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2023年10月18日(水)
パレスチナ自治区ガザを実効支配しているテロ組織のハマスが イスラエルに突然のテロ攻撃を仕掛けた。 イスラエルは「戦争を宣言」し、ガザ地区に対して大規模な空爆で報復。 結果、ガザは悲惨な状態になった。 アメリカとEU諸国はイスラエルを支持。 バイデン大統領は「米国が存在する限り、我々はいつもあなた方の味方だ」と。 さらに「イスラエルは悪意ある攻撃に対抗する権利と責務がある」と イスラエルのガザ侵攻を容認している。 ウクライナのゼレンスキー大統領もイスラエルを支持。
ただ、ここで間違えてはいけないのは、アメリカやEUが問題にしているのは テロ組織の「ハマス」であり「パレスチナ」ではないということだ。 現在、アメリカはイスラエル沖の東地中海に空母を展開しているが、 これは、イランやレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」による 軍事介入を防ぐための軍事展開、いわゆる抑止力である。 同時にアメリカは、イスラエルのガザ侵攻によって民間人が殺害され、 中東アラブ諸国に火がついて大規模な戦争に発展することを避けたいと考えている。 だが「ハマス」はアメリカ人も人質にしているため、 アメリカが人質奪還の軍事行動をとる可能性は充分にある。
そして現在も戦争状態は続き、イスラエルは地上戦の総攻撃を前に ガザの住民110万人に退避勧告を出したが、110万人の移動は容易ではない。 最新の報道では延長した退避期限を過ぎているが総攻撃は行われていない。 110万人の民間人がどこまで退避できるかは不明だ。
さて、いつも世界の有事に対応が遅れがちな日本政府だが、 この状況に対し、日本はG7加盟国に拠る「イスラエル支援声明」に 署名することを拒否した。 最近、支持率低下の岸田内閣にしてはよく決めたと思う。 これは正解だろう。 いつもならアメリカの言いなりになっていたのに、 ほんと岸田首相と外務省、よくぞ突っぱねたな。 日本はアラブ諸国に石油を依存しているし、中東に対しては あくまでも「中立」の立場を貫いた方がいい。 ちなみにカナダもこの声明に署名はしなかった。 陰謀論の領域かもしれないが、何しろアメリカの背後にはユダヤ資本がある。 無関係なユダヤと中東の対立に日本は付き合う必要はない。 それにユダヤ側も一枚岩ではないし。 アメリカのユダヤ教の人々はイスラエルに対する抗議デモを各地で行っている。 あと、これも陰謀論の領域だが、実はイスラエルはハマスのテロを 事前に察知していたという話もある。 わざと攻撃させて報復の正当性をアピールし、総攻撃の口実を作るという戦略だ。 その根拠は、優秀なイスラエルの諜報機関モサドがテロ情報を見逃すはずがないから。
中国はこの件で「中立」の立場を表明している。 「暴力がエスカレートすることを憂慮する」 「即時停戦を。一般市民の保護を」 まぁ、まっとうな声明だと思う。 インドはテロで自国民が殺害されたのでハマスに怒っている。 ロシアは反イスラエルの姿勢。
ハマス・イスラエルの紛争、 イスラエルはここで矛を収めないとヤバイような気もする。 これ以上のガザ侵攻はやめた方がいい。 本当に大きな戦争に発展するぞ。 ここで収まってくれることを切に願う。
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