|
2023年03月22日(水)
昨日の準決勝メキシコ戦といい、今朝のアメリカとの決勝戦といい まるで野球マンガのような本当にすごい試合だった。 昨日は祝日のため休みだったが当然、朝8時前に起きてテレビ観戦。 母のいる施設に行くため10時30分頃に家を出たが、 本当は違反だが車内でもテレビを観て村神様のサヨナラセンターオーバーに 周東の異常な俊足も観ることができた。 そして今朝は豊洲市場に仕入れに行き、銀座に着いたのは7時30分頃。 朝飯と昼飯まで買い込んで事務所にあるテレビの前で観戦。 泥だらけのストッパー大谷がトラウトから空振り三振を奪って 14年振り(3大会振り)3度目の世界一が決定するまで 一切、仕込みもせずにずっとテレビの前で一喜一憂した。 実際に仕込みを始めたのは14時近かった。 まぁ、今日は東京の桜も満開が発表され、明日から天気が崩れるので 花見をするには最後のチャンス。 昔から飲食店は花見に勝てないので、今日は忙しくはないと予想していた。 予想は見事に当たったけど。
それにしても最後の場面は本当に痺れた。 どんな脚本家でも描けない大谷投手対トラウトというチームメイトの MLB最強対決が実現した。 3度のMVP受賞経験のあるトラウトはメジャー通算6174打席で 3ストライク全て空振りしたのがわずか24回しかない 空振りを奪うことが難しい打者だが、そのトラウトに1度もバットに当てさせず 空振り三振を奪った大谷は本当に凄かった。 ちなみにトラウトから複数回3ストライク全て空振りを奪ったのは ダルビッシュだということはあまり知られていない。
大谷投手を1イニングだけで攻略する事はほぼ不可能であり、 あれだけ気合いの入った投球ならトラウトすらバットに当てる事が できないほど凄いボールを投げる。そして打者としてもWBC7試合で 4割超えで、その存在だけで凄さがあった。 4割超えに防御率1点台、まさしくMVPに相応しい活躍だった。
今回のWBC第5回大会は大谷翔平のためにあった大会だと言ってもいい。 そして、その中でプレーした選手たちが大谷に導かれるように 自信を持ってプレーした。 試合前に大谷が「憧れるのは止めよう」という言葉は、 その時点で相手と互角に戦える事に確証があったからこその言葉だろう。 野茂英雄がアメリカに渡りMLBでプレーしたのが28年前。 それから毎年のように日本人選手が本格的にプレーしているが、 この28年でどういう選手が通用して、どういう基準ならMLBで通用するのかは 打者ではイチローと松井秀喜、大谷翔平はMLBでも規格外ではあるが、 投手については数多くの成功例があり、ダルビッシュがこの10年で 通用する事を証明し続けてきた。 大谷、ダルビッシュ以外のこの日に投げた日本の5人の投手も 十分、MLBで通用することを証明したし、山本由伸や佐々木朗希も 今すぐMLBで投げることになっても間違いなく通用するだろう。 かつて正力松太郎氏が「日本はアメリカ野球に追いつき追い越せ」という 言葉を残したが、第2回大会で追いついたとすれば、 この大会では追い越せたと言っていいのではないだろうか。 この試合でMLBでも唯一の二刀流、大谷翔平が君臨したのだから。
侍ジャパンは1次ラウンドから7戦全勝の完全優勝。 過去2大会は敗戦もあっただけに、今大会の優勝は過去2度の優勝より 本当に価値のあるものと言っていいはず。 そして、プレミア12、東京五輪、WBCと国際大会3連覇&三冠達成。 これはこれで凄い記録だと思う。世界ランク1位の貫禄だ。 もし最終回、アメリカが無死1塁で送りバントをしてチャンスを広げるという 考え方ができていたら、この試合どうなっていたか分からなかったかも。 かつて第1回大会でアメリカと初めて対戦した時に当時、屈指の選手だった ジーターがバントをするという考えられないシーンを見たが、 「打つだけでは1点勝負の試合では勝てない」とコメントしていた。 その辺では日本は状況に応じてバントをしたり、盗塁を狙ったりして チームプレーに徹していたが、今回のスター揃いのアメリカチームは そういうチームプレーに徹することはできなかった。 準決勝のキューバ戦で打撃の爆発力で大量得点を奪って勝利もしたので 決勝でもそのシナリオを描いていたのかもしれない。 そう考えると、やはりチームとしては日本がアメリカよりも はるかに上だったということの証明でもある。
WBCが終わり、侍ジャパンの選手達は所属チームに戻って まもなく迎えるシーズン開幕に備えることになる。 投手陣と出番の少なかった野手陣は再調整が求められるだろうが この大会で得た貴重な経験は、きっとレギュラーシーズンでも活きてくるはず。
WBCロスになりそうだが、やっぱり野球って面白いし最高だね。 早くも3年後の第6回WBCが楽しみだ。
|
|
|