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2009年04月15日(水)
自分が子供の頃、1970年代という時代だったからかもしれないが、 雑誌でもマンガでも「未来ネタ」が多かった気がする。 最近はほとんど見かけることはなくなったが、 いわゆる「未来ブーム」みたいな。 1970年前後に一番盛り上がったのは1970年の大阪万博の影響だろう。 みんな大阪万博で「未来」を意識したのかも。 日本で初めて「月の石」が公開されたのも大阪万博だった。
また、この1970年前後は日本を代表するSF作家達が活躍した時期でもある。 小松左京、星新一、筒井康隆の「SF御三家」が華々しくSF小説を出していた。 その後「ドラえもん」など、テクノロジーの進歩を純粋に信じる 「近未来ファンタジー」が人気となり、1980年代に入ると 発達しすぎたテクノロジーによる退廃的な近未来が舞台の サイバーパンクというSFジャンルまで誕生した。 しかし、これ以降、荒唐無稽な未来を描く作品は減り、ブームも収まったように思う。 なぜ収まったのか? 現代人はテクノロジーの未来も限界も、客観的に見ているからではないだろうか。 要は現実的になり、夢を見れなくなってしまった…というか、 今を生きるのに精一杯で、夢を見る余裕すらなくなってしまった… と言うことかも。寂しい現実である。
日本中がバラ色の未来を夢見たのは、1969年のアポロ月面着陸や 1970年の大阪万博の頃から。 高度経済成長の真っ只中だったし、どんどん生活が良くなって、 敗戦国である日本が、世界をリードするだろうという期待もあった。 その後、パソコンの衝撃的な登場や、世紀末から21世紀という区切りも 未来への期待感に拍車をかけた。 しかし、経済成長の後には環境問題が残り、 明るいだけの未来は想像しづらいどころか、 時代は明るい未来など考えられなくなってきた。
「未来ブーム」の栄枯盛衰。 確かにこの先の未来、期待よりも不安の大きい人の方がはるかに多いよな…。
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