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2012年10月17日(水)
今日、10月17日は「沖縄そばの日」ということを知っている人は少ない。 今では普通に「沖縄そば」と呼ばれているが、1972年にアメリカから日本へ返還後、 そば粉を使用していないのに「そば」と呼ぶのは表示違反であると 公正取引委員会からの指摘があり、このままでは「沖縄そば」と 呼べなくなってしまう危機が訪れたりした。 せっかく沖縄が日本に返還されたというのに、今まで呼び続けていた「沖縄そば」が 「沖縄風中華麺」とか「沖縄風うどん」になってしまったりしたら大変ということで、 名称存続運動を始めたのが沖縄製麺共同組合。 組合の数々の努力が実り、晴れて1978年10月17日に 「沖縄そば」の名称使用が認められた記念すべき日なのだ。 それから毎年10月17日には、沖縄そばが無料で配られたり、 様々なサービスをしている沖縄そば屋も多くある。 でも今年は台風21号の影響でどうだったのか…。
沖縄そばは小麦粉と塩、かん水で作られている。 戦前、かん水の代わりに使われていたのが木灰。 木灰は沖縄に昔から植えられているガジュマルやデイゴなどの 硬い樹木から作れるらしい。 この硬い樹木を燃やしてできたものが木灰。 木灰を水に入れてできた上澄み(灰汁)を、かん水の代わりに使われているものが 「木灰そば」となるが、今ではかん水は簡単に手に入るため 木灰を使っている店は少ない。 「もくはいそば」や沖縄の方言で「もっかいそば」と呼ばれたりしている。 かん水を使った麺は薄く黄色がかった白色だが、 木灰を使うと少しだけ色付いた麺になる。 使用する樹木によっては、味、色、香りが変わるらしい。 デイゴの木灰そばとガジュマルの木灰そばを食べ比べてみたいね。
かん水を使った麺とは違い素朴な味がすると言われている木灰そば。 確か毎年宿泊する北谷のホテルの裏に「木灰そば」の店があったっけ。 普通の沖縄そばは毎年、食べるけど、来年は木灰そばを食べてみたいと思う。
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