完全なチームワークを組んでいる」と話す。 主演は金城武かと尋ねると、 「第一候補であり、嬉しいことに、口頭でOKをもらっている」 製作費は? 「手塚真は要求が高く、上限を決めていない。 5000万香港ドル以上かかるだろう」 (太陽報 2004.7.29)
投票所
BBS 3:50
| 2004年07月28日(水) |
「Lovers 十面埋伏」日本公式サイト更新と記者会見 |
公式サイトのデザインが一新されてます。 スペシャルページができるようです。 明日のレポートとか載るのでしょうか? ダウンロードのページも欲しいですね。
昨日の記者会見のテレビニュースは Dolphinさんがアップしてくださっています。m(_ _)m
記者会見の様子を少しだけ。
受付開始と記された時間の1時間以上前から取材陣が列を作り、 30分早めた開場後も続々とマスコミがつめかけて、 場内びっしり。 カメラもものすごい数でした。 監督も目の当たりにして心強く感じたかもしれませんね。 開場にはワダエミさんの姿も。
この日、武さんは、余計な肉がすっきりそぎ落とされたような 最高にかっこいい顔と姿で現われました。 いや、ほんとに全身、姿のいい人ですね。
質疑応答になって、なぜか監督が発言する機会がなかなか来ず、 劇中の2人の男の愛の在り方について武とアンディに質問が出たのを、 司会者が監督に振ると、 監督は、それは金城武がいい、言葉が通訳いらないので 時間が節約できるからと言います。
武が引き取り、自分は全然わからず、監督の言う通りにしたのだから、 監督どうぞと切り返す。 会場も拍手で促し、やっと監督が話し始めました。 いざ話し始めると、要所で区切って通訳をうながすなど、 慣れた様子。
そのあと、武術監督のチン・シウトンが、 牡丹坊での舞いと融合したアクションについて質問されると、 このアイデアは監督で、自分は言われたとおりにやっただけだから 監督に聞いてくださいと、武のまねをします。 武苦笑。3人互いにいい雰囲気です。 監督は、武のこと、ほんとに可愛いと思っているように どうも見受けられるのです(お父さんのように?)。
また、通訳が話している間に、武、隣のツーイーに何事かささやく。 ツーイー、返す。武、また何か言う。 ツーイー笑って、武の肩をくいと押す。 仲睦まじそう。
ただ1人、アンディさんだけはいつもと違って 大人しく、ノリが悪く、ちょっぴり期待していた おどけ顔は見ることができませんでした。 お疲れだったのかな? 最後のフォトセッションでも、終わりの合図を聞くや 真っ先に退場。
あれ、もう行っちゃうの?
最後に退場の武氏は、記者達に向かって、 ちょうどターザン舞台挨拶退場時のように、 低い位置で手を振り、笑顔で去っていきました。
投票所
BBS 3:30
「Lovers 十面埋伏」については、事新しいものも、もうない感じですが、 ニュースから、ちょこちょこと関連部分を引っ張り出して、 雑多にご紹介です。
初めは、北京プレミアでついに歌いも踊りもせず、 少しだけ期待していたファンをがっかりさせた金城武ですが、 それについての記事。
「埋伏」の3大主演者の内、2人は歌を歌い声を聞かせた。 ただひとり、金城武だけは、祭典の初めと終わりに少し顔を見せただけだった。 このことは、金城武のためにわざわざ出席した大勢のファンにとって、 非常にがっかいさせられることだった。 初めはアイドル歌手として芸能界に入った金城武は、 このめったにない夜会においては、やはり歌を歌うべきだったのではないだろうか? それなのにどうして何もしなかったのだろう? 祭典が終わってから、観客たちが話していた一番の心残りな話題はこのことだった。 金城武、どうしたの? なんで歌わないの? トークまで、どうしてあんなに少なかったの?
その後、記者が知ったことは、次の通りである。 金城武は観客のために何もしたくないと思っていたわけではない、 が、歌をやめて何年もたっており、長いこと練習をしていなかった。 今回歌うことに対して自信がなく、 歌わなければがっかりさせるであろうとわかっているけれども、 かなり長いこと考えたあげく、万一の失敗をおそれ、 やはり歌わないことにしたのである。 (E視網 2004.7.15)
********
大陸の新浪網で「十面」関係者と一般ファンとのチャットが 行なわれていますが、昨日、チャン・ツーイーが登場した 記録がアップされました。 その中で、アンディと武の2人についての感想を求められ、 まず、アンディについては、とても楽しい人で、 現場でもみんなを笑わせて、とてもリラックスしたと語った後の、 武についての部分です。
金城武は撮影中に負傷したけれど、ずっと最後まで頑張りました。 彼が、演技をできないと言ったり、痛さにしり込みするのも見たことがありません。 これは本当に勇気のいることです。 怪我の後も、走ったりしたし、立ち回りの演技もありました。 なまやさしいことじゃありません。 私はケガをしたことがあるから、 その痛みは本人しかわからないというのを良く知っています。 とても楽しかった。 2人との共演はとても楽しいことでした。 (新浪網聊天室 2004.7.24)
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香港の服飾メーカーが武にイメージキャラクターを 交渉中というニュース。 アンディがキャラクターをしていたときのことを 他のサイトで見せていただきましたが、 ポスターなどばかりでなくバスなどにも、大々的な宣伝でした。 でも、この時点で明らかにされたものが 実現するのかな? という気もしますが。
フェイ・ウォン、アンディ・ラウ、F4などのイメージキャラクターで知られる Balenoが、ベッカムと金城武を次のキャラクターに考えている。 ベッカムはアディダスなど有名ブランドのキャラクターでもあるため、 すでに正式に断ってきた。 金城武についてはまだ何とも言えない状況だ。
昨日、Balenoの営業部責任者林有慧は、 現在金城武と交渉中であり、彼には新シーズンの 総合キャラクターになってほしいと考えている、と語った。
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Balenoは香港のカジュアル服のメーカーで、 ユニクロのような量産カジュアルを扱うとのこと。 傘下に10以上のブランドを抱えており、 年末にはさらに新しいブランドも誕生するそうです。 出演料は惜しまないと言ってます。 これに対し、福隆の洪さんという人が、 金城武にはずっと洋服メーカーからの打診があるが、 プラダ以外はまだどことも組んだことがないと言ってます。 交渉がされているのは確かのようですが、 今のところ、何とも言えない状況のようです。
投票所
BBS 17:40
| 2004年07月22日(木) |
そろそろ新作の話題も |
ま、話題として。
「十面埋伏」での金城武の演技は女性達の心をとらえ、 演技だけでなく、そのめざましい美男ぶりに人気が集まっている。 女性ばかりではなく、最近新電影公司の張小勷も彼に注目し、 同社の2作品の主役に考慮中という。 1つは2000万香港ドルを投じる、 リー・チーガイ監督による時代劇ミステリー、 もう1本は区丁平監督の新作で、 ヒュー・グラント主演の「ラブ・アクチュアリー」に似た感じの作品とのことだ。 (太陽報 2004.7,22)
投票所
BBS 8:35
| 2004年07月19日(月) |
ロング・インタビューから「Lovers」の話題 |
東風のインタビューは、TVBSサイトで全部起こされて 読めますが、とにかく長いので、とりあえず、「Lovers」関係のことを 話している部分だけ訳して見ました。 インタビュー全体では終わりの方にあたります。 誤訳も多そうで、気が引けますが、後ほどできるだけ直します。
東風の独占インタビューから 「十面埋伏」の話題
――チャン・イーモウとの仕事で、一番の収穫は何でしたか?
武 一番の収穫は、ひとつには、もちろん、この映画にはぼくにとって 特別なことがたくさんあったことで、初めての時代劇で、 そう、それからチャン・イーモウ監督のあんな大作だし。 初めてのチャン・イーモウ監督との仕事で、 それから初めてアンディやツーイーと共演したし、初めての中国映画だったでしょう。 それからまた後になって、これがぼくにとって30作目の映画だってことに気がついた。 そのときちょうど30歳の誕生日を迎えたんです。 だからとても特別に感じてます。
もちろん、その間の大変さとか、怪我したりとかあるけれど、 でも大勢の、優秀で、先端を行くスタッフの人達と知り合って、たくさん勉強もできたし。 演技がどうかは別にして、みんながどう撮影するのか見られたのは、 大きな収穫でしたね。 映画の出来がどうかは、よければまた別の収穫だってことになるし、 よくなければまた頑張ろう、ということだし、そんな感じです。
チャン監督がぼくに映画に出ないかと聞いてきたとき、 そのときは本当にびっくりしました。 で、他の人と間違えてるんじゃないかなと、 台湾とか香港とか他のスターの誰かと間違えているんじゃないかと思いました。 どうしてぼくに? ってね。 後で本当にぼくなんだとわかって、もちろんすごく嬉しかった。 会ってみたいって思いました。 お会いしたら、初めにお会いした時、握手をして、こう手を握って、 こんにちはとか言って、手を放したら、 もうすぐにこんな映画だと映画の話になったんです。 彼はそうですね、とっても情熱的な人で、余計なことは話さない。 話さなければいけないことを話して、言葉の1つ1つが重みを持っていて、 すごく強い印象を受けましたね。
その映画のストーリーを聞いて、思ったのは、ぼくにやれるだろうかということ。 すごく心配になりました。 時代劇のすごい大作で、立ち回りとかいろいろあるし、できないんじゃないか、 年齢がまだ足りないんじゃないだろうかとすごく心配だった。 人が見ておかしいと思うようなことになりはしないかなとか。
――ええ。
武 他に言葉の問題もありました。彼の要求するレベルに応えられるだろうかって。 でも、監督は後で俳優達にこう言いました。 私は君達にこんなことで悩んでほしくない。今君達には演技をしてほしい。 それぞれアクセントは違っているが、実は大陸で映画を撮るとき、 浙江やその他の土地の俳優を使うこともありうる。 湖南の俳優のアクセントもまた違っている…… だから、気にする必要はない、彼はこう言いました。
君達は香港と台湾の人間で、 他の人から見るとアクセントが違うと思われるかもしれないが 、実は彼ら自身、それぞれ違っている。 だから、このようなことに気を遣わないで欲しいと、 良い演技をしてほしいと言われました。 そういうことが気になって、 彼が求めているものに応えられないことの方を心配しているのだと。
それで、ぼく達もできるだけ考えないようにしたんです。 でも、やっぱり考えてしまいますよね。 部屋に帰るとどう発音するのか一生懸命練習しましたけど。 一生懸命努力して、できなかったところは、他の方法で補うから、 だめだったら、方法を考えるからということだったんです。
――撮影に入る前に3カ月間ほど、剣術の特訓を受けたそうですね。
武 いやあ、そんなに長くないですよ。ほんと、そうじゃなくて、1カ月ぐらいです。 基本を少し練習して、なぜかっていうと…… どう言ったらいいのかな、チン・シウトンが監督だったでしょう。
――そうですね。
武 それで練習が絶対必要だよと言われて、いいですよ、やりましょう、と言いました。 練習を始めるときに、ぼくは彼に聞いたんです。 何を練習するんですかって。 そうしたら、とにかく刀だと、で、武術指導の人を1人ぼくにつけてくれました。
毎日、剣を振るって、防御を覚えて、それは本当に基本で、 もちろん基本がとても大切だってことはわかっています。 でも、ぼくは、実際の演技でやることをやりたいと言ったんです。 もしできるなら、先に、その本当にやるやつを練習しておいて、 つまりちょっとズルをしておけるといいなと。 本番になって本当にできるか心配だったので、早くにやっておきたかったんです。
そうしたら、指導の人は、監督(チン・シウトン)は立ち回りをまだ決めていないから、 こういった基本だけ練習しておいて、現場に行く。 彼は現場で考えるのが好きで、現場の環境を見て、 どんなものが使えるか、どんなことがやれるかを見てから、 撮るものを考えるんだと言いました。 で、考えついたら、よし! 俳優は練習して! 俳優が練習を始めて、済んだらすぐその場で撮影を始めるんです。 ぼくは練習だけで体力を使い切っちゃうことがよくありました。 でもチン・シウトンはすごいと思いますよ。
――だけど、彼に刺し傷を負わせたって聞きましたけど。
武 はい……刺し傷じゃないですよ。怪我はしたけど。 もし刺し傷だったらおしまいですよ、幸い違ったんです、刺し傷じゃないです。
――その怪我の事情というのはどうだったんですか? アンディ・ラウにも危うく大きな怪我をさせるところだったとも聞きましたよ。 どうしていつも怪我をさせるのはあなたなんですか?
武 ぼくだってやられてますよう! ただ、言わなかっただけで。 みんなに触れて回るようなことじゃないでしょう。 落馬の件だって、ずっと誰にも言わなかった。だって、言ってなんになるの、と思うから。 多分、かなりひどかったからかも知れないけれど、 そのときこう言いたかったんですよ、 まず、言う必要はないってこと。 みんな、もう大変な思いをしていて、 全体のスケジュールも遅れるかもしれないってときだったし、 それをまたこうこうこういうわけでと知らせる必要はないと。
もう1つは、家族に心配をかけたくないということもありました。 何事によらず、人をあまり心配させたくないんです。 だから、全部撮影が終わってから言いたいと。 終わってからだと、それも、面白いこともあったんだと 受け止められるかもしれないですから。 (TVBS 2004.7.18)
投票所
BBS 15:25
| 2004年07月18日(日) |
金城武紹介番組(CCTV) |
東風の独占インタビュー、文章が全部出ましたね。 1時間ですから、もちろん、長い!
それはちょっとさておきまして、 Dolphinさんが教えてくださっている、 大陸のCCTVの番組の1つで 出演映画を紹介しながら、金城武を大陸の視聴者に紹介しているものの、 ナレーション全文の翻訳です。 記事のURLはこちら。 しかし、にゃおさんが番組をいつでも見られるようにしてくださったので、 こちらでも。
追記 1カ所ネタバレありまして…… 白くしましたので、文がつながらないところがそうです。
スクリーンの内と外の花様年華 金城武の変幻自在を見る
独り言とパイナップルの缶詰
今朝、映画の切符を買いましたか? 「十面埋伏」はごらんになりましたか 北京の大きな映画館は全部満員で、 2時間前からチケット売り場に並んだ人も多かったそうです。 入りがいいので、上映館を増やすところも多く出ています。 映画館の支配人は、この出足だと、 今年の興行収入記録も十分に望めると語っています。
映画を見た人たちの、主演男優の印象はどうかはわかりませんが、 日本の血を引いた台湾の俳優、金城武は、めったに姿を現さないので、 彼についてはっきりした印象を持っている人はほとんどいないと思います。 金城武が主演してきた作品を振り返ってみましょう。 チャン・イーモウがなぜ彼を初めて起用したのか、 その手がかりをつかめるかもしれません。
「恋する惑星」1994年
金城武が登場するときの、有名なモノローグです。 「毎日雑踏ですれ違う、見知らぬ人の中に、 将来の友達や知人がいるかもしれない……」
この長いモノローグと共に、金城武はウォン・カーウァイの映画に登場しました。 多分、これが人々に記憶されている、最も早い、そして最も印象の強い 金城武のスクリーンにおけるイメージではないでしょうか。 この映画が彼のデビュー作品だと思っている人もたくさんいます。 この年、彼は20歳を出たばかりで、 髪を短く刈りこみ、幼さにあふれた顔をしていました。

当時、彼は21歳、なんて若いんでしょう。
「恋する惑星」では、金城武はいつもパイナップルの缶詰のことを気にしています。 いちどに30個の期限切れのパイナップルの缶詰を平らげてしまうのですが、 それはただ、缶詰と同じように、愛にも期限があることを証明するためなのです。
その後、彼と、レインコートを着てサングラスをかけた 金髪のかつらの女殺し屋との間に出会いが生じます。 警察官と殺し屋の愛は、かなりドラマチックです。 しかし一夜が過ぎても、何事も起こりませんでした。 そして彼はこの愛をこのように説明しています。 「そのとき彼女との距離は0.1ミリ。57時間後、ぼくは彼女に恋をした」
「カリフォルニア・ドリーミング」というスタンダード曲の流れる中、 金城武の出番は終わりますが、その名は人々の心に足跡を残し始めたのでした。
ちょっとクールなこの殺し屋

金城武はCM出身で、何本ものコメディ映画で主役を演じています。 しかし、今見ると、それらのお笑い映画はどれも習作としか言えません。 ウォン・カーウァイに出会って初めて、金城武の真の演技が始まりました。 そしてリー・チーガイ監督の「不夜城」において、その人気はピークに達しました。
「不夜城」で、彼は相変わらずひとりごとをつぶやいて登場します。 ただ、今回は日本語に変わっただけです。 自分のことをモノローグで語るやり方は、金城武の専売特許であるかのようです。 「十面埋伏」では、もう独り言を言っていませんように。
「不夜城」で、金城武はひげをたくわえ、髪をポニーテールに結び、 黒いコートをまとった、この上ないクールな一人の殺し屋の姿で、 私たちの前に現われました。
歌舞伎町という、神に忘れられた街で、彼と山本未来演ずる夏美は、 のっぴきならぬ裏社会で、危険な恋をします。 2人は自分の利益を守るために互いにだましあいながら、恋にのめりこんでいきます。
(映画のシーン)「この世には2種類の人間しかいない。 だます奴とだまされる奴だ。俺達はだます方の人間なんだ」
それなら、結局誰が誰をだましていたのでしょうか? 金城武が山本未来を愛していたとしても、 一番肝心な時に思い切りよく彼女を殺してしまいます。 実らない悲しい愛の弔いでした。
さて、「十面埋伏」における金城武とチャン・ツーイーの短い愛もまた、 だまし、だまされる愛なのでしょうか?
初恋のときめきと、ひと目ぼれ
金城武は「不夜城」において、哀愁のある、しかし強靭な男くささを徹底的に見せ、 日本芸能界のアイドルとしての地位を築きました。 昨年9月にある日本の芸能誌が行った人気アンケート調査で、 彼は木村拓哉をしりぞけ、最も人気のある男性俳優となっています。
全力で日本に進出しているときも、 金城武は決して香港映画を捨てたわけではありませんでした。
「君のいた永遠」 1999年
シルビア・チャン監督の「君のいた永遠」で、金城武は再び純情な少年に、 以前と同じく哀愁漂う目、相変わらずの流れるような長髪に戻ります。 これは人の心を振るわせる、忘れがたい初恋の物語でした。 しかし、後に2人の恋人の物語に変化が訪れます。 10年後、異国でめぐりあったときには、青春の面影は既に姿を消していますが、 それでも物語はやはり人の心を激しく揺さぶります。 が、この中年男性は、本当に金城武の年を重ねた果ての姿なのでしょうか。 金城ファンがこのイメージを受け入れるかどうかは知りません。
「向左走、向右走」 2003年
ジョニー・トーの「向左走、向右走」で、 金城武はまたジジ・リョンとコンビを組みました。 主役の男女は変わらず、物語が変わりました。 この映画では1組の都会に住む男女のひと目ぼれの物語が語られます。 台湾の作家ジミーの同名の絵本の映画化です。 金城武の演じる長髪のバイオリニストと、 翻訳で生計をたてる若い女性、ジジ・リョンとは隣どうしに住んでます。 ところが、一方はいつも左方向に行き、一方は右に行く習慣があったため、 いつもすれ違ってしまいます。 こんなに近くにいるのに、遠く離れています。 目と鼻の先でありながら、地の果てのように遠いのです。
ある日、2人はついに公園で出会います。 しかし、交換した電話番号が、大雨で真っ黒くにじんでしまいました。 ひょっとしたら、縁結びの神様が居眠りをして、 また2人を近いのに遠い存在にしてしまったのかもしれません。
とはいえ、思いもよらない結末の大好きなジョニー・トーは、 ラストに地震を起こし、2人を隔てていた壁を崩しました。 これはまさしくロマンティックな都会のファンタジーです。
ロマンを解する捕吏
映画の中の金城武は、いつも3分の冷ややかさ、3分の哀愁、 3分の朴訥さ、そして1分の力強さを併せ持っています。 先日、チャン・イーモウ監督「十面埋伏」のすべてを記録した映画「如花」が 本編に先駆けて全国で発売されました。 この記録映画の映し出すその奥に、さらに真実に近い金城武の姿があります。
「十面埋伏」は金城武の初めての、比較的本格的な時代劇アクション映画でした。
(インタビュー)金城武「時代劇だから、どうセリフを言ったらいいかわからないし、 表情も、どのくらい気持ちを出していいのか、 あの時代はすごく保守的だったのかどうかとか、全然わかりませんでした。 それに、時代によって感情の表し方は違うかもしれないし、よくわからない。 また、アクションは1つの挑戦でした。うまくできるかどうか。 アクションはあると、この映画には必ずアクションがあるとわかっているわけですから、 挑戦でしたね、ぼくにとっては」

金捕吏を演じきるために、金城武は弓、刀、剣術、乗馬の練習にいそしみました。 (弓を引く画面)金城武のこの矢は正確に飛びすぎて アクション監督に怪我をさせてしまいました。 ただし、乗馬術の腕の方はそこまでは行きませんでした。 幸い、怪我は重傷ではなく、彼はずっと松葉杖をついて最後まで演技をこなしました。 出番のないときには、まるで好奇心いっぱいの子どものように ヒキガエルをからかったり、草花をカメラに収めたりしていました。
(インタビュー)甘露「彼は非常に豊かな自分の世界を持っています。 周りは彼のことを、神秘的だと思っている人が多いけれど、 それは彼についてほとんど知らないからです。 彼も、人に自分はこうこうで、こうではないと、わざわざ言うのは好みません。 非常に自然な人で、自由を大変愛する人です。
この愛すべき金城武と、「十面埋伏」のあの武芸に秀でた冷酷な捕吏とを 結びつけるのは本当に困難です。 また、私たちの手元にある映像を見ると、この金捕吏はいささか色好みでもあります。 しかし、この捕吏はロマンティックな情緒をよく理解する人間でもあるのです。 この花の野にチャン・イーモウは満足していませんでしたけれども、 このシーンは、おそらく「十面埋伏」の中で最も感動的な場面でしょう。

(メディアはここまで)
最後に
金城武は30歳の誕生日を迎えたばかりです。 「十面埋伏」は、彼にとって大きな意味を持つものでした。 もしもみなさんが彼の演技を認めたならば、 それは彼にとって、最高の誕生日の贈り物になることでしょう。 (CCTV 2004.7.16)
投票所
BBS 23:45
| 2004年07月17日(土) |
台湾TVBSのロング・インタビュー |
神秘の金城武 恋はしばしば思いがけない状況下で生まれた
映画「十面埋伏」のため、わざわざ台湾にプロモーションにやってきた 大スター金城武は、昨日(14日)、TVBSの主席アナウンサー、 ジャン・チンリンの独占インタビューを受けた。 インタビューは1時間にも及んだ。 金城武は上下とも黒のさっそうとした衣装に身を包み、 問いには必ず答えを返すという姿勢で、時折さわやかな笑い声を爆発させ、 ジャン・チンリンを驚かせた。 「実際の彼は、噂されているような内に閉じこもった人ではなく、 それどころか、大変誠実で、大人でした。 私は実は、北京のプレミアで記者会に遅刻をし、 マスコミにスターぶっていると言われたことについて質問しようと思っていたのです。 でも、1時間のインタビューを進める中で、このことは聞くまいと決めました。 なぜなら、彼は質問をはぐらかしたりしないだけでなく、 誠意を持って私に答えてくれていたからで、 決してそんな人間ではないと思ったからです」
金城武は行方さえつかめない神秘的な大スターで、 話す言葉さえ少ないとずっと思われている。 が、彼は相変わらずクールな様子でこう言うのだ。 「話すことがないのにどうして話すの? たくさんしゃべることに意味はないでしょう。 例えばマスコミの人がぼくに、あることについていいと思うか悪いと思うか聞いてくる。 ぼくがいいと思うと、簡単な言い方で答えると、 マスコミはそれじゃ足りなくて、もっと話してほしいと言う。 でも、それがぼくの本当の気持ちで、 もし相手が前もってぼくの答えはこうじゃないかと決めてきているなら、 それは誠実なやり方じゃない」
面白いのは、彼が自分の今の成果は全く幸運によるもので、 なぜかというと外見は父母にもらったものだから、 もし運がよくなかったら、今の金城武は存在しない、と謙遜して言うだけでなく、 こう、包み隠さず話したことだ。 「実はぼくはものぐさで、人に、何でこれをしないの? と言われるのも 大嫌いなんです。他人がこうだと思っている金城武だって、やるとは限らない。 だから、その人の基準でぼくを判断しないでほしい」
今回の「十面埋伏」は金城武にとっては初めてづくしだった。 例えば初めての時代劇であり、初めてのアンディ・ラウ、チャン・ツーイー、 チャン・イーモウとの仕事であり、30作目の映画であって、その最中に30歳を迎えた。 こういうことが彼の考え方にかなり大きな変化をもたらした。
感覚的に恋をし、仕事をする彼、20歳のころには監督になりたかった彼は、 今、照明とカメラにも大きな興味を持っている。 が、もしできるなら、まだ俳優を続けたいと言う。 出演料については全く気にしない。 「どうせ事務所が先に考えてくれますから。大事なのは役とストーリー。 今回の演技はぼくに少しばかり自信をつけてくれました。 今後も時代劇をやっていけるだろうと思います」と彼は言った。
撮影中、金城武は自分の落馬負傷事故のことを、マスコミには知られたくなかった。 1つには撮影に遅れが生じることを、1つには家族が心配することを恐れたからだ。 1番恐ろしかったのは、矢を射る演技シーンの撮影のときのことだ。 「監督が弓を引きしぼるように言ったので、力をこめて弓を引きました。 ハッと見たら、何と矢がなくなっている。 突然チン・シウトンの叫び声が聞こえて、手で目を押さえているのが見えました。 ひょっとして、失明してしまったらどうしようとすごく怖かった。 幸いかすり傷だったんですが。 このあと、こういうシーンの時には、みんな必ず相当遠くまで離れていました」
ジャン・チンリンがたずねた。 「チャン・ツーイーに乱暴するシーンがありますね。ものすごく濃厚なラブシーンも。 演じるときは気まずくなかったですか?」 金城武はすまなそうに言った。 「実はずっと気まずかったんですが、ツーイーとはいつも話し合っていたし、 結局は仕事ですから、監督がやれと言ったら全力でやらなくちゃならない。 それにひどく寒くて、あれこれ考えられなかったです。 で、とても早く終わることができました」
「あなたと女優さんたちとの噂は聞いたことがないですけれど、 努めてそうならないようにしているのか、それとも極秘にしているだけなのですか」 意外にも、金城武はどちらにもとれる答えを返してきた。 「やっぱりプライベートなことですから、 世間にこうこうとお知らせする必要はないでしょう。 みんなが聞いたことがないというのは、 ぼくがあまり台湾や香港にはいないからかもしれませんね。 愛情はぼくにとってはとても大きなことで、 もし結婚したら、きっと愛する人にすべてを投げ出すと思います。 今、むかしの恋愛のことを振り返ってみると、すごくおかしくなるみたいに、 何年があとに今を振り返ったら、きっと同じように感じるんでしょうね」
ジャン・チンリンはさらにこうたずねた。 「現実に、三角関係や四角関係になったことはありますか?」 意外にも彼はきっぱりとこう言った。 「あるはずでしょう? それに愛はぼくの場合、いつも普通でない、 思いがけない状況で生まれたんです」 ジャン・チンリンの金城武インタビュー、1時間ノーカット版は、 7月17日、TVBSの夜のニュースの中で放映される。 (TVBSニュース 2004.7.16)
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