| 仏教…この不思議なモノ |
人の最期を看取って 喪主の立場に立ってみて(いや、喪主は同居人の方ですが) いろいろ知らなかったことがたくさんあり、驚いています。
それから 頭で知っていたり、「してはいけない」と言われていたことを 次々しなければならなかったり 仏教って なーんにも知らない割に 根深く染みついているんだなぁと 改めて認識したこの一週間でした。
逆水 なんて言葉は知らないけど でも「ぬるま湯」をつくるにはお湯を先に入れなさい というのは 小さい頃から言われて、もう染みついてることですよね。 それを 「水、お湯の順で入れてください」と改めて言われると ああ 亡くなったんだな と 確認させられます。
それから お茶碗にご飯をぺたぺたとてんこ盛りにして、お箸を立てて。 「これはしてはいけない」と言われているのに。 気にしない人がご飯にお箸を突き立てるのが(たとえ斜めにでも) すごくいやで、おねがいだから立てないで、と取ってしまう位なのに 今度は自分でそれをやれっていうんですもの。
箸渡しもそうですよね。 箸から箸へ渡してはいけない!!!!と もう、エラい勢いで怒られて覚えたけど 今度は「渡さなくちゃいけません」って。その抵抗力のものすごさ。 自分の体には、こんなにも禁忌が染みついていたのかって ちょっと吃驚しませんか。
ご飯と汁物の置き方も然り。 「今はいつも通りの順番で、帰ってきたら反対に」と言われて ここもか!と驚きました。 「彼岸の人」になるから、向きが変わるんでしょうか。
不思議と、知らないウチに染みついていることがある反面、 告別式や法事の手続きだけでなく 知らないこと、判らないことが山ほどあります。 こうやって、だんだん覚えていくんでしょうねぇ。
宗教って 不思議だわ。
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2002年10月12日(土)
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