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2009年04月07日(火)
お笑いコンビ「ハリセンボン」の角野卓造じゃなく死神の方(箕輪はるか)が 肺結核に感染し、都内の病院に入院したというニュースが昨日、流れた。 約2ヶ月間の入院治療が必要、さらに去年の12月1日から今月3日までの間に、 箕輪はるかと接触した人々に感染の恐れがあると警告を発表した。 尚、相方の近藤春菜は感染していなかったそうだけど。
肺結核とは結核菌の空気感染で広がる肺感染症。 発見が遅れた場合は集団感染を起こす可能性もあるという。 症状としてはまず風邪と似た症状が出て、治療のためには結核病棟に入院し、 完治までに半年から1年間はかかる病である。 箕輪はるかの入院を受け、東京都は感染拡大防止のために電話相談窓口を設置。 さらにレギュラー番組の出演者の検査などを開始した。 先月中旬には沖縄国際映画祭で沖縄を訪れているので、 感染の危険性は全国規模に拡大している可能性もあるそうだ。
病弱を売りにしていたハリセンボンの箕輪はるか。 なんとギャグではなく本当に病気にかかってしまったようだ。 しかも病気は難病といわれる肺結核。 結核と聞くと、どうも過去の病気のように思えるが、 これがまた意外と根強く残っている上、最近では感染者が増加し、 2800万人ほどの感染者が日本にいるらしい。 また、感染が原因で命を落とす割合も増え続け、約1割の人が亡くなっているとか。
歴史上の人物でも樋口一葉、石川啄木、沖田総司、高杉晋作など 多くの人が結核で亡くなっている。 当時は「労咳」とも言い、不治の病として治療法も発達していないため 感染=死の病だった。
厄介な事に、この結核は空気感染をする。 結核患者が咳やくしゃみをした際に結核菌が撒き散らされ、 それを吸ってしまうと感染してしまうということだ。 またまた厄介な事に今回の患者が芸能人だということ。 一般人だったら行動範囲が限られるが、芸能人の場合は様々な場所に行って 不特定多数の人と出会うので感染者も多いかもしれない。
一気にバイオハザード状態と化した芸能界、 果たして第2の感染者は出るのか?!
…などと、ちょっと大げさに書いてみたけど、 実際は結核菌を吸ったからといって、すべての人が発症すると言うわけではない。 9割の人は結核菌が体内に入ってきても免疫反応で殺菌したり 閉じ込めたりして結核菌から体を守るようにできているのだ。 ただ、一部の結核菌は肺のどこかに潜んでおり、 数年〜数十年後に突然、発症する可能性もあるらしいけど。 また、栄養失調などで結核菌を閉じ込めた免疫力が低下した場合にも 発症してしまうと言うが、ほとんどの場合は結核菌を持っていても、 発症しないまま一生を終えることの方が圧倒的に多い。 それに昔は不治の病と言われたが、現在はしっかりと治療すれば治る病気である。 あまり神経質に恐れる必要はない病気なのだ。
なぜ、こんなに楽観的に言えるのかというと……実体験があるから。 約16年ほど前、当時付き合っていた女の子が実は肺結核に罹って入院をした。 当時、同棲していた自分にも感染の疑いがあったが、 検査の結果、自分は感染していなかった。 その時に結核についての知識をいろいろと勉強した。 普通の食生活をして栄養を摂っていれば二次感染の危険はまずないという。 前述したとおり、たとえ結核菌が体内に入ってきても免疫反応で殺菌するので。 その女の子がなぜ結核になったのかは結局、分からなかったが、 もともと発症予備軍だったのかもしれない。 彼女は結核病棟のある病院に約半年間入院した。 しかし毎日の投薬により、結核菌の感染力を弱めるので 昔のような隔離病棟ではなく、普通に見舞いにも行けたし、 けっこう自由に外出もできた。 そして半年後には完治して退院した。 なので、今回の件もそれほど大袈裟に騒ぐほどのないことだと思っている。
だけど、一番怖いのは医者の誤診。 今は結核自体に馴染みがないので医者が症状を見誤る危険がある。 当時の彼女も咳が続き、微熱もあったので医者で診てもらったが、 最初は「ただの風邪」という診断だった。 風邪薬をもらって飲んでも一向に咳が止まらなかったので別の医者へ行くと その医者も喉の痛みなどまったくなかったのに「喉が真っ赤だね」と 今思えば適当なことを言って抗生物質を処方した。 強い抗生物質だったため、それを飲んだ彼女は逆に症状が悪化し、 三件目の医者でようやくレントゲンを撮ってもらって肺結核が分かった。 最初の医者も次の医者も完全に誤診だった。(やぶ医者) あの時、レントゲン写真を見せてもらったが、片方の肺に ピンポン玉くらいの大きさの穴が開いているのを見て、 もし、誤診が続いていたらどうなっていたのかゾーッとした記憶がある。
すぐに入院できる病院を紹介してもらい、翌日には入院。 さらに保健所の人も来て、感染拡大防止のために交友関係なども聞かれた。 ちなみに当時、東京都の場合は結核の治療費は都が負担するので無料だった。 入院のベッド代もすべて無料でビックリした。今も無料なのかな? 自分の検査代は実費だったけどヾ(^-^;)
久しぶりに肺結核という病気が話題となったので、ちょっと昔話を書きすぎたかな。 まぁ、ハリセンボンの箕輪はるかも一日も早く病気が治ると良いね。 先日は松村邦洋が東京マラソンで一時心肺停止状態から復帰して 今ではこの事も持ちネタにしたりしている。 是非、箕輪はるかも持ちネタにできるにくらいに復帰してもらいたいものだね。
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