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2019年03月05日(火)
先日、2度目となる米朝会談がベトナム・ハノイで開催され世界の注目を集めたが なんと合意に至らなかったことで韓国・文大統領の落胆ぶりが手に取るように分かる。 文大統領が描いたシナリオ通りに合意していたら、3.1独立運動記念日には さらに反日色の濃い演説となっていたことは想像に難くない。 しかし、トランプ大統領としては自分の手柄でなければ気が済まない。 文が仲介して韓国寄りになることがそもそも気に入らないんだろう。 もし米軍が韓国から撤退してもアメリカ製の兵器を沢山、買う約束をしていたら トランプも良しとしていたかもしれないが、こともあろうに韓国は 中国に擦り寄っているので中国から買う可能性が高い。 これにトランプは激怒するはず。 また、交渉力という意味ではトランプの方がビジネスマンとして 財を成しているので100枚以上も上手だし。
対する北朝鮮の金正恩は、独裁の帝王学で成り上がっているので これまでは命令することしか知らない。 押したり引いたりのビジネス的駆け引きは苦手だろう。 委員長が直談判すれば何でも思い通りになる…という シナリオを描いていたはずだろうけど。 まぁ、国際的に金正恩は交渉力がないことが図らずも露呈してしまった。 北朝鮮に帰っても人民の本心は口が裂けても言えないが「役立たず」だ。 このままでは軍部から「ミサイルを発射しましょう」とそそのかされそうだけど。 いや、最悪の場合は暗殺だってありうるかも。
核廃絶で重要なことは、核をなくすことではなく、 核の近くに使い方が分からない金正恩のような人物を置かないことが最重要問題だ。 アホな指導者から核を切り離すことが何よりも重要なことだろう。
ただ、今回の決裂は日本にとっては、またともないチャンスが訪れたともいえる。 金正恩は、もともと韓国の文を信用していなかったが、 これで役に立たないことが分かり、次は日本に秋波を送ってくることが考えられる。 北朝鮮として、いよいよ最後のカードである拉致問題を使う可能性が高まった。 拉致被害者を帰す見返りに、日本にはアメリカの仲介役になってほしいと…。 棚ボタ的ではあるが拉致問題解決が大きく前進するかもしれない。 国内では厳しい見方をされている安倍首相にとって トランプの信頼を得ていることは大きな強みである。 もし、本当に北朝鮮が日本に言い寄ってくれば大きな成果が上げられ さらに長期政権を築くきっかけになるのは間違いないだろう。
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