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2017年05月21日(日)
かつて日本人に人気だったリゾート観光旅行地でもあるサイパン。 安い値段で身近に海外を感じられることが魅力だったが ここ数年で日本からの旅行者が激減。 1997年の年間45万人をピークに年々と減少し、2016年には6万人まで減った。 また、サイパンの近くにあるグアムも日本人観光客が激減している。 しかしグアムはピークの3割減に留まっているが、 サイパンは約9割減と減少著しい。 忘れられた旅行地サイパンとまで言われている原因は 「ツアーで3万〜5万円の価格で安売りしすぎで、航空会社の取り分が少なく、 その結果、航空会社が便数を減らす結果となった」ことが挙げられる。 出張需要が安定的に見込めるエリアと違い、リゾート路線は需要の変動が激しい。 実際にJALやデルタ、ユナイテッドなどが直行便を多く飛ばしていたが、 2000年以降に徐々に路線を削減し、JALは2005年にサイパン路線から撤退した。 グアム路線も中部国際空港や関西国際空港から撤退している。 現在は成田ーグアム路線はJALの1日1便のみ。 デルタが1〜2便、ユナイテッドが3〜4便の運しかない。 そして、成田ーサイパン路線に至ってはデルタの1日1便だけになってしまった。
その結果、起きたのがツアー価格の上昇。 現在、大手旅行会社のサイパンやグアム行きパッケージツアーを見ると 販売価格は6万〜7万円ほど。 10年ほど前には旅行会社の目玉商品として29800円で販売していたツアーなのに。 サイパンやグアムは「安近短」の印象が強烈に残っているため、 6万〜7万円という価格は誰も手を出そうとしない。 その金額を出せばハワイに行くことだってできるし。
安売り合戦の果てに航空会社が路線を撤退・縮小、そしてツアーの値段が上がり 露出も減ったことで日本からの旅行者数が激しく減り続ける…。 現在のグアムやサイパンはこうした「負の循環」に陥っている。 しかし日本人が減って韓国人と中国人が増えた。 韓国のLCC(低価格航空会社)や中国の航空会社が路線を開設し、 地域全体の観光客数としては増加傾向にあるという。 2016年のサイパンを含むマリアナ3島では53万人、グアムは153万人が訪れ、 いずれも過去最高の観光客を迎え入れた。 サイパンでは2013年までは日本人観光客がトップだったが、 2014年は中国と韓国に首位を明け渡し、その差は開くばかり。 グアムの場合、2016年に日本人の旅行者数は74万人とトップだったが、 韓国人の旅行者数は毎年2ケタ増が続き54万人まで増えた。 数年以内で日本を上回る可能性が高いだろう。 対照的なのがハワイだ。 同じく1997年の221万人をピークに、リーマンショック後の2008年には 117万人まで減少したが現在は約150万人程度の水準にまで戻した。 ハワイはホノルルがあるオアフ島以外にも、ハワイ島のキラウエア火山など 従来と異なる視点をアピールすることができるのでリピーターが多いという。
自分が大学を卒業する前、卒業旅行の地として選んだのがサイパンだった。 人生初海外の地でもある。 当時、サイパンには信号機がひとつもなく、夜は野犬がウロウロしているので 出歩く時は注意するように言われていた。 今では禁止になっているが、ビーチで酒を飲もうが、タバコを吸おうが関係なし。 でもビーチにいるとカタコトの日本語で「ハッパあるよ」と声も掛けられたりした。 ホテルのロビーにはコインに両替せず、25セント硬貨を直接入れるスロットがあり 当たると25セント硬貨が沢山出てきて一気に金持ちになった気分だった。 そして夜は野犬に注意しながら街に繰り出して初めて実弾を撃ったり、 日本人観光客目当ての無修正ポルノ映画館に行ったりして楽しんだ。 映画館の前に大きく日本語で「ポルノ」ではなく「ポノル」と書いてあって 日本語間違えてるだろうと大笑いした。 無修正の物も普通に土産屋に置いてあり、どこに入れて日本の税関を抜けるか 悩んだりもした、まさしくパラダイスアイランドだった。 だけど今はとても行く気にならない。 昔より便利になっているはずだけど魅力を全く感じない。 同じ料金を出すならサイパン行くより沖縄の方が100倍良いし、 海外ならハワイの方が絶対に楽しいはず。 サイパンが日本人旅行者に敬遠される理由として他には バリ島やプーケットなどビーチリゾートの選択肢が増えたのも原因だろうな。 なんだかんだ言っても日本人って韓国や中国より裕福だからね。
♪秋が終れば冬が来る ほんとに早いわ 夏休みには二人して サイパンへ行ったわ 日焼けした肌まだ黒い 楽しい思い出 来年も又サイパンへ 泳ぎに行きたいわ♪
なんて歌があった頃が懐かしいね。
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