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2011年10月13日(木)
女子の個人総合は鶴見、田中理恵とも残念な結果だったね。 それよりも残念だったのが昨日の男子団体総合決勝だ。 予選を1位で通過した日本は273.093点の2位で、 1978年ストラスブール大会以来となる優勝を逃した。 団体総合が実施された世界選手権では3回連続の銀メダルだった。 一方、予選は3位だった北京五輪金メダルの中国が275.161点と、 日本に2.068点差をつけて5連覇を達成した。
日本が苦手とする「あん馬」で主将の小林が落馬したが、 それでも何とか戦える点数差、さらに「吊り輪」も順調にいった。 そして得意の「跳馬」でついにトップに立ったので、これは行けるか?と思った。 だが、中国が「鉄棒」で得点を伸ばし再び逆転されたが、 日本も「平行棒」を無難にこなして最終種目を残してその差0.6点。 最後が中国は「床」で、日本が高得点の出やすく得意としている「鉄棒」なので これは劇的な逆転優勝!と思っていた矢先、まさかまさかの3人中2人が落下。 個人的には、かつてのモントリオール五輪の団体で、 最後の鉄棒を5人が全て完璧な演技を決めて、最後は塚原が新月面で着地し、 見事な優勝を決めたシーンを思い出しながら、その再現を信じてたんだけど…。
問題の鉄棒、トップの田中兄がまず無難に演技を終えた。 続く田中弟がどこまでやってくれるか期待したが、 あの落下で全てが決まってしまった。 やっぱり、予選で床の演技中に頭から落ちた時の故障が響いていたのか? だけど鉄棒の3人に彼を選んだのは大丈夫だと判断したんだろう。 本人もいける!と思って臨んだんだろうが、あとちょっと、ほんのちょっとだけ つかみ損ねたあの鉄棒が、日本男子33年ぶりの世界体操での金メダルを つかみ損ねたことになってしまった。 最後のエース内村も、ほぼ絶望的な中で 奇跡を目指したギリギリの演技だったんだろう。 大会前から、個人じゃなく「団体優勝だ!」と言い続けていたからね。 ギリギリの演技は失敗のリスクも高い。 勢いが付きすぎて落下してしまったようにも見えた。 逆に中国の強さは賞賛されてしかるべきだ。 最後、高得点が出やすい鉄棒を2位の日本が残す中、 わずか0.6差で床を演技しながら、3人が3人とも見事な演技を決めたのは、 本物の強さを持っていたからだ。
それでも、とにかく銀メダル。世界で2番目は素晴らしい。 一時、お家芸とまで言われた男子体操は、表彰台に上ることすら難しかった時代もある。 それが今では王者の中国をギリギリまで追い詰めることができるまでになった。 なので来年のロンドン五輪に超期待だ。 ロンドンまで、さらに演技を磨き上げ、120%の確度で成功できるまで練習を重ね、 アテネ五輪以来の団体金メダル奪取をしてもらいたい。 いや、できるはずだ。
自分は東京オリンピックの翌年に産まれたので、男子体操が優勝した ローマや東京、メキシコは知らないが、初めてオリンピックを見た ミュンヘン五輪の頃から実はずっと男子体操が好きな種目でもある。 何よりモントリオール五輪での奇跡の大逆転団体優勝は子供心に感動した。 当時の団体は6人が演技し、高い採点の5人の得点が有効になっていたが、 日本チームは確かエースの笠松がモントリオールで盲腸になり、演技ができず、 本来6人で演技するところを5人で演技しなくてはならなくなり、 どの種目でも誰も失敗が許されない厳しい状況だった。 最後までソ連と争い、ラストの鉄棒で決めた塚原の新月面は本当に感動した。 そして長い月日を乗り越えアテネ五輪の復活金メダルにも感動したね。 なんか男子体操の美しさの中にある厳しさが好きなんだよね。
今の団体は各種目とも3人が選ばれて演技をするが、実はあまり好きじゃない。 昔のように選手全員が得意、不得意を超えて、全種目に挑戦していくのが好きだ。 ミスした仲間をカバーしたり、本当の団体戦の良さがあった。 まぁ、時代の流れとともにルールは変わるので仕方ないんだけど。
今回の銀メダルの誇りと悔しさを胸に、来年のロンドンで 真の笑顔が爆発するよう、頑張れ日本男子体操チーム! 明日の個人総合で内村の3連覇にも期待だ。
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