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2018年07月09日(月)
先日の土曜、日曜で萩・津和野へ1泊旅行。 今回はJTBの旅物語のツアー。 7時に羽田空港集合。飛行機はJALでもANAでもなくスターフライヤー。 初めて乗る真っ黒な機体が何気にかっこいい。 しかし当然、ジャンボではなく160人ほどしか乗れないエアバスA320。 座席は一番後ろで27列目だったが普通に一番前まで見えた。 スターフライヤーの飛行機は前列シートにモニターがあり 音楽や動画など全てモニターのタッチパネルで操作。 また、シートにはフットレストが付いているので足を乗っけられて快適だった。 初めて乗ったがスターフライヤー、なかなか良い飛行機だ。 顧客満足度9年連続1位らしい。
当日、西日本は豪雨被害に遭い、各地で深刻な被害が出ていた。 まずは飛行機が飛ぶか?そして現地に着いてもスケジュール通り移動できるか? そして帰りの飛行機が無事に飛ぶか?等々、様々な心配があった。 なにより西日本で多大な被害が出ている中、その西日本に旅行するなんて なんか申し訳ないというか、何というか複雑な気持ちもあった。 また、特に心配だったのは帰りの便は萩・石見空港というANAが管轄している 小さな地方空港で、羽田行きは1日2便しかなく、 旅行前日の7月5日は視界不良のため全便欠航していた。 もちろん帰りの便も地方空港のため小さな機体なので、天候次第では飛べない。 もしかしたら7月8日の日曜日に東京に帰ってこれないかもしれない…。 様々な不安を胸に羽田空港へ朝6時20分くらいに到着。 行きのスターフライヤーは第一ターミナルだが、帰りはANAなので第二ターミナル。 なので車は第二ターミナルの駐車場に停め、地下通路を通って第一ターミナルへ。 受付を済ませ、当日の昼飯を購入して早々に保安検査場を通り 第一ターミナル内のラウンジで時間を潰す。 飛行機は定刻7時40分に離陸。 やはり上空も荒天なのか、思いのほか揺れた。 だが9時20分、定刻通り北九州空港に着陸。 帰りは萩・石見空港だが、行きは福岡県の北九州空港。 なかなかキレイな空港だったが、台湾や韓国からの飛行機が多く着陸する空港のため 中国語や韓国語が飛び交っていた。
空港には現地添乗員が旗を持って待機していた。 聞けば添乗員は博多から来たらしいが、九州の電車もかなり麻痺していて 飛行機到着の5分前に何とか北九州空港に着いたらしい。 今回のツアーは総勢39人。 大型バスの最後列は空いていた。 バスに乗り込み、まずは関門海峡を越えて本州に入らなければならない。 しかし、豪雨被害により九州全土の高速道路は全線通行止め。 さらに山陽道、中国自動車道も全線で通行止めだった。 唯一、関門大橋を渡ることだけはできるそうだが、北九州空港から関門大橋までは 目と鼻の先なのに、ここで大渋滞が起きて約1時間のロス。 関門大橋を渡る有料道路は空いていたが、無料の関門トンネルに向かうトラックが多く、 その分岐までずーっと渋滞していた。 途中、昨年に行った門司港が見えて懐かしかった。
関門大橋を渡って人生初の最も総理大臣を輩出している県、長州国・山口県に入った。 本来なら、そのまま高速を乗り継いで目的地に行くのだが 残念ながら関門大橋を渡ってからは通行止めのため一般道へ。 山道を北上し日本海側に出て海沿いを走り最初の目的地でもある角島へ。 北九州空港を出発して、ここまで2時間もかかってしまった。 添乗員と喫煙所で一緒になった時に「ずいぶん時間かかっちゃいましたね」と 話をしたら、旅行会社の規定では1時間から1時間半の間に必ず1度は 休憩を入れるというのがあるらしいが、一般道では大型バスの停まれる 休憩場所もないので今回は特別にノンストップの強行をさせてもらって 申し訳なかったと。 まぁ、豪雨の影響で高速が使えないんだから仕方ない。
沖縄の古宇利大橋や伊良部大橋に次ぐ無料の長い橋の先に角島がある。 本来ならエメラルドグリーンの海に囲まれた絶景だが ここ数日の豪雨のため海は当然ながら濁っていた。 それでも心配された雨はほとんど降っていなかったが、とにかく風が強い。 上空のトンビが前に進めないほどの強風だった。 バスは角島大橋を渡って角島に入り、島の先端にある灯台へ行くが 残念なことに灯台も強風荒天のため入場ができなかった。
その後、日本海に沿ってバスは走り、海沿いにある元乃隅稲成神社へ。 ここは100メートル以上に渡って岩場から123もの鳥居が並ぶ神社で インスタグラムに投稿されてから海外でも人気のスポット。 透明度の高い青い海、真っ赤な鳥居、そして周りの緑のコントラストが美しく 「もしもツアーズ」で初めて知り、行ってみたいと思ってこのツアーに参加した。 いわば自分の中ではこの神社が今回のツアーのメインである。 しかし、ここも残念ながら海は大しけのため青色は全くなかった。 岩場に降りて鳥居をくぐって登っていくが、これがまた結構な急斜面。 階段部分も少しだけあるが、ほとんどが急な坂を100メートル以上登る。 かなり足にきたが、登りきると1人ずつしかお参りできないほど小さな本殿がある。 本来、稲荷神社の「いなり」の字は「稲荷」と書くが、ここは「稲成」と書く。 ふつう稲荷神社の「稲荷」は、稲が生える稲生(いねなり)が転じて稲荷の字を 当てるようになったといわれているが、ここは願望成就の「成る」をもって 「稲成」としていて、日本全国数万ある稲荷神社でもこのように書くのは この元乃隅稲成神社と津和野にある太鼓谷稲成神社だけだそうだ。
元乃隅稲成神社の断崖は「龍宮の潮吹」として国指定の 天然記念物・名勝に指定されている。 この地帯の海蝕地形は波で削られ洞ができていて「竜宮」と呼ばれている。 その場所に勢いよく波が入ることで圧縮された洞内の空気が隙間から 一気に海水と共に吹き上げられることを「龍宮の潮吹」と言い、 この現象が見られやすいのは北からの風と海がしける時。 まさに、ここに行った時は条件が揃っていたので、常に潮吹き状態だった。 まるで龍が天に上るような、岩場に沿ってクネクネとした 30メートル級の潮吹きも見られた。 青い海は見られなかったが、秋から冬にかけて見やすい龍宮の潮吹は何度も見られた。
元乃隅稲成神社を後にし、車内で朝、羽田空港で買った昼飯を食べ 次に向かったのは萩の城下町。 ここは世界遺産にも登録された場所なので、ものすごくキレイに整備されていた。 幕末維新の志士、高杉晋作の誕生地や木戸孝充(桂小五郎)の旧宅もあり、 その当時の歴史好きには聖地のような場所である。 今なお城下町の風情の残る街並みだったが、有名な観光地なのに静かすぎだった。 角島も元乃隅稲成神社もそうだったが、観光バスは常に我々の1台だけ。 レンタカーもいないし他に観光客もいない。 関西方面や九州方面からの観光ツアーは大雨の影響で全て中止らしい。 なんせ九州全土の高速道路、中国自動車道、山陽道と全線通行止めなので 関西からも九州からもバスが入ってこれないという。 一番遠い東京からのツアーのみが決行という不思議な現象のため 他の観光客がまったくいない状態だった。
萩の街を散策した後、近くの有名な蒲鉾店へ。 ツアーでは必ず旅行会社と提携している店に立ち寄る。 本来ならホテルに着く前、1日目最後に立ち寄る場所だったが、 豪雨のために通行止めや道路混雑もあり、かなり時間が押していた。 蒲鉾店は17時に閉店してしまうので、予定を変更して先に行くことになった。 初めて知ったが萩は蒲鉾も有名で試食したけど、どれも本当に美味しい。 フグで有名な下関も近いのでフグの蒲鉾もあり、これがすごく美味しかった。 なので実家などにお土産で買い、チルドで配送してもらうことにした。 蒲鉾って量が重なると、かなり重くなるしね。
蒲鉾店の後は松陰神社へ。 名前の通り吉田松陰を祭っている神社で、明治維新の先覚者でもある吉田松陰が 主宰した私塾・松下村塾があり、ここも世界遺産に登録されている。 松下村塾の中には門下生でもあった伊藤博文や山縣有朋、久坂玄瑞、高杉晋作などの 写真も飾られていたが、思っていたよりも狭い。約10畳の大きさらしい。 だけど幕末好きにとっては、たまらない場所なんだろうな。 ちなみに自分も何気に幕末は好きだけど、薩長同盟より 土佐の坂本龍馬の方が好きかな。 あとは人斬り以蔵こと岡田以蔵とか。 なので吉田松陰より勝海舟の方が好きだな。 長州では高杉晋作が一番好きだったので、萩で高杉晋作誕生地は見学したけど。
松陰神社の後はすぐ近くの萩グランドホテル天空へチェックイン。 6階建てのホテルではあるが部屋は久々の和室だった。 そして最近のホテルには珍しく部屋の中に普通に灰皿が置いてあった。 夕食も畳の大きな宴会場。 だが、その夕食は超豪華なフグ三昧。 メニューを見ると小鉢(ふく鉄皮和え)、造里(ふく刺身)、焼物(ふく一夜干し)、 揚物(ふく唐揚げ)、お凌ぎ(箸休め…ふくの握り寿司)、炉物(ふく鍋)、 蒸物(ふく入り茶わん蒸し)、止椀(ふくの吸い物)、食事(ふく釜飯)と すべてフグの入った料理ばかり。 ちなみに下関など西日本ではフグの事を濁らずに「ふく」と呼ぶ場合が多い。 これはフグが「不遇」に繋がり、フクが「福」につながるからなど諸説ある。
フグ尽くしで腹一杯になったので温泉に入る前にホテル近くを散策。 すると近くのアーケードで地域の祭りのような催しがやっていて賑やかだった。 明日の昼飯をホテル前のセブンイレブンで購入し、部屋に戻って温泉大浴場へ。 散策して時間をずらしたおかげで大浴場は人も少なく、落ち着いて入浴できた。 萩温泉の歴史は新しく、2004年に掘削されたばかり。 萩には8つの泉質があり、自分の泊まったホテルの泉質の効能は 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、疲労回復など。 温泉に浸かったおかげか、腰の痛みも和らいだ感じ。 特にベッドではなく久々の畳に布団で寝たので翌朝が不安だったが 腰の痛みをほとんど感じずに起きることができた。 やっぱ温泉ってスゴイね。 もちろん翌朝も早起きして温泉に入ったよ。
西日本豪雨の影響で各見学場所の時間が通常より短くなったが とりあえず1日目は雨に降られることもなく無事に終了。 翌日は7時に朝食。8時5分にバスは出発となる。
つづく
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