武ニュースDiary

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| 2003年06月11日(水) |
チャン・イーモウの新作・主演はアンディに |
昨日今日の大陸メディアに続々アップされていますが、 9日朝の中国瀋陽今報の報道が最初のようです。
チャン・イーモウの新作の主演男優はアンディ・ラウに確定したと、 記者の取材にプロデューサーの張偉平が直接返答したそうです。
8日にアンディ・ラウが香港での催しの際、国際舞台での活動を考えているが、 それはチャン・イーモウの作品に出演するという形で実現したいと述べたことから、 同紙記者が張偉平に問い合わせたもの。 アンディはチャン・イーモウと仕事したいとこれまでたびたび表明していましたが、 すでに監督とアンディは隠密裏に接触をしているとのこと。 さきに確定済みのチャン・ズーイー、そしてアンディ以外の配役については、 まだ最終決定を見ていないそうです。 脚本はほぼ完成し、順調に行けば年末から撮影の予定。
その他の配役に金城武が予定されているのかどうかは全くわかりません。 記事は「主演男優は金城武からアンディ・ラウまで、にぎやかに取りざたされていたが」 という書き方をしているので、微妙です。
海外ファンサイトでは、この映画への出演の可能性について、 特にチャン・ズーイーとの共演の是非で意見が活発に出ていましたので、 (彼女との共演は絶対いやだという人が結構多い) このニュースに喜ぶ人、やはり出てほしいという人、様々です。
BBS
| 2003年06月10日(火) |
「向左走、向右走」公開日 |
香港は決まった(?)ようです。
こちらとこちら
BBS
| 2003年06月09日(月) |
金城武、加勢大周に会う (1995) |
デビューのときから、金城武は加勢大周に似ていると言われていました。 1995年に、台湾のテレビ局衛視中文台の企画で日本を訪れたとき、 その加勢大周に会っています。 「金城武対金城武」という番組に、そのほんの一部がおさめられていて、 VCDで見た方もいらっしゃるでしょう。
1995年1月19日の聯合報によると―― <スタジオで会った2人を見て、周りは「よく似てるねえ〜」とささやきあった。 スタッフの話では、加勢大周は台湾に自分によく似たアイドルスターがいると聞いていて、 ずっと会ってみたいと思っていたそうだ。今回、衛視が対面を企画したことで、快諾。 武を一目見た彼は、本当にびっくりし、「想像していたよりずっと似ている」と言った。 観察するうち、違うところも発見。 加勢大周いわく、「彼の鼻の方が高い」「あちらは一重瞼」「彼の方がハンサムだ」…… 言われて武は恐縮した。
武は自分の最新アルバム「標準情人」を記念に献呈。 加勢大周は武が歌と映画の両方で活動しているのを非常に羨ましがった。 彼は歌が好きだが、カラオケで発散するだけで、今しばらくはアルバムを出す予定が無い。 彼は自分からCDに武のサインを求め、 今年、マスコミを避けて台湾に観光に行くつもりだと打ち明けた>
↑のTV番組では2人同じ画面に映したシーンがないのですが、 確かに似ていると言えるかも。 キャプできないので、志ある方は、よろしくお願いいたします。m(_ _)m 話すときの、自分の内側を見ながら言葉を選んでいる感じと、 話し終わって、自分に確認するように、細かくうなずくところなども 似ているように思えました。
この対面について、別の記者による、もう少し詳しい記事をこの次ご紹介します。
BBS
| 2003年06月08日(日) |
映画「ラベンダー」の記事に添えられた詩 |
愛について語るそばから、 愛は遠く手の届かないところに逃げてゆく。 あの人は、あの人のやり方で私を愛している。 もしかしたら、頭がおかしくなっているだけかもしれない。 でも、愛しているの。違うなんて言わないで。
天使は涙を流したことがない。 ぼくのまつげを濡らしているのは、ただの雨粒だ。 愛されるだけ、愛するのは永遠に許されぬこと。 少しずつ知る、いとしい人のぬくもり、心に届いてくるいとしい人のまなざし。 この温かさはいったいどこからわいてくるのだろう。
ラベンダーは泣かず、語らず、 風は空を舞い、低く声をあげる。 今宵、私は彼を愛し、彼もまたときどき、愛を返してくれた。 ああ、その透き通った無垢の瞳を、どうして愛さずにいられよう。 愛はかくも、かくも短く、 そして、忘却は、かくも、かくも長く。 ラベンダーはいつも、泣かず、語らない。 (「babe」 2001.5)
BBS
| 2003年06月06日(金) |
ベルリン映画祭での「ラベンダー」(2001) |
Yahooの掲示板でしたか、ある人が「ラベンダー」をつきあいで見に行ったとき、 1人、すごく反応してよく笑う観客がいたのだそうです。 他の人はみな静かだったそうですが(書いた本人は眠かった!そーです)。 終わってから見たら、白人の男性で、やっぱり見るところが違うのか…… とありましたけど、それで思い出したものが。
2001年2月に「ラベンダー」はベルリン映画祭でパノラマ上映されているのですが、 (ラスト、閉幕作品として) そのときのドイツの観客の反応を報じたニュースです。 (他の香港映画についての記述もありますが、割愛)
「ドイツの観客の香港映画愛好度は、日本と負けず劣らず、台湾などより、はるか上である。 金城武とケリー・チャンが主演した「ラベンダー」は、構想が非凡で、 凝ったカメラワークのロマンチックな恋愛映画であるが、 英語字幕で鑑賞するドイツの観客の反応は熱烈だった。 1000人を越える超満員の観客は、多くがサラリーマンや中上流層の人たち。 カップルも多く見られる。 映画が終わると満場の拍手、さらには「ブラヴォー」の歓声が沸き起こった。 そしてスタッフロールが終わると、再び拍手。 監督のイップ・カムハンはこの身にあまる待遇に驚き、喜んだ。 「ラベンダー」は流行のアロマオイルに託した、 地上に落ちた天使と愛を失った若い女性との物語で、 超現実的で明るいストーリーは、実はケリー・チャンがアロマ浴をするときの一時の夢である。 終わり近く、プロヴァンスの広大なラベンダー畑で撮影されたシーンは、静かで美しい」 (民生報 2001.2.19)
カムハン監督と観客とのやりとりも、すごく活発だったそうです。 西洋の人たちが、映画のどこを面白がったのか、知りたい気がします。
BBS
--------------------------------------------------- おことわり - 今日、有事三法が成立しました。 無力感で何をする気にもなれません。 1日お休みします。 何が起こっているか知ることなく、 浮かれている私達日本人のこれからを考えると目の前が暗くなります。
BBS
| 2003年06月04日(水) |
CM出演の基準 (1996民生報) |
D505i のCM、欲を言ったらキリないけど、私は満足。 少なくとも、商品の訴求力はあるんじゃないかな。CMは、まずそれが第一だし。 それはともかく、自分の使う可能性のないもののCMには出ない(ヤウさん談)武。 逆に言うと、携帯なんか、もうぴったりで、 いつかは日本でも出演するだろうと予想されてたと思います。 (ただし、使いすぎには気をつけてほしいけど。電磁波の安全性は証明されていません。 ちなみに携帯は目と脳に至近距離で使用するので、子どもにはできるだけ使わせない方がいいそうです)
その原則で行くと、不思議だったのが、コンタクトレンズ保存液のCM出演。 ご存知のように、彼はすごく目がいい。
これですね。
もっとも、後にエリクソンのサメ機CMでブルーのコンタクトを使用し、 装着に悪戦苦闘していましたね。 ちょうどこの疑問に答えている記事がありました。
1996年1月の民生報ですが、「いいかげんに売りつけているんじゃありませんよ」というタイトルで、 スターにも、それぞれCM出演のポリシーがあると書いています。
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消費者第一の時代、スター達も、CM出演に際し、「自分は誠実だろうか?」と、 ますます自問せざるを得なくなっている。 金城武は近視でないのに、どうしてコンタクトレンズ用品のCMに出ているのか? ジャッキー・チェン、天心など、それぞれに自分の尺度と、選ぶ基準があるのが面白い。
天津で「暗黒街」を撮影中の金城武は、スター人気急上昇中で、 多くのスポンサーに最高のCMキャラクターとして目をつけられている。 スケジュールの都合がつかず、多数断っている状態だが、事務所はオファーの中から、 「若さ」のイメージで訴えかける、あるコンタクトレンズ保存液のCMの話を選び、 武にやらせたいと考えた。武は承諾した後、自分が近視でないことを思い出し、 「嘘をいうことになるんじゃないか」と1人悩んだ。
偽ってCMに出る気にはどうしてもなれなかった武に、CM会社がこうアドバイスをした。 「今は近視でない人も、カラーコンタクトをするのが、一種の流行ですよ」 それは、武にも納得できる理由だった。彼自身、カラーコンタクトをする友人が多かったからだ。 となると、保存液の問題は大事だ。 彼はすっきりした気持ちでCM撮影に台湾に戻ったのである。
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もう1人、ジャッキー・チェンの部分を抜き出します。
「ジャッキー・チェンは長いことスターの座にあり、 国際的な舞台でも名声は日増しに高くなっているから、CM出演料は300万香港ドルを下らない。 しかし、金で彼を動かすことはできない。イメージを大切にするジャッキーは、 2年前、喫煙が青少年に悪影響を及ぼすことをおそれて、 長年のニコチン中毒からきっぱりと足を洗った。 当然CMの商品についてもチェックしており、煙草と酒のCMに スポンサーが500万香港ドルのギャラを提示したときも、丁重にお断りしたのだった」 (以上、1996.1.12付より)
↑の広告の左下の部分(懸賞のブロマイド)、ちょっと大きくしてみます。

BBS
| 2003年06月03日(火) |
「恋する惑星」のエピソード・3 |
「恋する惑星」の話を、続けてもう1つだけ。 少し重複する部分もありますが、こちらの方がより詳しく書かれています。
金城武、ウォン・カーウァイと出会う ――千里馬と伯楽がそれぞれの長所を伸ばし合う
金城武は萎縮してしまって手が伸びず、 エキストラのインド人を力をこめて殴ることができない。 エキストラも申し訳程度にはむかうかっこうをするだけだ。 「カット、カット、カット!」 監督のウォン・カーウァイは飛び出していくと、エキストラをつかみ、大声で怒鳴った。 「殴るんだ、本気で殴るんだ、打ちのめせ!」 金城武は横でそれを聞いて震え上がった。 彼は考えた、このエキストラは本気で自分を殴ってくるだろうか、 自分はどうしたらいいだろう? 考えがまとまらないうちに、監督は号令を出していた。「アクション!」 もう間に合わない。金城武の自衛本能は飛びかかってくるエキストラに、こぶしを炸裂させた。 2人は一瞬もつれあい、全力で攻撃しあった。 土ぼこりがおさまったとき、武演じる刑事は、エキストラを押さえ込み、 見事、この「悪者」の頭に銃を突きつけていた。
監督のウォン・カーウァイは昨日、この迫真的なシーンに話が及んだとき、 得意げな笑みを口元に浮かべて言った。 「俳優の心理を理解すれば、簡単に彼らの内心にあるもの(情感)を 表につかみ出すことができるのさ」 このシーンの金城武のアクション演技における、彼の内心の情動とは、メンツの問題である。 つまり、みんなが見ている前でエキストラにたたきのめされたくないということだ。
ウォン・カーウァイは「即興」のスタイルでチームを組織していく。 カメラマンのジェフ・ラウはウォンのやり方をジャズの演奏のようだと言っている。 各人はみな、自分が何をしなければならないか、大まかに知っていて、 実際の成果は、カメラが回り始めてようやく明らかになる。 金城武は「恋する惑星」の撮影の後半には、すでにこの種の即興演技をのみこんで、 自由自在に演じていた。電話をかけに急いで走っていく場面を撮ったときのこと、 彼はあまりにあわてて走ったので、靴が脱げてしまったほどだった。 ウォン・カーウァイはそれがすごくいいと思ったが、 撮り終わったあとで金城武が得意そうに駆け戻ってきて、 こう言うとは思ってもいなかった。 「ぼくの靴の脱げ方、よかったでしょ?」 なんと、自然な感じで脱げたように、武がわざとしたものだったのだ。
ウォン・カーウァイは言う。 「金城武はもっと大人になったら、きっと監督いじめの俳優になるだろう」 ウォン・カーウァイは、フェイ・ウォンも、金城武と似た素質を持っていると見ている。 レスリー・チャンは、ウォンの監督した映画のNG回数記録保持者だ。 「欲望の翼」で42回のNGを出したのである。 (聯合報 1994.8.20)
BBS
| 2003年06月02日(月) |
「恋する惑星」のエピソード・2 |
金城武、初めて大スターと共演、ブリジット・リンに心から敬服
最近「恋する惑星」の試写会が香港で行われたが、 一番観客の好感を得たのは金城武とブリジット・リンの共演シーンだった。
ブリジット・リンと金城武が出会うシーンの撮影には、3晩かかっている。 ストーリーは、失恋したばかりの金城武が薄暗いバーで酒を飲みながら、 一番最初に店に入ってきた女性に恋をしようと決める。 入ってきたのはブリジット・リンだった。 金城武は側に行き、ナンパしようとするが、彼女はとりあわない。
「恋する惑星」はブリジット・リンにとって、結婚前の最後の出演作である。 彼女はずっと金色のかつらにサングラス、そしてコートをはおったままで、 この作品はかなり変わった味わいなのがわかる。 金城武はハンサムな刑事を演じており、 ブリジット・リンとの共演場面が1番多い。 試写の終了後、2人の演技は大変な賞賛を浴びた。 ウォン・カーウァイ監督はすぐ、カットした2人のシーンをもう1度復活させた。
初めてブリジット・リンと共演した金城武は多くのことを学んだ。 彼は、ブリジットが1つのシーンを撮る前に、3,4時間かけて ライティング技師やメイクアップ担当者と打ち合わせをしているのを見て、 大スターの仕事への執念を知った。 ブリジットは気さくな人柄で、武が緊張し始めているのを見て取ると、 自分から声をかけて、こう教えてやった。 「ウォン・カーウァイはたくさん撮って、最後にはいつもカットしちゃうんだから、 安心して大胆に演じればいいのよ。遠慮することないわ」 この後、武は緊張しなくなった。 (聯合報 1994.7.15)
BBS
| 2003年06月01日(日) |
チャン・イーモウ・新作の話題は続く |
チャン・イーモウの次回作については、たびたび噂にのぼり、 以前、こちらでも少しご紹介しましたが、今日のりんご日報にまた記事が。 大陸の報道を元にしたものですが、まずこちらから。
金城武、チャン・イーモウの新作に出演
チャン・イーモウが準備中の時代劇映画は、8月に撮影開始を予定している。 最近、出演者として報じられたアンディ・ラウとチャン・ズーイー、陳道明の他、 金城武の参加も可能性がある。
日本での仕事に重点を置いている金城武は、 以前からチャン・イーモウを高く評価しているが、 今回一緒に仕事をする機会が訪れたことに期待を持っている。 先日、チャン・イーモウのプロデューサー張偉平は、 内地(中国大陸)のメディアのインタビューで、上述の4人が考慮中であることを認め、 起用の可能性を否定しなかった。 金城武は日本での仕事が忙しいが、この映画への出演のため、 事務所ができるだけスケジュールを調整してくれることを希望している。
今回のアンディへの出演要請が興行的な理由からだという噂については、 張偉平は否認し、こう言った。 「完全に役柄上の必要からだ。チャン監督のキャスティングは非凡だと私は考えている。 今は脚本が未完成であり、いつクランクインするかは 新型肺炎(SARS)の状況を見ながら決定することになる」 (りんご日報 2003.6.1)
元になった大陸の記事は、5月30日付の南方都市報のものです。
<チャン・イーモウの新作については風聞が絶えないが、 その真偽については製作が始まってみないと完全にはわからないだろう。 出演者に関してはずっと注目の的だったが、 昨日、記者はプロデューサーの張偉塀を訪ね、 これまでの噂にどうやら一応の結論を得たように思う。
チャン・ズーイーとアンディ・ラウが主演をつとめるという話については、 既に確定しているという報道もあるが、 張偉平は「2人については考慮中で、その可能性があるとしか言えない」と語るのみだ。
先に、金城武と陳道明がこの作品に出演すると香港メディアが報じたが、 張偉平は実に口が固く、 「脚本ができていないのだから、俳優も決まっていない。考慮中としか言えない。 最終的に誰が演じるかは、役柄を見ないといけない」と言う> (以下略)
武の意向については、元記事の方では語られていません。 りんご日報が武の事務所に独自に聞いたものかどうかは不明です。 チャン・イーモウの新作に関する過去の話題は、下の「キーワード」で 「英雄」で検索してください。
BBS
| 2003年05月31日(土) |
「恋する惑星」のエピソード・1 |
千里馬と伯楽にたとえられる、金城武とウォン・カーウァイの出会い―― 2人の最初の仕事である「恋する惑星」のエピソードを、 いくつかの記事に見てみます。
ウォン・カーウァイ、金城武に命を与える
最近、香港で初めての広東語アルバムを出した金城武は、 ウォン・カーウァイ監督「恋する惑星」で優れた演技を見せ、 いっそうその人気を高めている。 いたるところで香港のファンが彼の姿を求め、待ち受けているだけでなく、 台湾のファンまでがグループを組んで、彼の応援をしに香港に行っている。 人気に演技の実力が加わって光彩を放ち、彼は一気に香港映画界の話題の人物となった。
「恋する惑星」は金城武のほか、ブリジット・リン、トニー・レオン、 フェイ・ウォンなどが出演しているが、この映画のプレミアが香港で行われたとき、 金城武の演技に、観客は声をあげ、笑い、拍手をするなど、反応はすごかった。 周星馳(チャウ・シンチー)はじめ、映画関係者たちは、 「金城武はすごく生き生きしてきたね!」と口々に言ったものだ。 監督のウォン・カーウァイはなおさらこのハンサムな青年に大満足で、 実に斬新な演技をすると言った。 この誉め言葉に、金城武は感慨深かった。 なぜなら「恋する惑星」ではさんざん大変な思いをしたからだ。 逃走した犯人を追跡し捕まえるシーンだけで、何度NGになったかしれない。 ウォンはしまいに2人に本当に殴り合えと命じた。 「できません」と武は答えた。ウォンはが怒って、なぜだとたずねると、 今まで腕力で解決しなきゃいけない羽目になったことがないし、 それに自分は天秤座で、平和を愛するからだというのが武の答えだった。 それを聞くや、ウォンは、エキストラに武を殴らせた。 思わず武も手を出し、結局、2人ともケガをして、 武は眉のあたりとあごを殴られ血を流した。幸い、ウォン監督は満足してくれたが。
ウォン・カーウァイは、俳優の持つ力を最大限に引き出すことができる、 名監督だと言われている。 金城武はどう感じているのか? 「実は、ぼくは毎日一体何を演じるのか全然知らないんです。 昨日演じたやり方が、次の日になるとダメだから変えるように言われたりします。 だからぼくは言いました。あなたは昨日、こう演じろっていいましたよって。 そしたら監督は言うんですよ、誰が昨日、俺を信じろって言ったんだ?」 金城武は笑いながら話すが、言葉の調子には監督への尊敬がうかがえる。 (以下略) (民生報 1994.7.13)
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