|
2014年02月27日(木)
今月、2度にわたって東京に大雪が降り首都機能がマヒした。 また幻の存在だったダイオウイカが次々と捕獲された。 小笠原諸島の近海に海底火山噴火でできた新島がどんどん大きくなった。 様々な珍しい自然現象が起き続けているが、これらは1960年代の特撮 「ウルトラQ」で予言されたことだった…。
こんな出だしの気になる新聞記事を見つけたので興味深く読んでみた。 ちなみに「ウルトラQ」とは1966年(昭和41年)1月から半年間放送された 円谷プロ制作の特撮番組で、後に続くウルトラマンシリーズの第一弾。 当時、学生だった石坂浩二がナレーションをしていて 子供心に不気味な感じだったけど怖いもの見たさで観ていた。 たぶんリアルタイムでも観た記憶もあるが、もしかしたら再放送だったかも。 だけど当時は白黒放送だったのは確かだ。 当時の平均視聴率は32%。 まぁ、今と違って娯楽のない時代だから、どんな番組でも視聴率は高いけど。
その「ウルトラQ」の第14話に「東京氷河期」というエピソードがある。 まさに大雪に見舞われた東京の惨状を思わせる光景が描かれている。 登場する怪獣は冷凍怪獣ペギラ。懐かしいなぁ。 さらに第7話「SOS富士山」は、まさに現在の富士山の 活動の活性化と重なるような物語構造。 そして第19話「2020年の挑戦」は、当時の約55年先という未来に生きる ケムール人が現代にやってくる話。 2020年の文明レベルとして内臓や血液を自由に作れるということが描かれている。 これってまさにiPS細胞やSTAP細胞を想起させる。 2020年って今から6年後だが、6年あれば万能細胞も 実用化に近づいているんじゃないか? 第20話「海底怪人ラゴン」は海底火山の活発化を描写していて、 まるで小笠原近海の海底火山の活発化とリンクしているかのようだ。 第23話「南海の怒り」に出てくる大ダコのスダールはタコとイカの違いはあるが ダイオウイカが続々と出現している今を予兆しているように思える。 他にもリニアを連想させるような東京から博多を猛スピードで走る 超特急が登場したり、マンモスフラワーが撒き散らす毒の花粉は 多くの現代人を悩ます花粉症や微小粒子状物質PM2.5を彷彿させる。 もちろん1960年代当時は花粉症もPM2.5もなかったのに。 これら全てが1960年代に考えられたというから本当に驚きだ。
当時の特撮作品のウルトラQやウルトラマン、ウルトラセブンなどは 未来を意識した作品が多くSF要素を多く含んで作られていた。 それが見事に未来の社会を的中させていた。 この「ウルトラQ」って調べたら当時は白黒だったけど、 全話フルカラーで甦らせたブルーレイが出ているので なんか久々に観たくなったな。 これから起きることのヒントも隠されているんじゃないのかな? 怖いのは第17話の「1/8計画」 増え続ける人口問題解決のため人間や建物を1/8に縮小する計画。 日本の人口は減っているので実感はないが、地球規模で見ると 世界人口は増え続けているので(特に中国とインド) 近い将来、必ず食糧危機が起きると言われている。 このエピソードはまさにそれを描いている。 まぁ、とりあえずウルトラQにおいて日本も地球も滅びてはいないので しばらくは大丈夫だと思うけど。
|
|
|