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2013年02月04日(月)
先日、大手新聞が実施した全国世論調査で「体罰」について聞いたところ 「一切認めるべきでない」との回答が53%と半数を超えた。 しかし一方で「一定の範囲で認めてもよい」との一部容認派も42%を占めた。 男女別にみると男性の「認めてもよい」は54%で 「認めるべきでない」の43%を上回った。 女性の「認めるべきでない」は62%で「認めてもよい」の32%を大きく上回り、 男女で顕著な差が出たと言える。
まぁ、おそらくは桜宮高校の自殺がなければ、もっと容認派が多かったんだろうな。 橋下市長も「一定の範囲内での体罰は容認されるべきだ」 みたいな事を言ってたくらいだし。 だが、桜宮に続いて全日本の女子柔道代表でも同様の問題が噴出し、 一気に世の中の流れが変わった。 それでもなお42%が一定の範囲内での体罰を容認しているのだから、 これはこの問題が沈静化したら、また体罰容認派が多数になるかもしれないな。
正直、難しい問題なんだよね、これは。 過去、スポーツをやってた人の多くは体罰の経験があるからね。 ビンタとかケツバットとか正座とかは当然だったし、体育系の部室には、 なぜか竹刀があったりしたよね。 ただ「一定の範囲内での体罰は容認されるべきだ」と言っている人達が 経験した体罰は、桜宮や女子柔道の選手達が受けたものとは 全く違っているということだ。 それを間違えないでもらいたい。 そして、間違いなく自分達が受けた体罰の思い出は徐々に美化され、矮小化され 次に伝える時には、もっと酷いものになりがちだと言う事を忘れてはいけない。
自分が受けて、それが役に立ったと思っているから体罰そのものを行う方も 大した事だとは思わない。それがそもそもの過ち。 しかも、それを受けてから時が流れているだけに、良かったという思いだけが残り、 さらに受けた体罰以上のものを与えがちになる。 決して、時代が変わったから(それもあるだろうが) 体罰に耐えられなくなったのではなく、いつの時代も耐えられない、 容認できない体罰が行われていたということを忘れてはならない。
往復ビンタを何十発も食らって、それでも良かった…などと言う者はいない。 他の部員と比べ、自分だけがやられて、それでも将来「良い思い出です」など 言う者もいない。 つまりは、そこが「一定範囲」なのだろうが、容認される一定範囲を 明確に定義できるものはいないし、また同じ体罰でも受け取る側、 そのシチュエーションで大きく変わってくるだけに、 この「一定範囲内の体罰なら」というのは実は非常に難しい。
なので、やはり体罰は全て禁止とする以外にないだろう。 実際、法律では禁止されているわけだし。 あとは、まさしく師弟関係の中で、体罰を加える方は 自らの進退を掛けるくらいの覚悟で、与える弟子や生徒達のためを 思いやれるかどうか?だろうな。 そのくらいの覚悟を持って行えば、たぶん相手にも伝わるのだろうが、 そこまでの覚悟があるかだ。
やっぱり本当は、言葉と態度で指導していくものなのだろう。 反撃されない事が分かった中での一方的な体罰は、そのほとんどが暴力に過ぎない。 なので体罰は禁止されるべきなんだろうね。 ただ、これでクソガキどもが「やられることはない」と増長しそうだけど。 少なくとも、ガキに暴力を振るわれた場合には、きっちり反撃する権利、 これだけは指導者にも認めるべきかもしれないけどね。
それにしても師弟の信頼関係って希薄になっているんだな。 「スクールウォーズ」のように先生が泣きながら生徒を殴るなんてないんだろうな。 「一番痛いのは殴っている先生の方だ」なんて…。 てか、あれも相当、異常な世界だとは思うけどね。
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