ハピー バースディ

長子が今日で二十歳になった。

今までももちろん毎年誕生日は来たが
今年は一際感慨深い。

彼女はいくつになっても、私にとっては必ず「初めて」だったのだ。
赤ん坊を抱いたのも初めてなら、小学校に入るのも初めて。
高校生になったって、初めての高校生だし
子供が二十歳になるのも初めてだ。
だから、こと彼女の節目節目は、私にとって感動の連続。

初めての出産。
「予備室」というところに一人で放り出され、
「我慢出来なくなったら呼んでくださいね」と看護婦は言うが
「我慢出来ない」と判断するのはどの辺なのか。
緊張で陣痛が一際辛かった。

無事生まれたはいいが、泣いてばかりいる赤ん坊で
母親になりたての私が抱いたのでは落ち着いて眠らなかった。

幼稚園のお遊戯会で、舞台に立った所を見て涙ぐんだ。
学校の授業参観で、手を挙げて発言する姿を見ても涙ぐんだ。
卒業式は泣かないぞ、と心に決めていたのに
花粉症で、涙に鼻水、もうどうにもならなかった(笑)

高校2年の夏だったろうか。
「家族揃って海に行けるのは今年が最後かもしれない」と
気の進まなそうな娘を無理矢理連れて行ったが
結局それ以来、家族で海には行っていない。

二十歳になった娘は
何度も言うけれど
いい加減な親が育てた割に、素直に、いい子に育ってくれたと思っている。

私の娘に生まれてきてくれて
ありがと。

そして 誕生日 おめでとう。
2002年06月24日(月)

顛末その14

検察庁にて。続きその3。

略式の申請をしたところまで書きましたね。

さ、これで裁判所には行かなくていい事になったわけです。
おそらく来月上旬になると思われるけれど
裁判所から通知が来て、その後検察から罰金の振り込み用紙が来る、と。
それを払ったら、全てお終い、という事のようです。
しかし、罰金、「かなりの額になると思われるので覚悟しておくように」と
最後にキツ〜いお叱りを受けました。苦苦苦…(T^T)

なんでも、「業務上過失致死」なんだそうです。
思わず「致死ですか?」と聞き返してしまいました。
名称としてはそうなんだって。死んでないんだけどなぁ。
かなりショッキングな名前で、心臓ひっくりかえりそうでした。
で、その罰金の最高額が50万円。
なおかつ現在は罰金が全体的に高額になりつつある、と。

検察官の話し方は、かなり好意的だったんですが
「私はあなたの言う通りに書いたけれど、事故の原因はあなたにある」
「自転車通行可の歩道に挟まれた横断歩道上の事故だし
 現在被害者が厚く保護される風潮なので、罰金は相当来るだろう」
というような説明を戴きました。
うう〜む、まぁ仕方なかろう。確かに私がぶつけたのだから。
しかし…怖いなぁ!その通知!

夕方、相談した弁護士さんが心配して電話下さいました。
大まかに説明したら
「書き替えさせちゃったの?!検察泣かせだなぁ!!」
ほえ?!そーなんスかぁ?
いやだなぁ、別に私、ごねてませんけど?(汗)

つまり、一方(わたし)の言い分だけで、
警察で取った調書と別の調書を作ってしまったワケなので…
そこが「書き替えさせた」という言葉の原因なんでしょうが。
泣かせたつもりは…ないけどなぁ(苦笑)

とにかく、これで一番怖かった検察が終わったわけです。
そう緊張しているとも思わなかったんだけど
実はかなり疲れていたと見えて
(わたしって、ほら、「でりけーと」だから!)
夕食後ちょっと横になったら爆睡してました(苦笑)
夜中に目が覚めたら、化粧したまま。
慌てて起きて、お風呂に入って寝なおしましたよ。

ああ、これで一息ついたわ!
みなさま、大変お騒がせ致しました。
あたたかいお言葉ありがとうございました。
罰金の額が判明したら、またご報告申し上げますわ。
一体、給料の何ヶ月分になるのかしら…
皆様もくれぐれも事故にはお気をつけ下さいませね。


それから
友人から「検察は怖い!!」と聞かされていたので
「怖いと言われて覚悟して来ました」といきなり宣言してしまいました(笑)
先手を打ったせいかどうかわかりませんが
(「いや、怖くないですよ」と仰ってましたね)
常時穏やかな会話だった事をご報告しておきます(笑)
2002年06月23日(日)

顛末その13

昨日の続き。検察庁にて。

結構細かいところを、詳しく訊いてくるんですよね。
「この道は街路樹があるが、一瞥しただけで車は見えるのか」
「自転車通行可の歩道だと言う事は知っているか」
「毎日通っているなら、歩行者があるかどうかわかるだろう」
「この時右から確かに車が来ていたか」
「ぶつかった音と車が止まるのとどちらが先だったか」
「ぶつかった時はどんな音がしたか」
「相手とはその後連絡をとっているか」

もう、自分に不利だろうが有利だろうが
ありのまま(自分にとっての)を話すよりほかない、と思っていたので
考え考え、わからないところは、既に記憶にありません、と断って
真実だと思える事だけをお話ししました。
「ぶつかった音の方が後だ、と申し上げたら
 ぶつかるより早く車は止まっていた事になりますね」
「そうだね。」
「でも、申し訳ありませんが、覚えていません」
検察官、苦笑。
…惜しいなぁ!音が後だと断言するだけの度胸がないのよね。

ぶつかった音も「こつん」という感じだったと言ったけど
そんなの実は記憶にありません。
検察官曰く、これだけ怪我があるのだから
「もう少し迫力のある音」がしたんじゃないか。
迫力のある音ってなんだよ!!(笑)
「どすん、とぶつかったとは思えないんですが。
 ほかに適切な擬音があるでしょうか?」
そしたら、「がしゃん」でどうだ?と言うので
考えた挙げ句、それで結構です、と申し上げました。

そんなこんなで本当に2時間かかったんですわ。
でも、書き終えた調書を読んで戴いたところ、警察での調書とは違って
これなら「確かにその通りです」と署名捺印出来る、と思われる内容でした。
とても嬉しかった。

が、しかし。
問題はこの先。
この先の手続き、というのはつまり「裁判」なんだそうで。
そんな流れは知らないから、どえぇぇぇ!!?とひっくり返りそうになったけど
「略式処分を希望しますか?」とのお言葉。
なんじゃい、そりゃ?

つまり、裁判をしないで、書類審査で裁判官の判断に任せる事を
略式裁判とかいうのだそうだ。
あの、記憶が定かじゃないので、間違ってるかもしれないから
言葉とか、あんまり信用しないでね(汗)

それはつまり、今作って戴いた調書に異議がない、ということですね?と
念を押したところ、そうだ、というわけ。
警察の調書と違うけれど、検察の方が証拠としては上なので
裁判所はこちらを取ってくれるはずです。という検察官の力強い?お言葉。
ま、ここまで私の言い分を信じて書き替えて戴いたのですから
もちろんそれで結構です、ってことで 略式処分の申請をしてまいりました。


長くなってしまいましたね。
これ以上、字が多くなるとそれだけで読む気が失せるので
しつこいけどもう一度続ける事にします。
というわけで、本日はこれにて。
2002年06月22日(土)

花のもとにて / しっぽ

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