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2024年10月02日(水)
昨日、召集された臨時国会に於いて石破茂が第102代首相に指名され 同日中に新内閣を発足させた。 岸田首相が退陣を表明してから1ヶ月、史上最多の9人が立候補した 自民党総裁選で誰が新総裁になるのか気になっていたが、 決選投票の末、石破茂が高市早苗を逆転して新総裁の座に就いた。 個人的には小泉進次郎じゃなくて良かったと。 また、極右すぎる高市早苗じゃなくて良かった。 高市早苗は推薦人に裏金議員の名を連ねていた。 また、終戦記念日に総理大臣として靖国に参拝すると明言していたが、 どうして総理になる前から波風を立てるんだ? 国益を損なう行為をして、厄介なことになったら、どう責任を取るのか? ポエマーな小泉進次郎にも言えるが、総理大臣の言動って重いんだぞ。
石破茂はこれまで4回も首相の座に挑戦してきたが、いずれも叶わず。 5回目の挑戦でようやく執念が実った形だ。 自民党の総裁つまりは石破総理大臣の誕生だが、 これまで野党的な発言を続けてきた石破茂が政権を担うので、 自民党に新たな風を吹かせることができるのか力量が試される。
石破茂の勝利、これの意味する所は長老政治の終わりだろう。 ・森喜朗…退場 ・二階俊博…引退 ・麻生太郎…隠居 これだけで自民党はだいぶ風通しが良くなるはず。 岸田前首相は石破新首相を支えるはず。 菅義偉副総裁は反麻生なので石破新首相を支える。 結果、小泉進次郎の一派も。 河野太郎は前回の総裁選で応援してもらった恩義があるから石破新首相を支える。 先日の総裁選で麻生太郎は河野太郎を切り捨てて高市早苗を支持したしね。 旧安倍派は裏金問題で今もボロボロだが、森喜朗が力を失ったことでさらに衰退。 茂木敏充は上手く立ちまわるかな?
注目だった人事だが、森喜朗一派と麻生太郎一派を切り捨てると思いきや 旧安倍派からの閣僚は0だったが、麻生派からは採用した。 また、麻生太郎にも最高顧問という肩書を渡した。 まぁ、これも肩書だけだろうけど。 閣僚人事を見ると、旧安倍派は切り捨てたが、唯一の派閥である麻生派は まだ使い道がありそうなので融和した感じだ。
石破総理大臣の誕生で国会は少しはまともになると思う。 今までの石破茂は逃げずに説明する人だった。 誠実、実直に語り、ひとつひとつの言葉が重い。 なので国会論戦が楽しみでもある。
ちなみに石破茂の政策で賛成なのは ・防災庁の設置 ・内需拡大に力を入れること(輸出重視の政策からの転換) ・アメリカに物を言う外交・軍事 ・憲法改正は今すぐやる課題ではない 要検討と思うのは ・アジア版NATOの設置 クアッド(日米豪印戦略対話)の拡大版らしいが、1国が攻められたら 加盟国は一緒に戦うNATOのような機能を持たせるとしたら憲法改正が必要だ。 まぁ、これはかなり先の構想として考えているようだが要チェックだ。
そういえば高市早苗が「総務会長」打診を断り、閣僚による入閣も断わった。 「幹事長でなければ嫌だ」とも言っていたらしいが、次回を見据えた 完全な対決姿勢だろうね。 だけど次回、今回のような票を取れるかは疑問だ。 麻生太郎だって他に選択肢がないから仕方なく高市支持にまわっただけ。 さすがの自民党も「極右」はまずいと考えたから石破茂に票を入れた。 アメリカも東アジアを不安定にする高市早苗は、さすがにまずいと考えたはず。 それにしても総務会長の打診を断わったことは完全な悪手だろうね。 もし自分が高市早苗と同じ立場なら、総務会長や現在の経済安保大臣を受けて 党内で実績を摘み、真のシンパを増やすけどな。 無役なら誰もついて来ないだろう。 なので高市早苗、権力闘争で完全に劣勢にまわった。あとは落ちるしかない。
早くも解散総選挙を宣言し、10月27日が投開票日。 これに関して野党が約束が違うと文句を言っているが、 そんなことまったく気にすることはない。 解散権は首相の特権でもあり、いついかなる時でも発動できる。 野党共闘体制が整っていないので早期解散は誰でも予想できた。 経済や防災、特に能登の復興など課題が山積みなんだから、 1日も早く国民に信を問うことは大事なこと。 石破茂には新首相として毅然とした態度で威厳を保って、 国民が住みやすい国にするために働いてほしいと思う。
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