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2020年06月23日(火)
今年の8月末、練馬区にある遊園地「としまえん」が閉園する。 約1世紀の歴史に幕を下ろすことになった。 練馬育ちの自分にとって「としまえん」は思い出深い遊園地だ。 若い頃、何度もデートで行った。 それこそ付き合っている人が変わるたびに行ったかもしれない。 なんせ1番身近な遊園地だったからね。 そして練馬区民の成人式といえば「としまえん」だ。 「としまえん」のプールの更衣室が会場となり、参列の成人はその日は 乗り物乗り放題で1日中遊べた。 朝から夕方まで遊んだ後、練馬駅前の喫茶店「カトレア」で休んでから 高田馬場のボーリング場に繰り出した記憶がよみがえる。 ちなみに、この「カトレア」という喫茶店は「タッチ」を書いた 漫画家のあだち充がよく来ていることで有名になった。
26歳の頃に練馬駅前のマンションで一人暮らしをしていた頃も 「としまえん」は歩いて行ける距離にあった。 チャーミンとシズラーを案内したり、テッチャンや則ぞーと 夏にプールに行ったこともあったな。 昔は「としまえん」のプールって冬の間は釣り堀になっていて 七つのプールごとに釣れる魚が違っていた。 波のプールだけリール付きの竿が使えて、投げ釣りもできたっけ。 あと1度だけだが隣接している温泉施設にも行ったことがある。 そんな思い出深い「としまえん」が閉園してしまうのは寂しい限りだ。 東京ディズニーリゾートや大阪USJの二大テーマパークが、 業績好調な半面で、昔ながらの地元密着型遊園地が 生き残るのは難しい時代なんだろう。 運悪く新型コロナで自粛も重なってしまったし。
だが「としまえん」は広告戦略や企業とのコラボレーションが上手な遊園地で しかも都心の遊園地としては駅からも近くて立地もいい。 開業から100年ということで首都圏に住む人々にとっては 思い出が詰まった遊園地だ。 なので「なにも閉園にまで踏み込まなくてもよかったのではないか」 という意見が多く出ているのは確かなようだ。
「としまえん」の再開発計画として敷地の大半は東京都が防災公園として整備し、 その一部分にハリー・ポッターのスタジオ型テーマパークが建てられるという。 正直、ハリーポッターって全然、分からないので興味が全くない。 だけど都会型の遊園地は、そうしたやり方のほうが経済的に維持しやすいという。 「としまえん」と同じ考え方で2002年に閉園したのが川崎の向ケ丘遊園だ。 ここも古くからあった遊園地だが、跡地には2011年に 藤子・F・不二雄ミュージアムが開業、 2023年をめどに「自然体験エリア」「商業施設エリア」「温浴施設エリア」の 3つの区画が再開発される計画になっている。 都市型遊園地の経営はコンパクト化が時代の流れなのかもしれない。
としまえん閉園までに、もう一度行ってみたい気もするが 今さら練馬までは、たぶん行かないだろうな…。 思い出は思い出として心の中に残しておこう。
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