武ニュースDiary


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2004年04月13日(火) 童年往事・上

1997年の台湾のアイドル雑誌に載った聞き書き。
子ども時代とこれからを語ります。
一番上のお兄さんのことを(チラとですが)話しているのは、
私は初めてかな? 2回で。

子ども時代のこと

高揚の少年時代――一番大切な思い出を話そう

自分がいったいどんな性格をしてて、
具体的にこれが本当の自分だよと語れるかどうか、よくわからない。
もしかすると、たくさんの人の目に映った金城武――
もしかすると友達や家族の目に映った金城武みたいに、
活発とか明朗とか自信家とか劣等感がある……
といった言葉とか。
でも、ぼくに言わせれば、ぼくは非常に内にこもる人間で、
それは小さいときから。
そんなぼくが、芸能界に入ってから、はっきりと変わりました。
ぼくに興味を持ってくれているファンや友達なら、
誰でもそう感じると思います。

ぼくの父親は日本人で、母親は台湾人です。
この中日の組み合わせが、ぼくの性格をちょっと違うものにしたんです。
お父さんは一年中外国を飛び回っていたから、
子どものことは自然と、お母さんの仕事になりました。
両親のぼくら兄弟3人の教育は、中国的でもあり、日本的でもあり、
だからぼくらは、2つの国の違いと受容性との生きた証明みたいなものなんです。
面白いですよ。

子どものとき、ぼくはひどく内向的でしたね。
その頃一番崇拝していたのはお兄さんでした。
年がだいぶ離れていたからかもしれないな。
だから、いつも兄の一挙一動がぼくのお手本でしたよ。
でも、それ以外では、小さいときからの夢は、
自由に飛びまわって人々を救う「スーパーマン」や
「警察官」(「天眼」影集に出てくるような)になることだった。
だって、強きをくじき弱きを助けることができるなんて、すごいことだもの!

外国人学校に通ったので、ずうっといろんな違う文化の人と
触れることになったんですけど、そのことでたくさんのことを学んだし、
包容力をつけてもくれました。とても大きな収穫だったと思います。
少なくとも、芸能界に入ったぼくにとっては。
ぼくについてのゴマンとある噂を聞いても、影響されないでいられました。
もちろん、周りの友達や家族にはもっと感謝しなくちゃならないです。
ぼくがちょっとばかりわがままやっても、
寛容に受け止めてくれましたからね。

ときどき思うことがありました。
ぼくみたいに内にこもった人間に、素晴らしい子ども時代なんかあったろうかって。
今、こまかく思い出してみると、それでもやっぱり
言葉では言いにくいけど喜びがあったと思う。
お兄さんと一緒に遊んだり、クラスメートとわけのわからないことをしでかしたり。
授業をさぼったりとか、バカ騒ぎやったりとかね。本当に楽しかった。
子ども時代は二度と来ないものだし、
これからどんなに素晴らしい生活があるとしても、
子ども時代にとってかわることはできない、
だからこそ、こんなに懐かしく、よく覚えているんでしょうね?

誰にも、きっとそれぞれ若いときの思い出があると思います。
みんな、こんなにまじめに努力して人生の道を切り開いているから――
ぼくもそうですけど。ね、ぼくは自分をとても幸福で幸運だと思ってます。
小さいときから大勢の人が心をかけてくれて、面倒をみてくれて、今もそう――
だから感謝するだけじゃなくて、大事にしたい。
だって、満足を知り、贅沢しないことを知る人こそ、
誰より幸福について語る資格があるといつも思ってますから。(続く)
(1997)


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BBS      23:50


2004年04月12日(月) 「二千年の恋」を見て

数年前、「武之恋」という素敵な名前の
大陸のファンサイトがありました。
今はもう見つかりませんが、そこに、「二千年の恋」を見た
感想が書かれていました。
映画と違って海外の人のドラマの感想は、あまり見ることができませんが、
このドラマを好きという人、このドラマで武のファンになったという人は
案外見かけます。
あまり見られないということで、ご紹介してみます。

「二千年の恋」を見て

本のドラマ「二千年の恋」は、私はきっと楽しめると思う。
ヒロイン・真代理得(中山美穂)はシステム・エンジニアで、
もちろんインターネットに通じているが、
そこに冷え冷えとしたものしか――
人と人との距離の大きさしか感じることができないでいる(大いに同感)。

そして金城武(名前はまだ明らかにされない)は某国のスパイである。
従来の愛情深いイメージをくつがえし、情報を得るためにヒロインを欺く
(もちろん、最後にはやはり、かなわぬ悲恋へと陥るのだが)。

その他では、個性俳優・東幹久もこれまでとは違った役どころで、
姉妹の仲を引き裂く敵役を演じる。
「リング」の貞子役が決まった仲間由紀恵も、ひどく堕落した姿で登場する。

いずれにせよ、これは私が大好きな世紀末堕落劇だ。
その他の出演者は、連続ドラマの経験のない者が多く名を連ねており、
これもこの作品の大きな特色と言えよう。
また、フジテレビのアジア征服戦を助けて、あのS.E.N.S.が音楽方面を固める。
きっと、「神様」よりももっと涙を誘う音楽が聞けるだろう。
見た後、感想を少し書いてみよう。

のドラマは構想が非常に大きく、まるで映画を見ているようだと言ってもいい。
ただし、それが惜しいところでもある。
というのは、日本ドラマの特質である「こまやかさ」とのバランスが、
明らかに少々悪くなっているからだ。
主役と脇役のつりあいもやや悪く、重点がどこにあるか、
わかりにくくしている(女性工作員や警察官の主役男女に対する感情など)。
それでも私は、これは佳作たりえていると思う。

このドラマは絶えず「愛」という文字の中でもがいている。
「愛」を云々するのは決して特別なことではない。人間は心があるのだから。
それに、日本ドラマが描くのは普通の人間の生活なのではないか? 
兄弟愛のから父子の愛、家族愛、国家への忠誠、同胞への思い、
そして男女の愛まで。
最後に来るのが民衆への大きな愛だ。
以下、私が見終えた「二千年の恋」の感想である。

信頼と裏切り……裏切りは私が大変関心を持っているテーマである
(私は悲観的人間だから)……は、人間の世界が「性悪」であることを
象徴的に反映している。
裏切りは「だますこと」より、もっとやすやすと人を傷つける。
裏切られた人は、必ず苦しむ。
もしユーリのように、弟と父親の命を犠牲にしたあげく、
自分の命を差し出しながら、なお裏切りにあったとしたら、
その悲しみは言葉では表せないだろう。
ユーリが自らの手で父親を死に至らしめたシーンで、
私は思わず涙をこぼしてしまった。
(19本の日本ドラマを観てきて初めての経験だ)。

そして今日、彼の不幸をまのあたりにした。
もっと愕然とするものだったことは言うまでもない。
ついに、ユーリは他の多くの日本ドラマの主人公達のように、
ヒロインの心をのぞく、一切の頼るものを失う。
唯一つの信頼は得るものの、やはり、その時は来る。
「日本ドラマの法則」に従い、第6回か7回で物語は大きく転回するのだ。

変態の野島伸司が創り出した作中人物
(ただし、野島は私が一番評価する脚本家である)の
受けた試練だって、ユーリのそれには及ばない。
1つの「愛」を得るたび、彼は別の1つの「愛」、
もしくは命を差し出さねばならなかった。
そして最終回に至るまで、自分の未来を確信できなかった。
このこともまた非常に心を痛ませる。

ヒロインはといえば、最後に真実の愛を探しあてるものの、
それに浸ることも、愛を注ぐこともほんのわずかしかできなかった。
彼女はそれでも、すべては自業自得と受け止めていた。
降参だ! 脚本家は人に涙をしぼらせようとしている! 
ラストはあんまりだ。主人公は2人とも死んでしまった。
でも、私はそれでも見つけた、パンドラの箱に残った最後のものを……


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BBS  0:30


2004年04月09日(金) 「十面埋伏」あれこれ(衛星中継・タイトル)

月10日に予定されている「Lovers 十面埋伏」のプレミアですが、
主演者たちは北京のメイン会場にのみ登場し、
衛星放送で、全国の分会場に実況中継するという方式をとるそうです。
ですから、これまでのように、俳優達が飛行機をチャーターして
全国を駆け巡って挨拶するということはないと、
そういうやり方はあまり効果が無く、
すでに時代遅れと、張プロデューサーは考えているとのこと。

2000万元に達するという巨額の宣伝費は
衛星中継のためだったのだろうと、
今日の青年時報から。

日も出ていた、
海外版のタイトルが「情人(=恋人すなわちLovers)」になっていることについて、
今日は、はっきり日本版タイトルとしてコメントがあります。
つまり、ネットで公開された日本版予告でそうなっていた、というのですが、
もう、いい加減、事実確認してくださいな。劇場とテレビなの! 
という程度のウラの取り方ですから、
他のニュースも推して知るべし。

殺気に満ち、緊張感に溢れる物語が、非常に文芸映画的なタイトルになってしまい、
本当にそうなら、外国人と我々の理解が違うということだ,tと諦め顔。
海外で配給するとき、違うタイトルになる例はしばしばあり、
例えば「我的父親母親」は
「The Road Home(家への帰り道)」となっています。
(日本では「初恋の来た道」でしたね)
しかし、この場合は、まだ一面の内容を伝えていたけれど、
「埋伏」が「情人」では、あまりに違いすぎる――と感じているようです。

アメリカでも、今、「英雄」公開にあたり、配給元のミラマックスが
ジェット・リーの英雄」とすることを考えているとかで、
それはあんまりではないかと言われていましたが、
張氏が先日ジェット・リーと話をしたとき、
ジェット・リーはそれはないと言っていたそうです。
どうなることやら。

私個人は、Heroの次としては面白いタイトル付けしたなあと
好意的に受け取っておりますが……。
一応サブタイトルに「十面埋伏」とついていることですし。
日本人で「十面埋伏」という言葉を聞いて、
ニュアンスをすぐ感じ取れる人は非常に少ないですから。


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BBS 15:10


2004年04月08日(木) 2004期待の顔・補足

間があいてしまいましたが、「VOGUE台湾」の記事について補足です。

この「2004年最も期待される顔」に取上げられた他の面々を
ご参考までに紹介すると、
登場順に、
ウォン・カーウァイ、木村拓哉、チャン・ツーイー、
チャン・イーモウ、エディソン・チャン、ダニエル・ウー、
ペ・ヨンジュン、五月天、チェン・ボーリン、
陳道明、そして柴崎コウでした。

以下は、武の写真に添えられていたキャプション2本です。
写真はVOGUE2002のときの写真でした。

********

普段、どんなに控えめで、隠れていても、ある時間が経つと、
人の注目は自然と彼の上に集まるようになる。
そして彼が行動を起こすたび、姿を現すたび、いつも話題の焦点になる。
めったにない時代衣装姿を見せる金城武の「十面埋伏」での演技は、
それゆえに、いっそう期待を高めている。

いつも何もこだわらないように見え、
たとえチャンスがめぐってきても、必死にそれをつかもうとはしないようだ。
いつも縁の導くまま進む。
なのに、いつ現われても必ず関心の的となってしまう。
金城武は、大げさに、芝居じみて、
自分は今までこれこれの努力を払ってきたなどと強調したことが全くない。
ただへらへらと笑って、こう言うことの方がずっと多いのだ。
「こうなってしまったんです、運がよかったんでしょう」
おそらくは、まさにこのような下心のなさこそが、
彼を他と非常に違うものにしているのだろう。
(VOGUE台湾 2004年3月号)


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BBS   23:30


2004年04月06日(火) 「十面埋伏 Lovers」10日後に完成。プレミアは?

もう昨日になってしまいましたが、「十面埋伏 Lovers」プレミアについて
プロデューサーがもらした話だそうです。
長いが、全部やってしまいました。怪しいところはチェックしてください。
しかし、途方もないスケールですねえ〜〜〜
日本ではどうなるのかなあ。

「十面埋伏」は「英雄」以上の宣伝攻勢で。
プレミアは7月10日を予定


「『面埋伏』のプレミア式典は7月10日挙行と決定しました。
メイン会場は北京です」
再三ためらったあげく、プロデューサーの張偉平は、
ひそかに開始した式典の計画をようやく明かした。
「今回は規模、盛り上げ方とも、「英雄」をはるかに上回るものになりますよ」

チャーター機の駆使、大会堂でのプレミア――
チャン・イーモウの武侠映画「英雄」は、
プロデューサー張偉平が一手に計画し、ディレクションして
興行上、空前の成功を収めた、お手本のような例だ。
また、張自身の生涯で最も満足な傑作でもある。

だから、我々は、彼が「十面埋伏」のプロモーションにおいても、
このような腕をふるえるのか、なかなか想像しにくい。
昨日、記者は海外のある人気歌手のマネージャーから、
北京新画面公司が「十面埋伏」のためにプレミア式典を予定しており、
歌手本人は既に張偉平、チャン・イーモウ、
及び央視映画チャンネル番組センター主任自筆のサイン入り招請状を
受け取っているという話を聞いた。
記者は直ちに張偉平に確認をとり、やりとりの末、ついに肯定の返事を得た。

偉平は、「十面埋伏」のためにそのように盛大なプレミア式典を催す
理由を説明してこう言った。

「私は1995年に『キープ・クール』を製作したときから、
イーモウ、姜文、李保田、瞿穎を率いて、
映画のプロモーションのためのあちこち走り回ることを始めました。
内地、香港、台湾の映画は、今でもこの宣伝方法を踏襲しています。
当時の映画宣伝はセンセーショナルで、観客が道の両側を埋め尽くし、
ファンは飛び上がり、歓声をあげていたものです。
そのころ、深セン、重慶の2つの都市で大群衆に取り囲まれ、
1時間余りも抜け出せなかったのを覚えていますよ。

あの時代は、確かに各地を行脚する宣伝方法が大きな効果をもたらしましたが、
今日、観客はそのやり方にもう慣れてしまい、ファンも飽きています。
たくさん見すぎていて、もう新鮮ではありません。
ある映画の宣伝が成功するかどうか決めるのは、マーケットと観客です。
観客がこの種の宣伝方法を受け入れられるかどうかが重要なので、
観客が既に「見るのは疲れた」と言っている以上、もう以前の慣わしは改めて、
映画の宣伝普及のための新しい道に突き進んで行かねばなりません。
「英雄」は」我々に新しい宣伝配給の道を試させてくれました。
今回の「十面埋伏」では、我々は観客に必ずや、視覚、聴覚、
そして感覚の盛大な宴(うたげ)を徹底的に体験させねばなりません。
俳優たちを牡丹坊中に潜ませ、唯一無二の芝居の醍醐味を味わわせねばならないのです。

今回のプレミア式典は、近年の大型演芸会形式やコンサート形式のものとは
まったく違ったものです。
中国語映画の催しとして、新しい一歩を記すものになるでしょう。
我々はこのプレミアを通じて、国産映画市場の繁栄の起動力となり、
国産映画を振興することを願っているだけです。

――イン会場を北京に設けるということは、
分会場があるということになりますね?
「そうです。これは全国的な大規模な祭典です」
――分会場が設けられるのは上海、重慶、広州、深セン……
これらの大都市ですか?
「その可能性はありますね」
――北京のメイン会場は、「英雄」に関係のある人民大会堂は絶対使いませんね?
中国ホテルと釣魚台国賓館でしょう? 
あなたは同じことを繰り返しませんものね。
「もちろん繰り返しませんよ。会場は万を越える人間を収容できる場所です。
我々はそこを、見た人が目を見張り、それからくらくらとした感じを味わい、
感銘を覚えるような飾り付けをしますよ。そう言っておきます」
張偉平はようやく抑制を解いてこう言った。
「『十面埋伏』の牡丹坊をそっくり運び込むんです」
――1万人以上収容できるところといったら体育館ですよね。
首都体育館ですか、工人体育館ですか?
「工人体育館です」

張偉平は言う。
工人体育館は、歌手のコンサートや大型のスポーツ競技会を、
何度となく開催してきた場所だが、
1本の映画が、ここをプレミア式典のメイン会場とするのは、
今回が初めてであり、非常に有意義なことだと。

――『十面埋伏』のプレミア式典は『英雄』を遥かに超えるとおっしゃいましたが、
どういった面においてですか?
「式典は我々新画面公司と央視映画チャンネルの共催で、央視が実況中継をします。
また、千以上の国内外のマスコミも報道します。
『英雄』のときは700余りでした」

ぜチャン・イーモウ監督に、式典のアート面の総監督を依頼したのか」
という記者の質問に答え、張偉平はこう語った。
「『十面埋伏』の監督がチャン・イーモウであることは皆知っています。
式典は『十面埋伏』がテーマですから、
チャン・イーモウがこの催しの要の人物であるのは理の当然です。
チャン・イーモウよりも『十面埋伏』を理解している者はいないし、
彼よりもこの映画を深く感じ取ることのできる者もいません。
だからこの式典も、彼なら誰よりも正確に把握できるでしょう」

――芸術総監督として、チャン・イーモウは具体的にどんな責任を負うのですか?
「全面的にコントロールし、マクロの把握と、ミクロの指導を行ないます」
――チャン・イーモウは確かにトップの大監督ですが、
式典については有能というわけではないように思いますが。
「それは間違ってますよ」
張偉平はちょっと気色ばんで言った。
「チャン・イーモウは、いつだって奇跡を生み出すことの出来る人間です。
オリンピック誘致フィルム、万博誘致フィルムは言うまでもないし、
彼が演出したオペラ『トゥーランドット』やバレエ『紅い大灯篭を高く掲げて』、
それに実景をそのままステージにした、大スケールの舞台劇『印象。劉三姐』、
天壇祈年殿の『中国印』除幕パーティー、
どれをとっても人の意表を突き、絶賛されましたよ」

レミア式典に出演するゲストの人選についてはこう言う。
主催者は「世界的に影響力があり、知名度の高い傑出した中国人歌手で、
同時に中国語映画の国際進出に助力したいと心から思っている優れた芸能人に
出演を要請し、『十面埋伏』という映画を津々浦々まで浸透させる」ことに
重点を置いて考えている――と。

――それなら、どんな人がその資格を満たすと考えていますか? 
今人気絶頂のジェイ・チョウ、朴樹、韓紅などは、
もう主催者側は選んでいるのですか?

張偉平はイエスともノーとも言わなかった。
しかしそのミステリアスな目と、本当は言いたくてたまらない表情が、
記者の推測の正しさを裏付けていた。

――中国人歌手以外で、『十面埋伏』の主題歌を歌う
国際的な大歌手キャスリーン・バトルに依頼する考えはなかったのですか?
「考えましたよ。で、連絡をとって、調整しているところです。
私は彼女の歌が大好きなので。特に『十面埋伏』での誰でも忘れられない歌声がね」
張偉平はしばらく口をつぐんでいた。
キャスリーン・バトルの妙なる歌声に浸っていたというよりは、
「十面埋伏」プレミアがかきたてる憧れの内にいると言った方がよいだろう。
人が没頭している様は、他人の気持ちをも引き込むものである。
(北京青年報 2004.4.5)


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BBS   2:40


2004年04月05日(月) ウイルスメールについて●「十面埋伏 Lovers」プレミアは7月10日

ウイルスメールについて 11:25

3月に入ってから、連日のようにウイルスメールが来ていますが、
最近、私から出したメールが不着、またはウイルスが添付されていたので
送らなかった、というようなプロバイダからのメッセージが来るようになりました。
どれも、こちらからは出していないものばかりです。
感染した人のPCの中に記憶されているアドレスを勝手に使って
ウイルスメールをばらまくという種類のものだと思いますので、
どうか、みなさん1人1人、ウイルススキャンをして、感染していたら処置して下さい。

今使われている私のアドレスは、ここで公開しているものです。
前にもお伝えしましたが、ファイルを添付して送るときは、
必ずタイトルに(日本語で)表記します。
それ以外のものが来ましたら、すぐに削除して下さい。


「十面埋伏 Lovers」プレミアは7月10日   16:55

正式に発表されたようです。
スチールも新しいのが出ました。
ここ。
アンディさんの鼻と耳が赤い……

ゆっくり読みたいけど、時間が取れないので、
夜にまた――


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BBS


2004年04月04日(日) 2004年期待の顔(台湾ヴォーグから)

シンプルで矛盾に満ちた 金城武

彼はアイドル歌手出身だ。だがヒット曲は少ない。
演技畑に進むようになってから人気が出たからだ。

彼は台湾でデビューした。しかし日本でブレイクしたことで、
台湾でも逆輸入されスターになった。

彼は俳優である。だが、映画やドラマへの登場は、
CMキャラクターでの登場よりはるかに少ない。

彼は中日混血である。
私は彼の出演する日本ドラマを、ずっと楽しみに観てきて、
彼は日本語を話すときの声の表情の方が、中国語や広東語のときよりも
ずっと豊かであることに気がついた。
日本語が彼の母語なのかも知れない。
知らない人が多いが、実は彼の姓は金城で、名前は一字の武である。

彼が芸能界で10年余りを過ごすのを見てきたが、
私の彼に対する印象はずっと最初のままである。
漫画からそのまま抜け出したような顔、濃い眉と薄いくちびる、
笑うと幼く誠実さがあふれる。
金城武は、いわゆる天の神様の恵をもらったスターだ。
表現欲を抱いて、あるいは名声と利益を求め、
いったん芸能界に入ったほとんどの人間が、
どんなに全力を尽くし、高みを目指して様々な奇妙なことをし、
不自然なことまでやらかして、自分をとりつくろい、よく見せようとしようが、
金城武はそうではない。
彼は、自分がどんなに努力しているかを吹聴したことは1度もなく、
ただ、運が良かったのだと笑って言うだけだ。
こんな人間が大スターになれるなんて、
どれだけの汲々としている者たちを憤死させるかわからないというものである。

有名になってから、成熟を深めてきた今日まで、
彼はずっと赤子の心を失わない、シンプルな人間でい続けている。
芸能界の商売の複雑さが、このシンプルな人間を
矛盾に満ちたものにしてしまうのだ。

彼に人生計画をたずねると、動物園の管理員になりたいと言ったり、
もしかしたら出家するかもしれないと言い出したりする。
数年後、もう1度同じことを彼に尋ねてみるといい。
やはり同じような答えを返してくる。
そのような、人を戸惑わせるような答えは、
「とにかく人を驚かせてやりたい」という、その場限りのでたらめではなく、
どうやら本当にそう信じ、そう考えているようなのだ。

彼は、若い時代、朱延平の映画に出たことを、
とても楽しい経験だったと言って譲らない。
「楽しいかどうかが一番重要だ」
心から、素直に笑いながら言うので、聞く者は、それらの映画を見たとき、
なんで自分は彼のように楽しくなれなかったのだろうと考え込んでしまうのだ。

金城武を一躍国際的大スターにした「神様、もう少しだけ」は、
文字通りのアイドルドラマ(偶像劇)である。
彼の役は現状に不満を抱く作曲家で、
援助交際でエイズに感染した少女を死ぬまで愛し続ける。
このドラマを見た少女たちは、口をそろえて
「もしこんなふうに愛されるなら、死んでもいい」と言ったものだ。

役柄が彼に深みを与え、演技面での実力を発揮させることになったのは
「不夜城」だ。
2つのグループの間でアイデンティティを引き裂かれ、
自己破壊的な愛着で、不幸にも自分を裏切ることになる女を
かたくなに愛する役である。
彼は成熟した性的魅力を見せ始め、
もはや、かつての乳臭い二枚目ではなかった。

「スペーストラベラーズ」と「リターナー」は商業映画の体裁で、
彼は奇抜でファンタスティックな冒険の世界を駆けめぐる。
お人よしで単純な役の持つ性格から、演技面では一歩退くことになった作品だった。
だが、幸いなことに彼は「ゴールデンボウル」に出演している。
彼のボウリングの腕は見る者を感服させたし、
ヒロインの黒木瞳との微妙な男女のやりとりは火花が散った。
もしかしたら、彼は自分より成熟した女性との共演が合っているのかもしれない。
その演技の才能は、より上の者とぶつかることで、
より発揮されるものなのかもしれないと思う。
「向左走、向右走」では、またアイドル映画のような役に戻ってしまった。
このように、演技面で絶えず浮き沈みすることから、
彼の、物事を計算してやるのでない、気任せな特質が見てとれる。

今も残念に思うのは、「グリーン・デスティニー」の羅小虎役が
金城武によって演じられなかったことだ。
その武術の腕をふるう様は、彼の顔を借りたアクションゲームで見られるだけである。
だが、最も物語を語るのに優れ、映像表現の見事な監督、
チャン・イーモウが武侠映画の新作「十面埋伏」で金城武を起用したこと、
これは期待できる。
彼はこれまで、うっかりと多くのチャンスを逃してしまってきたかもしれないが、
時期時期で、必ず人の注目が、おのずと彼の上に集まってくるのである。
持てる素質、年齢ともに、成熟段階へと入った今、
「十面埋伏」は、彼が国際的な大監督のもとで、
他のスター達と競い合うことのできる絶好の機会である。
(王志成・文/VOGUE台湾 2004年3月号)


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BBS   10:40


2004年04月03日(土) 新CMはクレジットカード●葛福鴻との14年

新CMはクレジットカード 10:00

金城武は一昨日の午後2時、台北のあるスタジオに姿を現し、
クレジットカードのCMを撮影した。
以前彼が出演したCMはかっこよさを主調にしたものが多いが、
今回は文学青年。
青い普段着姿でサンダルを履き、まず小説を読む姿を撮ってから、
次に、うつむいて墨をすり、あざやかに揮毫し、
CMのコンセプト、「自由自在」の4文字を大書する様を撮影した。

彼はあわせて30回近くも「自由自在」の文字を書くはめになったので、
とうとううんざりして声をあげた。「他の字を書いちゃダメ!?」
CMのコンセプトは自由自在のアピールだが、
金城武の方はどうやらあまり自由ではないようだった。

彼にとってはひさしぶりの台湾でのCM出演であるが、
今回はもう1人の主役との共演なので、
彼は書写に専念するわけにはいかなかった。
もう1人の主役とは、なんと1匹のアイボ。
彼は足を上げたり、頭を振ったり。
金城武が字を書くのに集中しているところへたびたび飛んできては、
紙の上に乗ったり、そうでなければ机の下に潜りこむという調子で、
彼は泣くに泣けず笑うに笑えない。
監督は彼にアイボと遊ぶように指示し、果てはキスまで注文。
金城武は自然な演技で、撮影は順調に終了した。

金城武のマネジャー、ヤウ・イージュンによると、
彼は普段オフで家にいるとき、習字をしたり、また
お経や仏典を読むのも好きなので、毛筆で写経することもあるそうだ。
また今回、金城武はCM撮影のために2日間だけ台湾に戻ったとのことで、
CMは来月台湾で放映される。
(りんご日報 2004.4.3)

これは、香港のりんご日報の記事で、台湾のとは少しだけ、文章が違います(内容は一緒)。
台湾りんご日報によれば、ロボット犬は机の上で可愛く足上げたりしているはずが、
機械なので紙に乗ったり、隠れたり(つまり落ちたり)してたということらしい。

右のだけ、少し大きく。Click!

髪は伸ばしてないみたいですね。




天王、情義を重んじ、金銭はこだわらず    17:45

金城武が台湾に戻ってCMに出演するのは、非常にまれなことである。
それというのも彼は働くことが並外れて嫌いなので、
たとえ大金を積もうとも、彼を動かせるとは限らない。
ただし、義理と人情にはあつく、葛福鴻社長が口をききさえすれば、
即刻台湾に帰って指示を待つ。
聞くところによると、今回のCMのクレジットカードは
葛福鴻経営の年代テレビと関わりのあるところだという。

葛福鴻と仕事をして14年
16歳の金城武があるCMに出演したことから葛福鴻に気に入られて、
またたくまに14年が経ったが、この間、両者は契約に関して
何の問題も起こしたことがない。これは芸能界では奇跡と言ってよい。
「金城武は性格が内向的で、人見知りがあり、
大勢の人の中にいるのを好まない。
しかし義理人情は非常に重んじて、友人や事務所にはとてもよく尽くす」
マネージャーのヤウ・イージュンの話では、
金馬奨、金曲奨授賞式にスターが足りないときは、
彼はたとえノミネートされていなくても、必ず戻ってきて出席する。
それは事務所のメンツを保たせるためなのだ。
彼はいつも「会社がぼくを助けてくれる。ぼくは会社を助ける」
という気持ちでいると言っている。
台湾に帰るたび、彼が一番多くする質問はこれだ。「最近、会社はどう?」
事務所は彼の家のようなものであり、彼もその家族なのだ。

心身障害児への思いやり
金城武は心身障害児にも特別に目をかけて可愛がる。
中でも知恵遅れの子や自閉の子に対してそうなのだが、
それは彼自身共感するところが多いからである。
彼の友人が明かしたところによると、
金城武はデビューしたばかりは北京語が下手で、
前よりいっそう自分の内に閉じこもってしまったため、
心身障害者の辛さが身をもってわかるのだという。
心路文教基金会のCMに無報酬で出演したのも、
そんな彼の気持ちの表れた一例だ。
(台湾りんご日報 2004.4.3)


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BBS   


2004年04月02日(金) 別冊ぴあ

仕事で本を探しに行ったら、新刊の「別冊ぴあ―1冊まるごと映画だけ」の特集が
「04年春から夏見たい映画全120作品」。
小さいですが「Lovers 十面埋伏」の紹介もあり(p90)。
ただし、ストーリーがけっこう書いてあるので、
そこは手で押さえて見たほうがいいかも。

付録の65作品予告編収録DVDに、「Lovers」も入っているというので、
買ってきたけれど、まだ職場。
なので、内容が前のと同じかどうか確認していませんが、
少なくともきれいな映像で見られるのではと期待しています。


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BBS   17:00


2004年04月01日(木) カンヌ参加はどうなる?(「十面埋伏 Lovers」)

カンヌ映画祭への参加はまだ確定していないという発言は、
昨日のニュースにも少し出ていましたが、
今日のもう少し詳しい記事で。
この発言も、既にプロモーションの一環でしょうが。

中国の「看電影」という雑誌に特集記事が載り(一部すでにご紹介)、
アンディの捕吏が目隠しをしている新スチールも公開されています。
スチールの出し方にも、綿密な計算があるようで、
映画の前情報はできるだけ入れないほうが楽しめるとは思いますが、
この映画に関しては、あちらが公式に出してくるものは、
そういう意味でとても面白いので、チェックしていこうと思います。

**********

一昨日、あるマスコミが、今年7月上映予定の「十面埋伏」は
5月のカンヌ映画祭に参加することを決めており、
また映画の主色調は青、白、金の3色だと報じた。
記者がこれについて、昨日、「十面埋伏」のプロデューサー、張偉平に確認したところ、
張氏はそれを否定し、さらに、この映画は宣伝・配給をまったく新しいやり方を採用し、
スターが全国をプロモーションで回るという
旧来の単純な方式は打ち破るつもりだと明かした。
また、興行成績は「英雄」を越えることを目標にしているという。

記者が昨日張偉平に電話をしたとき、彼はちょうど、
この映画の宣伝配給をどのように展開していくかの会議の真っ最中だった。
「チャン・イーモウの『十面埋伏』は、
5月に行なわれるカンヌ映画祭に参加が決まり、
ウォン・カーウァイの『2046』とパルムドール賞を競うことになった。
またアンディ・ラウはトニー・レオンとカンヌの主演男優賞を争う」
との話を彼は否定してこう語った。
「どの国際映画祭に参加するか、まだ決定しておらず、
どの出演者を主演男女優賞にエントリーするかも確定していない。
今はまだポストプロダクションに集中している段階だ。
だが、はっきり決まれば、必ず大きな国際映画祭に参加することになる」

報道されている「チャン・イーモウは従来通り、色彩を非常に重視していて、
今回は3つの色を主調とする。
永川竹林のシーンは緑、ウクライナの雪山は白、
一面の花のシーンは金色を強調する」という点についても、
張偉平は否定して、こう言う。
「3色でやるという路線は取らない。あまりに単調だ。
映画の色調は非常に複雑で、3つの色で言うことはできない」

既知のように、「十面埋伏」とウォン・カーウァイの「2046」は
中国全土同時に上映される。
しかし、互いに潰しあうことを避け、「十面埋伏」は7月に、
「2046」は9月の公開となる。
「2046」の配給会社は、木村拓哉とウォン・カーウァイの
プロモーションへの同時出席を要請して宣伝効果を高めようと意気込んでいるが、
「十面埋伏」は宣伝・配給においてはどのような新機軸を考えているのだろうか? 
張偉平は記者にこう語った。
「何よりも、従来の、スターが全国を回って宣伝するという
単純なやり方を打破するつもりだ。
宣伝を全国的にやらないということではない。新しい方法を取りたい。
興行成績には非常に期待をかけており、
去年の「英雄」の2.5億を越えるのを目標にしている。がんばるさ」
(信息時報 2004.4.1)


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BBS   11:45


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