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2025年01月25日(土)
フジテレビが開催した最初の記者会見。 フジテレビの社長としては、なあなあで記者会見をおこない、 なあなあの「第三者委員会もどき」を設置し、なあなあの報告書を 半年後くらいに出せば、その頃は世間みんなが忘れていて、 なあなあで切り抜けられると考えていたのかもしれないね。 ところが、外資系の株主があれではダメだとオープンな再度の記者会見を要求し、 スポンサー約80社がCMの差し替えを要求し、ACジャパンのCMばかりになり、 キッコーマンは一社提供の「食いしん坊万歳」の放送の見送りを要請、 シオノギは一社提供の「ミュージックフェア」のスポンサーテロップから 名前を外すように要請、そして23日の社員説明会では フジテレビの社員が経営陣を糾弾した。
フジテレビとしてはスポンサーの反応が想定外だっただろうし、 これが一番、痛かっただろう。何しろ経営に関わる問題だから。 だが、スポンサーの対応は速かった。 CM差し替えをした理由は「社会正義」「コンプライアンス」「企業イメージ」 「よそもやっているから」と様々だろうが、これはいい傾向だと思う。 いい傾向と言えば、社員が批判の声をあげたのも素晴しいね。 報道に拠れば、フジテレビの労働組合員は今までの80人から500人に増えたとか。 今回の件、外資・スポンサー・社員がなあなあで済まそうとした経営陣を動かした。 こんなふうにして日本社会の古い体質や意識が変わっていくといい。 中居正広に対して接待をセッティングしたとされるプロデューサーは 古い体質、古い意識の人間である。 ジャニー喜多川や松本人志もそうだろう。 また、政治の世界でも裏金→選挙支援、あるいはパーティ券購入→見返り、 という古い図式が問題となっていたが、今までの突破できなかった岩盤が 令和の時代になって、ようやく壊れつつある。
まぁ、フジテレビは視聴者を舐めてたんだろうな。 なあなあにして半年も過ぎれば視聴者は忘れると考えていたんだろう。 中居正広と松本人志を出しておけば視聴者は観ると考えていたんだろう。 こんなふうに視聴者を舐めているから面白い番組を作れない。 正直、視聴者はとっくにテレビを見放している。 NetfliexやAmazon primeなどの配信ドラマやSNSの動画の方が テレビなんかよりはるかに面白いことに気づいている。 なので、芸人はテレビを見限り、YOU TUBEやTIK TOKなどのネットで稼ぎ、 ミュージシャンはネットから誕生する時代になっている。 テレビの低迷が言われる中、突出してフジテレビの数字が悪かったのは フジテレビの制作陣が視聴者を舐めていたからだろう。 そして今が大チャンス。 今こそ意識改革をし、安易に走らず、すべてをゼロにして視聴者に向き合えば 絶対に面白いコンテンツを作れるはずだ。 これをしなければテレビは終わりだろう。
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