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2009年11月20日(金)
正月恒例番組の「新春かくし芸大会」が来年元日の放送で 47年の歴史に幕を閉じることが発表された。 「新春かくし芸大会 FOREVER」として総集編を放送するようだ。 総集編の他にもMr.かくし芸である堺正章、中山秀征、恵俊彰が 番組の集大成となる大技演目に挑戦だとか。 この「新春かくし芸大会」は放送当初から30%を超える高視聴率を記録し、 全盛期の1980年には最高の48.6%を記録したお化け番組だった。 だが、その後は視聴率が徐々に低下し、ついに2009年には一桁台にまで降下…。 これも時代の流れなので仕方ないことだが、正月恒例の番組が終わるのは 何だか寂しい感じもするね。 年末年始を象徴する番組といえば、年末は「レコード大賞」を観て、 「紅白歌合戦」を観て、翌日の正月の夜はこの「かくし芸」というのが 日本の正しい年末年始の過ごし方だったような気がする。
子供の頃、新年に親戚の家に行くと、お年玉をもらってから夜は必ず 「かくし芸」を観るのが恒例だったのを思い出す。 まぁ、親戚の家なので観たい番組があってもチャンネル権はなかったから仕方なく 「かくし芸」を観ていたこともあったのは事実だけど…。 だけど小さい頃に観た時は結構、面白かった気がする。 誰がどんなことをやっていたかは忘れたけど(^^;) しかし最近は暫く観ていないかも。 年末年始はダラダラとテレビを観ていることが多いが、 特に「かくし芸」が観たいとは思っていない年が続いた。 理由は…はっきり言って面白くない…(-o-;) 特に魅力も感じなかったしなぁ。
かくし芸は本来、本業とは別の芸を秘かに練習し、それを人前で披露することである。 番組でも難易度の高い芸を披露したり、歌手がドラマに挑戦したりしていたっけ。 最近の「かくし芸大会」も、その本筋は間違ってはいないと思うが、 最近は練習風景を流したり、本番成功もしくは失敗したとしても お涙頂戴ドキュメンタリーになってきていたような気がする。 難しい芸をチャッチャとこなしてハイ!終了!では時間が短すぎるからか、 かくし芸の練習風景から撮り続けているんだろうが、どうなんだろう?
さらに気になるのは審査員の得点の付け方。 最近は、どんなかくし芸でもほとんどが満点。 まぁ、泣きながら頑張っているドキュメンタリーを見させられたら 減点しにくいのかもしれないが、なんだか胡散臭く感じてしまう。 まるで最近の「子供に優劣をつけることはナンセンス」としている 教育論のような感じだね。 テレビ番組まで「ゆとり教育」なのかよ!って突っ込みたくなる。
あと覚えているのは、かなり前だけど鈴木紗理奈と優香が 一触即発の喧嘩まがいな言い合いをしていたのがウザかった。 喧嘩を売るような態度が鈴木紗理奈の芸風かもしれないし、 完全にバラエティの演出だとは思っていても、正月早々に見たいものではないしね。 その他にも別の人の芸を批判したりしているなども、いい加減にしろって感じだった。 時代の流れでテレビを観る人が減ったとか、趣向が変わってきた、 テレビ以外にも娯楽が増えたなどということもあるが、 かくし芸大会が終焉を迎えるのは、こうした番組の作り方にも原因があるだろう。 同じように時代の流れで視聴率が低迷していた紅白歌合戦は 何とか立て直しできてきたし。
もうすぐ今年も終わり、あっという間に2010年になってしまうな。 また来年の正月もドラマ一挙再放送とかが多いのかな。 こんな暗い時代だからこそ、正月くらいは金をかけて 面白い番組を作ってもらいたいな。
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