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2020年02月12日(水)
昨日、ノムさんこと野村克也氏が84歳で亡くなった。 先日に金田正一氏のお別れ会に車いすで出席していた時、 だいぶ弱ってきたな…と思っていたが、まさかそれから 数週間後に亡くなってしまうとは。 野球界に影響力のある人物だっただけにとても残念だ。
野村氏は南海ホークスにテスト生として入団。 そこから頭角を現して昭和40年には戦後初の三冠王を獲得。 昭和44年オフに34歳の若さで選手兼任監督に就任すると、 最下位だったチームを2位に押し上げ、昭和48年には日本シリーズにも進んだ。 その後はロッテ、西武で現役生活を続け45歳で現役を引退。 現役時代の通算成績は2901安打、657本塁打、1988打点を記録。 安打、本塁打と歴代2位の記録である。 守備負担の大きい捕手で、これだけの成績を残せるのは凄い。
平成2年からヤクルトスワローズの監督に就任し、 万年Bクラスだったチームを優勝に導き、9年間で3度の日本一に輝いた。 その後は阪神、楽天やアマチュアのシダックスも率いるなど 名選手でもあり名監督でもあった。
野村監督というと、やはりヤクルト時代のイメージが強い。 ID野球を駆使して弱かったチームを日本一にまで導いた手腕は光るものがあったし、 誰よりも野球を知り尽くした戦略は本当に見事だった。 中でも長嶋監督率いる巨人との対戦は盛り上がっていた。
グランドを離れ評論家としてもボヤキ解説や野村スコープなど 野球を様々な角度から分かりやすく解説してくれた。 もう、あのボヤキ解説が聞かれなくなるのは寂しい限りだ。 謹んでご冥福をお祈りします。
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