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2017年01月16日(月)
1984年にオープンしたプランタン銀座が昨年末で営業を終了した。 32年の歴史に幕を閉じ、3月からはマロニエゲート銀座として生まれ変わる。 プランタン銀座は他のデパートとは違い、ヨーロッパを象徴する パリのオシャレな雰囲気をまとって次の流行を創りだしてきた。 特にティラミス、クレームブリュレ、ナタデココ、パンナコッタなど 1990年頃から始まったデザートブームを引き起こす一翼を担ったのが プランタン銀座の地下食品売場だ。 単なるデパ地下ではなくプランタン銀座の地下なので「プラ地下」と呼ばれた。 それまでの老舗デパートの地下といえば、お中元やお歳暮用の菓子類が多かったが プラ地下は欧州から次々と新たなデザート、スイーツ類を紹介していた。 それがヒットし今では老舗デパートの地下にも広がっているが その始まりはプランタン銀座だった。
また、今や初売り恒例となった福袋の概念を変えたのもプランタンだった。 それまでの福袋は、中身が見えないため何が入っているのか分からないのが基本だった。 しかし、はっきり言って夏物や秋物など売れ残り商品を詰めたような物が主流だった。 プランタン銀座は最初から何が入っているのかディスプレイした。 福袋の横に入っている衣服をまとったマネキンを立たせ、 入っている衣服のサイズもSサイズ、Mサイズなど福袋に記載して売り出した。 要するに「はずれなし」の福袋だった。 また一袋買えば、全身コーディネートできてしまう福袋もプランタンが初だった。 この方式が大ヒットし、プランタンの前には福袋を求める客が大行列、 1995年にはついに1万人が正月から福袋目当てで行列し、 翌1996年には福袋を求めて徹夜組まで出る騒ぎとなった。 プランタン前の行列は正月の銀座の風物詩でもあった。 この中身を最初から見せ、衣服はサイズ別に分けるプランタン式福袋は 一気に日本全国に広がり、今ではどこの店でも普通になっている。 日本の伝統的な福袋を根本から変えたのも、 パリのオシャレな雰囲気だったプランタンが始まりである。
正直、銀座に勤めていながらプランタン銀座には 数えるほどしか行ったことがなかったな。 どうしても女性専用デパートみたいな雰囲気があったし、 オシャレすぎて自分の好みには合いそうな店もなかった。 しかしユニクロがプランタン内に出店したり、晩年にはニトリも出店した。 時代の流れは残酷なもので開業当時のパリ的なオシャレな雰囲気は 微塵も感じられなくなってしまったのは否めない。 本場パリのプランタンとの契約が切れるのを機にマロニエゲート銀座として 新たな出発をするが、どんな店が入るのか少し楽しみでもある。
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