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2015年03月11日(水)
我が国を襲った未曾有の大災害、東日本大震災から4年が経った。 当時の民主党政権から安倍内閣に代わり、がれき撤去など、 かなり加速し復旧は進んでいるものの、やはり復興はさらに先の話のようだ。 4年経っても先に進まない現状、この原因は地震や津波の被害より 人災とも言うべき原発事故にあるのは間違いない。 では、今後どうすべきで、どうしたら良いのか?
誤解や批判を怖れずに言うと… もうそろそろ、きちんとした線引きが必要なのではないか? この地域は帰宅できるよう徹底的に除染していくが、 それ以外の地は当分、あるいは永遠に帰宅できる環境にはなりませんと…。
今まで住宅地などを除染していたが、そこから僅か離れただけの野山などは 一切除染されていないという。 そのため一度は放射線量が下がっても、山から落ち葉が飛んできたり、 雨によって土や水が流れ込み、再び徐々に放射線量が上がっているという。 さらに政府は、一度除染作業を終えたところは、二度と除染作業を行わないらしく、 結局は自費でやるか諦めるかしかない。 資金、人員などに制限がある以上、全ての地域をとなれば 徹底的にやることはできないのが現状。 なので、ここまでという線引きを行い、その地域は山だろうがなんだろうが 徹底的に除染を行い、とにかく人が戻ってこられて、 農産物などに他の地域と差が無い環境が続くような事をやるしかない。 全部を均一に、と言っている限り、せっかく一度は放射線量が下がった地域も やがて元に戻り、全ての被災地などの農産物は信用されなくなる。 地域を限定し復活させ、その上で抜き取りではなく 全量検査を行って安全性をアピールするしかないだろう。
また、もうひとつの案としては、かなり大胆かつ乱暴な意見になるが…。 原発事故の問題は、起きてしまった事については戻れない。 その上でどうすべきだったのか?ということだが、 まず、この事故が人類史上最初の事故ではないという事を考えてほしかった。 あのチェルノブイリ事故から30年近くが経過しているが、 30年経っても住民が住める場所ではなくなっている現実を考えれば、 事故が起きた時点でアメリカが設定した半径80km以内の住民全てを 強制避難させるべきだったのではないだろうか。 その上で福島県の半分以上を国有化し、そこに住んでいた人達 いわゆる福島県の半分を県外移住させることが必要だった。
当時の政府が最初に間違ったのは「必ず戻れる」と言ったことである。 この余計な約束が余計な不安との戦いを生み、余計な費用を捻出し、 余計な問題を引き起こした。 余計な約束とは必ず住めるようにするということ。 福島第一原発の事故はチェルノブイリから25年後の事故であるが、 30年近く経ってもチェルノブイリで住民が戻ってきたという事実はない。 なので、その上で考えれば「戻れる」という確証のない約束をした時点で大罪だ。 まったく当時の民主党政権の無責任さには本当に呆れてしまう。 日本は民主主義国家ゆえ当時のソ連のような社会主義国家と違って 強制退去を命じられないというジレンマはあったにせよ、 これが福島県に住む多くの住民の健康を脅かすだけでなく、 将来に大きな不安をもたらすことになったのは紛れもない事実だ。
現在の福島県の半分は事故前でいう放射能管理区域という場所になった。 その重みを解っていたら、とてもじゃないが住むという選択肢はできない。 当時の民主党政権の大罪がここにある。 そして、それにより放射能廃棄物問題すら問題解決できない状況に追い込まれている。 言うまでもないが、放射能廃棄物を保管するにも土地が必要だ。 もし、事故直後に福島県の半分を強制非難させて、その上で国有化してしまえば 地元住民の反対を受けずに全国に拡散してしまった放射能廃棄物を 保管する施設を作ることさえできたはず。 住民が住んでいれば当然そんな問題解決する事そのものが困難であり、 苦渋の決断にはなるが福島県の半分の住民を移住させることによって、 健康問題などの問題だけは回避できたはずだ。
そして、それにより原発の是非も問題となった。 現状、原発の廃炉も含めても廃炉するためには使用済み燃料棒をどうすべきか? という問題が、ほとんど進んでいない。 再利用するにも処分するにも、それだけの土地が必要だ。 しかし、それすら決まっていない中で廃炉もできず、 処分もできないという問題だけが残った。 動かさなければ、ただの金食い虫となるし、だからといって動かせば反発がある。 さらに活断層上の原発さえ見つかった現状。
この問題について、まず処分地を決める。 そして、その上で年数を限定して原発を稼働させる。 その間に再生エネルギーの増設、並びに建設をしていくのが 最も現実的な方法論だろう。 いずれは原発を廃炉しなければならないだけに、その上で現状の火力発電所の 更新作業並びに新設作業が生じる。 今の現状は老朽化した火力を稼働させて凌いでいるに過ぎない。 その上で安全のためには金が必要ということを国民は妥協しなければならない。 現状問題、金なしで安全を守るってことはできないという現実を 受け止めるべきだろう。
4年経っても進まない復興を今年は大きく加速させていく 1年にしなければならない。 なので、苦汁の決断かもしれないが、福島県の半分を移住させるべきだ。 全国に過疎地が多くなっているのだから、その地域へ移住させる方法論が必要だろう。 そして、その上で原発事故による放射能廃棄物を 福島県の半分の土地に国有化して保管する。 100年後に戻れるか分からない土地に戻れるという非現実論を述べることは、 住人に対する裏切り行為なのだから。 そして原発は期限を決めて運転し、その間に 再生エネルギー、火力新設、更新工事を行う。 1つの施設を作るのに2年以上かかることを念頭に置き、 高放射能廃棄物の処分地を決める。 これができなければ今後、何年経っても何も進まない。
残念なことだが被災地全ての復興は諦めるべきだ。 湯水のように金をつぎ込んだとしても、簡単にできる話ではない。 地域を限定し、それ以外の地域の住民に対しては別の形で手助けをすることだ。 あれほどの事故が起きてしまったのだからね。 まぁ、原発事故がなければ、全被災地を同規模でということも可能だったが、 目に見えない放射線がばら撒かれた以上、戻れない場所は存在するのだ。
苦渋の選択であるかもしれないし、消えない問題を残す事になるかもしれない。 それでも生きている人たちは前へ進まなければならない。 政府の責任、国の責任で、言うべきことはきっちり言って、 未来のための決断を行うべきだと思う。
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