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2019年05月21日(火)
昨日、巨人の上原浩治投手が突然、現役引退を発表、 約21年にわたるプロ野球人生にピリオドを打った。 上原は1999年にドラフト1位で大阪体育大からジャイアンツに入団。 1年目から流行語大賞にも選ばれた雑草魂で20勝をマークし、 先発投手部門のタイトルを総なめする快挙で新人王&沢村賞を獲得。 その後もジャイアンツだけでなく球界を代表する投手として オリンピックやWBCにも出場し、国際試合では無類の勝負強さを誇った。 そして2009年にFA権を行使してアメリカのメジャーリーグへ挑戦。 ここでも先発・セットアッパー・抑えとマルチに役割をこなす働き。 2013年にはレッドソックスのクローザーとしてワールドシリーズで 日本人初の胴上げ投手を経験するなど素晴らしい活躍だった。 その後は故障などもあって登板機会が減り、昨年は契約するMLB球団が見つからない中で シーズン開幕前に巨人に復帰、昨年は36試合に登板して存在感を見せたが 今季はオープン戦で結果が残せず開幕2軍スタートだった。 そして昨日、シーズン途中での現役引退を発表することになった。 まぁ、上原も先月で44歳、イチロー同様に年齢による衰えには勝てなかったということか。
巨人時代の上原は投球テンポが良くて、上原が投げる試合は2時間ちょっとで 終わることが多く、テンポの良さだけではなくコントロールの良さも目を惹いた。 その制球力がメジャーでも大きな武器になっていた。 正直、FA移籍する前の巨人時代は成績も落としていただけに通用するのか疑問だったのが、 その疑問が間違いだったと認めさせるくらいにアメリカで輝きを取り戻した。 ある意味、日本よりもアメリカの方が合っていたのかもしれない。
日米通算134勝93敗128セーブ104ホールド。 日本人投手として唯一のトリプル100は圧巻の数字だ。 この記録に肩を並べる日本人投手が今後出てくるのだろうか?
テンポの良いピッチャーが投げる試合は観ていても怠くならない。 上原こそプロ野球史上で最もテンポの良い偉大なピッチャーだった。 いつの日か指導者としてグラウンドに戻ってくることを楽しみに待っていたい。
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