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2020年12月08日(火)
2020年も残すところ1ヶ月切ってしまった。 例年であれば、この時期は忘年会や新年会の予約が多く入る時期なのだが 今年は新型コロナの影響で忘年会を行うかどうか未定の企業や、 友人同士でも開催をどうしようか悩んでいる人が多い。 今年11月に東京商工リサーチが全国1万社以上を対象に行った 「忘・新年会に関するアンケート」調査によると 「昨年開催したが今年は開催しない予定」と回答した企業は66.7% 「昨年及び今年も開催しない予定」が21.1%となっていて 合計87.8%の企業が忘年会や新年会を「開催しない予定」であるという結果になった。 特に大企業(資本金1億円以上)では92.9%が「開催しない予定」と 開催に慎重な姿勢であることが読み取れる。 また、都道府県別では連日ニュースで感染者数の増加が報じられている 北海道では93.0%、東京90.2%と9割を超える企業が開催をしない意向を示した。 新型コロナウイルスの感染拡大は、企業の忘年会や新年会にも 大きな影響を及ぼしていることがはっきりと分かる結果になった。 実際、うちの店でも11月下旬から12月初旬にかけて、予約のキャンセルが相次いだ。 せっかく普通に戻りつつあったが、第3波の影響で東京都の飲食店に時短要請が 発表された時期に忘年会のキャンセルが相次いだ。 さらにプレミアム付きお食事券の発行停止や、4人以上の会食では使わないようにと 都知事の方から発表されたことも影響している。 よって現段階で忘年会や新年会の予約は1件もない。 他の店の人とも話したりするが、今年の忘年会や来年の新年会は諦めている。 どんなに安いプランやお得なプランを打ち出しても、 また感染対策をしっかりやっていても企業が「開催しない」と はっきり言っているので何の効果もない。 一番の稼ぎ時ではあるが、人の流れがなければどうすることもできない。 なので一番の繁忙期を諦めるしかない飲食店にとって厳しい年末年始である。
今、多くの飲食店は国からの家賃補償などで、なんとか食いつないでいるが それが途切れた時、どれだけの店が閉店廃業に追い込まれてしまうのだろうか…。 実際、大手チェーンは採算の取れない店舗に対して大規模な閉店を実行している。 飲食店がどんどんと閉店に追い込まれると、仕入れ先も大打撃だろう。 食材卸し業者や酒屋だけでなく清掃、マット、厨房機器のメンテナンス、 店によっては花屋なども影響あるだろうし、なにより食材の産地に大きな影響が。 どんどん連鎖して廃業に追い込まれる業種も増えてくる。 ちなみにうちは家賃を貰う側なので家賃補償は申請できない。 幸い、ビルのテナントは全て埋まっているため何とか頑張って行けるが (それでもバカ高い固定資産税を払わなくてはならないが) 実際に家賃を払って商売しているところは大変だと思う。 2年前に亡くなった父が「儲けることより長く続けることが大事」と言っていた。 なので今年は年末年始に儲けることは絶対に無理なので諦めて とにかく今後も長く続けられるように、なんとか頑張っていくしかない。 こんな状況は銀座に通い続けて30年以上になるが初めてだ。 新型コロナウイルスは本当に厄介な災害だと痛感している。 早くワクチン、早く治療薬、ほんとそれだけが望みだ。
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